徳島文理大学

Webシラバスシステム

 TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文学特別研究Ｂ�供�Japanese Literature Advanced Reserch B�供�

科目番号10316担当教員名中山　弘明単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年〜
授業概要
(授業目的・方針 等)
日本の近代文学の研究はどのような方法論があるのかについて体得する。各自が研究を進める上で、様々な研究方法を学ぶことが前提となる。ここでは「ハンドブック　日本近代文学研究の方法」を用いながら各種の研究方法の実際を体得する。テキストの検討を踏まえて、実際に様々な研究論文を精読していく。近代文学の研究はどのように始められ現在に到ったのか、「学問史」の方法も視野に入れながら様々な文学作品と研究方法の実際について考えていくことになる。その中から受講者が自己の立ち位置について考え、それぞれの方法論の問題点を知ることが肝要であろう。文学・映画・漫画などのメディアにおけるフィクションとの関わりも議論することになる。
あわせて専門分野の論文執筆指導をおこなう。受講者の専攻分野をみあいながら実施する内容を決めていく。
到達目標
講義を基本とするが、演習としての要素を加味していく。大学院生として日本の近代文学を読み込んでいく資質の養成を目標とする。我々がまさに近代日本文学研究の重要な岐路にあるという強い問題意識が前提であり目標ともなる。あわせて専門分野の論文執筆指導をおこなう。受講者の専攻分野をみながら実施する内容を決めていく。論文の作成が究極の目標である。
�‘�本近代文学、日本の社会・歴史についての高度な知識�∪賁腓力席犬篳験悗鯢集修垢覦嬪澆簑崚扠�専門の論文・文学を読み解く技能�な験悗叛鐐茲両�況への思考や判断
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】本講義の授業計画講義問題意識の養成
【2】近代文学研究のはじまりについて概説する　日本近代文学とはどのように研究されてきたのかについての問題意識を高める講義とディスカッション明治文学の研究がどのように始まったかについて調べる 90分程度
【3】方法としての「作品論」について講義とディスカッション三好行雄論文精読 90分程度
【4】「語り論」とはどのような方法論か講義とディスカッション漱石の「こころ」論精読 90分程度
【5】「テクスト」論の実際　夏目漱石のテクスト分析について講義とディスカッション「こころ」の様々な読解方法 90分程度
【6】読者論について検討する講義とディスカッション「読者」の諸相について調べる　90分程度
【7】作者論・作歌研究のありかた講義とディスカッション伝記研究の論文を読む　90分程度
【8】「文学史」研究の現在について　「文学史」を検討することの意義講義とディスカッション「学問史」について調べる 90分程度
【9】「文学史」を「学問史」として検討する講義とディスカッション文学史について書かれた論文・平岡敏夫論の精読 90分程度
【10】カルチュラルスタディーズ研究について　メディア論・大衆文化論も考察する講義とディスカッション「文化研究」というテーマについて調べる 90分程度
【11】都市論を読解する　前田愛などの都市論について精査する講義とディスカッション前田論文を調べる 90分程度
【12】ジェンダー批評を検討する　あわせてセクシャリティの諸相について考える講義とディスカッションフェミニズムと現代のセクシャリティについて論文を精読 90分程度
【13】書誌学・注釈のありかたについて　生成論も視野に入れる講義とディスカッション近代文学においての書誌研究というテーマについて調べる 90分程度
【14】詩論・児童文学研究について講義とディスカッション具体的な詩についての論文を精読する　90分程度
【15】ポストコロニアル批評の意義　近代文学研究の現時点での有り様を考える講義とディスカッション「ポストコロニアル批評」の実際について精読 90分程度
評価方法
論文の成果が９０％、それにいたるシート作成や準備作業などの姿勢の平常点を１０％加味する。
※クラスルームでフィードバックする
※少人数のため登録学生の状況に応じて対応する
教科書
日本近代文学会編「ハンドブック　日本近代文学研究の方法」（ひつじ書房）毎時使用する
参考図書
毎時指示する　テキストを読みながらそれに関わる論文への理解が深まるように配慮する
備考
【オフィスアワー】水曜日14:45〜16:00 研究棟(7号館)6階研究室
【実務経験】実務経験なし