徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    美術史概説 (Outline of Art History)

科目番号11182担当教員名濱田 宣単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年~
授業概要
日本の美術は、その多くが外来美術の影響を受けながら展開している。そこで、仏教美術の展開に視点をおきながら、絵画・彫刻・工芸など各時代の美術史の概説を行う。先人たちが築き上げた自分たちの美的な好みにあった文化遺産の数々を確認しながら、その優れた「アレンジ力(再生能力)」について考えたい。日本の文化史の一端ではあるが、ある意味日本文化の根幹をなしているのが美術史であり、日本の歴史と文化について理解することは、社会人のスキルとしても必要なことである。
到達目標
①知識・理解:美術品とされるものを「美術(作品)」と位置付ける要素を理解する。②関心・意欲:身近にある品々について美術的要素を見出すようにする。③技能:特になし。④思考・判断:さまざまな美術品とされるものを単に美術的価値観からのみ評価するのではなく、歴史的価値観からも評価することができる力を身につける。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】美術とは講義/ディスカッションを含む。「美術」の学問上の定義と芸術上の定義について整理する。学習時間の目安:180分。
【2】美術品から歴史を掘り起こすとは講義/一斉講義形式。美術品から歴史を掘り起こす意義について整理する。学習時間の目安:180分。
【3】先史時代の美術 ①旧石器時代―ナイフ型石器―講義/一斉講義形式。旧石器時代の遺物を美術品と捉える根拠について整理し、レポート提出する。学習時間の目安:180分。
【4】先史時代の美術 ②縄文時代 ―土器・土偶など―講義/一斉講義形式。考古遺物に見られる文様について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分。
【5】先史時代の美術 ③弥生時代 ―土器・銅鐸など―講義/一斉講義形式。考古遺物を美術品と捉える根拠について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分。
【6】古墳時代の美術 ―埴輪・武具・銅鏡・装飾古墳壁画など―講義/一斉講義形式。考古遺物等を美術品と捉える根拠について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分。
【7】飛鳥時代の美術 ―仏像の伝来と展開―講義/一斉講義形式。最古級の仏像の特徴について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:18分。
【8】白鳳時代の美術 ―造像の発展、仏画の遺例―講義/一斉講義形式。白鳳時代の仏像・絵画の特徴について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分。
【9】天平時代の美術① ―さまざまな造像様式―講義/一斉講義形式。天平時代の仏像制作に見られる二つの技法について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分。
【10】天平時代の美術② ―正倉院の宝物―講義/一斉講義形式。正倉院の宝物に見られる特徴について整理する。学習時間の目安:180分。
【11】平安時代前期の美術 ―密教美術の展開―講義/一斉講義形式。貞観仏の特徴について整理する。学習時間の目安:180分
【12】平安時代後期の美術 ―和様様式の完成―講義/一斉講義形式。定朝様の作風について整理する。学習時間の目安:180分。
【13】仏像に関する専門用語について①講義/一斉講義形式。仏像の顔(表情)に関する用語について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分
【14】仏像に関する専門用語について②講義/一斉講義形式。仏像の目の形や造り方に関する用語について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分
【15】仏像に関する専門用語について③講義/一斉講義形式。仏像の特色ある目や髪型に関する用語について整理し、レポートを提出する。学習時間の目安:180分
評価方法
筆記試験(100%)またはレポート/7課題(100%)。
筆記試験の解答に関する解説は、Googleclassroomにて行う。課題についての解説は、提出後、授業内で行う。
教科書
『日本美術史』(美術出版社 辻惟雄監修 1,900円+税)
参考図書
講義中に適宜紹介する。
備考
平成27年度から文学部の共通基礎科目。
①オフィスアワー:水曜日の2講時・3講時、文学部長室。  ②科目ナンバー:4DIS131L
③Googleclassroom クラスコード:5an3dvg
④実務経験:広島県立歴史博物館学芸員・主任学芸員(8年間)昭和63年~平成8年