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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 11943 | 担当教員名 | 中山 弘明 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 資格 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 3年~ |
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授業概要 |
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(授業目的・方針 等) あなたは読書が好きだろうか?読書嫌いの子供が年々増えている。原因は色々あるだろう。ゲームや映像のような、子供にとって魅力的なメディアが、今日、世の中に溢れている事実を考えると、「豊かな人間性」を育むものとして、読書だけを特別視するのは危険だろう。また、学校の国語の授業や宿題として強制される感想文が、読書嫌いを作ってしまっているという皮肉な問題も無視出来ない。この授業では、「学校図書館」を一つのモデルにしながら、読書と人間にかかわる様々な今日的テーマを考えていく。図書館は今大きく変わろうとしている。図書館が扱うのは、もはや本ばかりではない。CDやビデオ、DVDなどのメディアも含まれる。また、パソコン端末を操作して、様々の情報を収集する基地的存在になってきているわけだ。講義を軸とするが受講者の読書体験や図書館での経験を引き出しつつ進める。また子供を本好きにする具体的方策や、「調べ学習」を前提に図書館を有効活用した授業のありかたを提案してもらう。司書教諭の資格授業である。(教員資格が前提) |
到達目標 |
情報化社会に対応し、それに安易に流されない見識を備えた人間の養成が基本である。学校も例外ではない。本授業は、学校に於ける子供と読書をめぐる多様な問題を考えつつ、学校図書館の司書教諭の資質を身につけることを目標とする。子供と読書の実際を体得することを目標とする。 ①司書教諭としての知識の養成②司書教諭が持つべき態度の体得③司書教諭としての技能④図書やメディアへの司書教諭としての高い思考と判断 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 司書教諭とはどんな仕事か | 講義とディスカッション | 小レポート「図書館の思い出」作成 90分程度 |
【2】 | 学校図書館の意義 | 講義とディスカッション | 小レポート「児童文学について」作成 90分程度 |
【3】 | 子供の本について 童話・児童文学の歴史について | 講義とディスカッション | 指定の童話を読んでみる 90分程度 |
【4】 | 読書感想文と読書ノートのありかた | 講義とディスカッション | 小レポート「読書感想文の問題点」作成 90分程度 |
【5】 | ブックトークとは何か 本好きを増やす指導について具体的に提案する | 講義とディスカッション | 小レポート「子供に勧める本」作成 90分程度 |
【6】 | 本と出版社のことを理解しよう 司書教諭と出版 | 講義とディスカッション | 書店に足をはこんでみる 90分程度 |
【7】 | 新刊紹介や書評 本をめぐる情報の入手 どうやって学校図書館の本を選ぶか | 講義とディスカッション | 小レポート「ブックトークのサンプル」作成 90分程度 |
【8】 | 著作権と出版流通 本はどのようにして我々の手に入るのか 司書が知るべき出版 | 講義とディスカッション | 著作権についての基礎調査 90分程度 |
【9】 | メディアリテラシーと図書館用語 メディアを読み解く批判力の体得 | 講義とディスカッション | 小レポート「メディアリテラシーの実際」作成 90分程度 |
【10】 | 選書とマンガ その問題点 ライトノベルやマンガの実際と図書館での扱い方 | 講義とディスカッション | 小レポート「マンガやラノベについて」作成 90分程度 |
【11】 | 総合的学習の時間と学校図書館 「調べ学習」と図書館利用 | 講義とディスカッション | 小レポート「調べ学習のサンプル」作成 90分程度 |
【12】 | 図書委員と司書の連携 図書委員に身につけさせておくべきもの | 講義とディスカッション | 図書館実習 |
【13】 | 学校行事と図書館 講演会・展示・文化祭 学校の中の図書館 | 講義とディスカッション | 小レポート「図書館が導く様々なイベント」作成 90分程度 |
【14】 | 地域の図書館との連携 「開かれた読書空間」にむけて | 講義とディスカッション | 地域の図書館見学 |
【15】 | まとめと展望 | 講義とディスカッション | レポートとノートの整理、試験対策 90分程度 |
評価方法 |
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学期末のテストに小レポート等の提出・チェックによる平常点を加味する。 割合は試験70パーセント、レポート30パーセント※クラスルームでフィードバックする |
教科書 |
毎時プリントを配布する。教科書は使用しない |
参考図書 |
『最新図書館用語大辞典』(柏書房) |
備考 |
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図書館、書店などにもまめに足を運んでもらう予定である 【オフィスアワー】:水曜日10:45から12:15 研究棟(7号館)6階研究室 【実務経験】実務経験なし |