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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 14100 | 担当教員名 | 井村 幸子 | 単位 | 1単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 4年生 |
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授業概要 |
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音楽療法コースカリキュラムポリシーにおいて、「最終年次の『音楽療法総合演習』では、「共通教育科目」と「専門教育科目」の学びから、地域で自らがおこなったセラピーについてテーマを設定し、プレゼンテーションを行うことにより、音楽療法を他者に伝え、説明する力を養う」としている。本コースの「卒業研究」とは、①「音楽療法実習Ⅲ」にむけて「音楽療法総合演習」のなかで演習をしたもの、もしくは/および②その「音楽療法実習Ⅲ」における実践の結果を「音楽療法総合演習」のなかで議論したものについて、学生自身が深く掘り下げ、調査、考察し、プレゼンテーションをおこなうものである。 |
到達目標 |
1. セラピーの進行にしたがって、CBMT Scope of Practice(音楽療法士の仕事の範囲)の各項目を理解する《知識・理解》10 points。 2. 音楽療法の効果のエビデンスをつくるため、音楽療法実施前と後で、作成したオリジナルのアセスメントツールを用いて、比較する《知識・理解》《思考・判断》10 points。 3. 授業でデモンストレーションをおこなうにあたり、セッションプランを作成し、提出する《関心・意欲・態度》《思考・判断》10 points。 4. 実習で実践する前に、いくつかのアクティビティについてデモンストレーションをおこなう 50 points。 ・高齢者の音楽療法で使われる曲のレパートリーを増やし、弾き歌いができる《技能・表現》。 ・多様な音楽療法メソッドおよび他の学問分野と融合させたアクティビティを実践する《知識・理解》《思考・判断》。 ・スーパーバイザーに説明を求められた際には、セラピストとしての理論的に説明をする《知識・理解》《関心・意欲・態度》。 5. アクティビティのレパートリーを増やし、カテゴリーにわけ、電子ファイルで保存する《知識・理解》《関心・意欲・態度》10 points。 6. 大学での「学修」、自律的な勉強の仕方を身につける。卒業後も、このようにしてずっと学び続ける《知識・理解》《関心・意欲・態度》10 points。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 卒業プレゼンテーションにむけて ●テーマの選定 ・授業計画に記載されたアウトライントピックスについて議論する。 ●高齢者の心に寄り添う ・治療哲学: ヒューマニスティック心理学 | 講義と演習 | ✓この科目の前・後期の授業計画に記載されたトピックスを読む。〔事前30分〕 ✓音楽療法入門2巻p. 124-142を読む〔事前60分〕。 ✓これまでに実施したアクティビティを分類する〔事後90分〕 |
【2】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●高齢者の心に寄り添う ・その他の治療哲学 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓音楽療法入門2巻p. 124-142を復習する〔事後60分〕。 ✓授業内容を反映したセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前90分〕 |
【3】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●高齢者の心に寄り添う ・回想法 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓授業内容を反映したセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前・ 事後60分〕 ✓回想法p. 1-54を読む〔事前90分〕 |
【4】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・高齢者の知らない曲も利用する1 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓回想法p. 1-54を復習する〔事後60分〕 ✓音楽療法プレイソングからアクティビティを2つ選んでセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前90分〕 |
【5】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・高齢者の知らない曲も利用する2 卒業プレゼンテーションにむけて ●テーマの選定 ・アウトライントピックスおよび実践で感じたこと、考えてこと、疑問に思ったことについて議論する。 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓セッションで実施したアクティビティを練習する〔事後60分〕 ✓音楽療法プレイソングからアクティビティを2つ選んでセッションプランを作成し、デモンストレーションする〔事前90分〕 |
【6】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・他の学問分野との融合 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓セッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前60分〕 ✓Scope of Practice III: Ongoing Documentation and Evaluation of Treatmentを理解する〔事前90分〕 |
【7】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・モデルプランの実施:多重感覚刺激の併用1 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓授業内容を反映したセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事後60分〕 ✓Scope of Practice IV: Professional Development and Responsivitiesを理解する〔事前90分〕 |
【8】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・モデルプランの実施:多重感覚刺激の併用2 | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓これまでに実施したアクティビティを分類する〔事後90分〕 ✓授業内容を反映したセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前・事後90分〕 |
【9】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・モデルプランの実施: 音楽とイメージ | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓授業内容を反映したセッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前2時間〕 ✓Scope of Practice IIC: Termination and Closureを理解する〔事前30分〕 |
【10】 | 音楽療法セッションの実施にむけて ●上質なセッションを提供するために ・特定の音楽スタイルをもちいる | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓セッションプランを作成し、デモンストレーションをおこなう〔事前60分〕 ✓アクティビティを2つ選び、デモンストレーションする〔事前90分〕 |
【11】 | 再アセスメント ●オリジナルのアセスメントツールを再びもちいて、アセスメントセッションを実施する | 講義と演習 | ✓データシート作成〔事後30分〕 ✓プロトコールにしたがってアセスメントセッションのデモンストレーションをおこなう〔事前60分〕 ✓終了報告の準備〔事前90分〕 |
【12】 | 音楽療法終了報告 | 講義 | ✓これまでに実施したアクティビティを分類する〔事後90分〕 ✓終了報告書を修正する〔事後60分〕 ✓再アセスメントのデータをまとめ、音楽療法前・後で比較する〔事前90分〕 |
【13】 | 卒業プレゼンテーションにむけて ●テーマの選定 ●APA Styleによる出典を記載する。 ・Purdue Owl Online Writing Lab.を利用する ●大学図書館の電子ジャーナルを利用する | 講義 | ✓終了報告書を完成させる〔事後90分〕 ✓プレゼンテーションのテーマを選ぶ〔事前90分〕 |
【14】 | 卒業プレゼンテーションにむけて ●Logical Flow(論理的流れ)のあるアウトラインを作成する | 講義 | ✓選んだテーマについて、Logical Flow(論理的な流れ)に基づいてアウトラインを作成する。アウトラインには、自身のプレゼンテーションをサポートする文献も探し、APA Styleで記載する。〔事前・事後3時間〕 |
【15】 | 卒業プレゼンテーションにむけて ●テーマを深く掘り下げる | 講義 | ✓教員からのアドバイスを参考にして、テーマを深く掘り下げて、Powerpointを作成する〔事前・事後3時間〕 |
評価方法 |
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1. 記載された到達目標(オブジェクティブ)の1,2,3,5,6,の5つの項目について、それぞれ 10 pointsを最高として評価する。 2. 4の項目については、50 pointsを最高として評価する。 |
教科書 |
●American Music Therapy Association. (2011). AMTA Standards of Clinical Practice. MA: Author. ●American Music Therapy Association. (2011). AMTA Code of Ethics. MA: Author. ●American Music Therapy Association. (2011). AMTA Professional Competencies. MA: Author. ●Davis, W.B., Gfeller, K.E., and Thaut, M.H. 栗林文雄(訳). (2015). 音楽療法入門-理論と実践 1,2,3巻(第3版).札幌, 日本: 一麦出版社. ●The Purdue University Online Writing Lab.(2018).Retrieved from https://owl.english.purdue.edu/owl ●Rohrbacher, M. J. (2014). Lecture on Assessment and Program Planning in Music Therapy Practice. Personal Collection of Rohrbacher, M. J., Tokushima Bunri University, Tokushima Japan. |
参考図書 |
●アメリカ精神医学会.(2012).前田樹海、江藤裕之、田中建彦(訳). APA論文作成マニュアル(第2版). 東京、日本: 医学書院. ●Bruscia, K. E. 生野里花訳. (2001). 音楽療法を定義する. (2nd ed.). 東京:東海大学出版会. ●Clair, A. A. 廣川恵理訳. (2001). 高齢者のための療法的音楽活用. 札幌: 一麦出版社. ●Hintz, M. R. (2000). Geriatric Music Therapy Clinical Assessment: Assessment of Music Skills and Related Behaviors. Music Therapy Perspectives, 18 (1), 31-40 ●黒川由紀子. (2005). 高齢者の心理療法 回想法. 東京: 誠信書房. ●Rohrbacher, M. J. (2007). Functions of Music Therapy for persons with Alzheimer\\\'s Disease & Related Disorders: Model Demonstration Program in Adult. Administration on Aging, Department of Health and Human Services, Washington, DC: Grant No. 90AM2638. |
備考 |
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オフィスアワーは、月曜日5コマ、5715室で実施する。 実務経験なし。 |