徳島文理大学 | Webシラバスシステム |
TOP | 戻る | |
徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 54675 | 担当教員名 | 長谷川 道雄 | 単位 | 2単位 |
---|
科目群 | 資格 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 1 |
---|
授業概要 |
---|
全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めている。これを「学習指導要領」という。子どもたちの生きる力をより一層育むことをめざした新学習指導要領が、小学校では平成23年度から、中学校では平成24年度より全学年で実施され、高校では平成25年度入学生より年次実施されている。 学習指導要領には、「学校において編成する教育課程とは、学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を児童生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画である。」と説明されている。各教科、道徳、特別活動の教育課程の編成や人権教育、コンプライアンス、いじめ、体罰の禁止等教師に求められている多くの事柄を学ぶことで、「教育人なり」の言葉に代表されるように教師の役割の重要性を理解する。 |
到達目標 |
学校教育法第30条の一部改正で学力の重要な要素は◇基礎的・基本的な知識・技能の習得◇知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力◇学習意欲であることを理解する。各教科・道徳・特別活動の教育課程の編成について理解し、自分が教師になったと想定し、指導案を作成できる。人権教育、コンプライアンス、いじめ・体罰の禁止等、教師として法令遵守等次の時代を担う子どもたちを育てるお手本になるのが教師であることを理解する。「教育は人なり」の持つ意味をしっかりと理解する。教師となった際に、子どもたちがそれぞれの学校で学ぶことに誇りを持つことができるよう、まず自分自身が徳島文理大学で学ぶことに誇りを持つ。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
---|---|---|---|
【1】 | (1) オリエンテーション ・「教育は人なり」の意味を理解する。 ・徳島文理大学の教育理念等について再確認する。 ・これから必要とされる教師像、子ども像について意見交換をする。 ・自分の意見を述べる。 ・人の話に十分「聴く」姿勢を身に着ける。 ・決められた時間・字数で自分の考えをまとめる。 ・将来の教師への進路を常に意識させる。 | 講義、意見交換 | ・自分の「目指す教師像」について自分の考えを800字原稿用紙にまとめ提出する。 ・徳島文理大学の教育理念等について、簡単な問題をだし確認する。 ・本時の学習内容について復習する。(ノートにまとめる) ・自分が教師になるという意識の中で、主体的に学ぶ姿勢を持って本授業を受けることの共通理解を図る。 ・憲法、教育基本法、学校教育法第30条、学習指導要領、教育課程について調べる。 |
【2】 | ・前回の復習。 ・「目指す教師像」の作文について何人か紹介する。 ・原稿用紙を使った作文の書き方について、共通理解を図る。 ・教員採用試験の小論文の書き方のポイントについて共通理解を図る。 ・法的根拠、新学習指導要領等について理解する。 ・教育課程について調べる。 | ・講義、資料、意見交換、演習 ・予習内容について | ・本時学んだ内容についてまとめる。ポイントの演習をする。 ・学校教育法第30条の一部改正で示されているポイントについて理解する。 ・教育課程とは何か、について調べる。 ・新学習指導要領「総則」について調べる。 ・特に、「生きる力」を身に着ける3つの柱について調べる。 |
【3】 | ・前回の復習をする。 ・新学習指導要領「総則」、「生きる力」について調べてきたことについて発表する。 ・新学習指導要領「総則」について、「生きる力」について ・教育課程について | ・講義、資料、意見交換、演習 | ・本時学んだ内容についてまとめる。(教育課程、総則、生きる力) ・本時のポイントについて演習する。 ・「生きる力」の3つの柱である「確かな学力」について、授業力向上を目指す「学習指導」について調べる。 |
【4】 | ・前回の復習をする。 ・「確かな学力」について調べたことを発表する。 ・授業力向上を目指す「学習指導」について ・一人ひとりの児童生徒に「よくわかる授業」をすることの大切さについて | ・講義、資料、意見交換、演習 | ・本時学んだ内容についてまとめる。(確かな学力、授業力向上を目指す学習指導、よくわかる授業) ・本時のポイントについて演習する。 ・授業力向上をめざす「学習指導」について調べる。 |
【5】 | ・前回の復習をする。 ・「学習指導」とは何か。 ・授業力向上を目指す「学習指導」のやり方について課題を与え各自が考える。 | ・講義、資料、意見発表、演習 | ・本時学んだ内容についてまとめる。(学習指導) ・本時のポイントについて演習する。 ・授業力向上をめざす「学習指導」の課題をする。 |
【6】 | ・前回の復習をする。 ・授業力向上を目指す「学習指導」の課題について発表する。 ・指導・指導計画の作成について学ぶ。 | ・講義、資料、意見発表、演習 ・チーム分けをして考えさせる。 | ・本時学んだ内容についてまとめる。 ・本時のポイントについて演習する。 ・授業力向上をめざす「学習指導」について、指導案を、各自が作成するとともに、チームで検討する。 |
【7】 | ・前回の復習をする。 ・チーム毎に「発表する」 ・指導案に基づき、各チームが代表者を出して授業をする。 ・課題と成果について意見交換する。 | ・講義、資料、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(指導案、模擬授業) ・指導案に基づき各チーム単位で実施した授業の課題と成果に基づき、さらに修正した指導案を各自が提出する。 |
【8】 | ・前回の復習をする。 ・修正した指導案を提出すると同時に、各チームで発表する。 ・学習指導揚力「各教科」について | ・講義、資料、予習内容の発表等 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(各教科) ・学習指導要領「道徳」について調べる。 |
【9】 | ・前回の復習をする。 ・学習指導要領「道徳」について | ・講義、資料、予習内容の発表等 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(道徳) ・人権教育について調べる。・学習指導要領「総合的な学習の時間」について調べる。 |
【10】 | ・前回の復習をする。 ・人権教育について、特に、人権教育の指導方法等の在り方について「第3次とりまとめ」、人権教育及び人権啓発の推進に関する法律について学ぶ。 ・学習指導要領「総合的な学習の時間」について | ・講義、資料、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 ・いじめ、体罰等の関係 ・学校教育法第30条、新学習指導要領の大きな柱である「生きる力」の育成のなかで、「自ら課題を見つけ、自ら解決する力」の育成について、人権教育、自然エネルギー等現代の社会が抱えている課題について各人が課題を見つけて取り組む。、 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(人権教育、総合的な学習の時間) ・人権教育、総合的な学習の時間に取り組むため、各人が課題を見つけ、その課題解決にむけた取り組みについての指導案を作成する。 ・各人が、児童生徒になり、教師になったことを想定して取り組む。 ・チームとしても取り組む。 |
【11】 | ・前回の復習をする、・人権教育、総合的な学習の時間の取り組みを各人、各チーム単位で発表する。 ・成果と課題について、意見交換を行う。 | ・講義、チーム形式で課題に取り組む。 ・自分の取り組みについて、相手に興味と理解してもらえるように発表する。 ・それぞれの発表について、真剣に「聴く」姿勢を持つと同時に、成果と課題について意見を出す意識をもつ。 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(人権教育、総合的な学習の時間、成果と課題、聴く) ・学習指導要領「特別活動」について調べる。 |
【12】 | ・前回の復習をする。 ・学習指導要領「特別活動」について ・具体的なテーマを設定し、取り組む。 ・現代の課題である、「防災」(地震、津波)について、各自が教師となった際にどのような対応をするか、学校行事の具体的な指導計画を作成し発表する。 ・東南海地震のメカニズムについて、パワーポイントを用いて知る。 | ・講義、資料、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 ・特に、児童生徒の命を守る視点を常に持ち、東南海地震を想定して担任としてどう具体的に指導力を発揮して、避難訓練等に取り組むか指導案を作成し発表する。 ・学生を児童生徒とみなして実際に取り組ませる。 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(特別活動、東南海地震) ・東南海地震を想定して取り組んだ指導計画の成果と課題について、再修正したな指導案を作成し提出する。 ・全学生が、児童生徒、教師の立場になり、実践を想定して取り組む。 ・全学生が、真剣に取り組むための指導力を発揮する。 ・チームとして役割分担をして取り組む。 |
【13】 | ・前回の復習をする。 ・修正した指導案を発表する。 ・課題と成果について発表する。(全員が協力して取り組めたか) ・震災は、大学にいるときだけに遭遇するとは限らない。自宅、就職先、旅行中、昼間、夜間、夏季、冬季等どの時点で遭遇した際において、「自分の命は自分で守る」意識を持たせる。 ・避難所においても、傍観者ではなく、自分が主体的に何ができるか、を常に意識を持たせる。 | ・講義、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 ・全員が協力して取り組ませることができたか。 ・各チーム単位で協力できたか。 ・主体的に取り組むことができたか。 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(課題と成果) ・主体性を持って、「自分の命は自分で守る」意識を持って真剣に取り組むことができたか。 ・学習指導要領「家庭科」、養護教諭としての仕事について調べる。 |
【14】 | ・前回の復習をする。 ・学習指導要領「家庭科」、養護教諭の業務について ・コンプライアンスについて | ・講義、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 ・家庭科、養護教諭について知る。 ・家庭科は学習指導要領に示されているが、養護教諭を目指す指針は、学習指導要領には示されていないことを知る。 ・養護教諭の業務について理解する。 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(家庭科、養護教諭) ・家庭科は男女児童生徒が学ぶことを理解する。 ・養護教諭の本来業務について知るとともに、心の悩みを抱えた子どもたちへのカウンセリング機能、健康増進法に基づいた業務等について理解する。 ・コンプライアンスについて調べる。 |
【15】 | ・前回の復習をする。 ・コンプライアンスの重要性について共通理解を図る。 ・授業料無償化、高校授業料無償化制度等の制度について ・特別支援教育について ・まとめ | ・講義、チーム形式で課題に取り組む。 ・予習内容の発表等 ・教師は、コンプライアンス(法令遵守)の重要性、特に教師はマナー等子どものお手本とならなければならないこと、また、地方公務員法による教員全体の信用失墜行為に抵触しない24時間の強い使命感が必要であること等理解する。 ・発達障害を含めた特別支援教育の重要性について知る。 | ・本時学んだ内容・ポイントについてまとめる。(コンプライアンス、地方公務員法、信用失墜行為の禁止、特別支援教育等) ・何より、これからの時代を担う児童生徒を育てる「教育は人なり」の意味をしっかりと踏まえた教師を目指す意識を持たせる。 |
評価方法 |
---|
平常の授業態度及び予習・復習のレポート、チームとして協力しての取り組み等総合的に評価 |
教科書 |
小学校、中学校、高等学校学習指導要領(文部科学省) |
参考図書 |
初任者研修のしおり(徳島県教育委員会)、授業力向上研修の手引き(徳島県教育委員会) |
備考 |
---|