徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    保育原理

科目番号84828担当教員名武田 紘一単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
【授業概要】本講では、乳幼児の教育・保育全般にわたって、その基本を広く学修することになります。主な内容としては幼保に関する基本的な諸法令や、わが国の保育所・幼稚園の成立過程、西洋の主な保育思想、現在の幼保施設(幼稚園、保育所、認定こども園など)の現状と待機児童の問題、新保育所保育指針・新幼稚園教育要領等の内容などについて具体的に学びます。同時に主体的な学習態度も身につけるようにします。
到達目標
〔到達目標〕1.〈知識(理解)〉保育の目的・目標、制度などに関わる基本的法令や、幼保の思想家、幼稚園・保育所・認定こども園等のそれぞれの違いなどについて理解し、基礎的知識を身につける。2.〈態度(関心・意欲)〉保育士、幼稚園教諭、保育教諭の仕事に関心を持ち、保育への意識や感性を高めていくことができる。3.〈技能(表現)〉子どもの発達過程を理解し、子どもとの触れあいやコミュニケ−ションのとり方、環境構成のあり方、地域の子育て保護者に対する指導・助言の基本的方法等がわかる。4.(思考・判断)子どもの立場で何が大切な事柄であるかをよく考え、保育の現状と課題を総合的に判断していくことができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテ−ション:「保育原理」を学ぶことの意義、授業展開とシラバス内容、授業時間外学修の在り方、使用テキストや参考文献、配布資料などについて説明する。
  
・説明
・質疑応答。
「保育原理」の授業は「教育原理」の授業と内容的に深く関わっているため、後者をすでに学修している場合は、よく復習しておくことが大切です。また、本講では今後はその都度予習・復習を確認しますので、各自主体的に学修すること、また指定された箇所を熟読し、理解を深める努力を期待します。本日は最初の話のポイントをまとめ、またテキスト第1章の9頁(ペ−ジ)以降を熟読することです。1h
【2】保育とは何か。「保育」の概念とポルトマンの考えを中心にして・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
保育の意味と生理的早産の意味をまとめる。予習は保育士等をどのように考えているをまとめておくこと。1.5h
【3】子どもの育ちと保育士(保育教諭、幼稚園教諭)の役割・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
保育士、保育教諭、幼稚園教諭の資格・免許状の性格やその役割などのポイントを整理する。同時に指定された頁の保育所(託児所)の成立に関する内容を熟読する。2h
【4】日本の保育(1);保育所の成立過程。・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
保育所はどのよう人たちによって成立し、支えられたかをまとめる。また、予習として指示した幼稚園創設の頁を熟読し、不明な箇所は質問できるようにチェックしておく。また、恩物とは何かを調べておく。2h
【5】日本の保育(2);幼稚園の成立過程・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
幼稚園創設時に尽力した人々や、フレ−ベルの思想、恩物などの内容を整理する。予習は西洋の保育思想を自分なりにノ−トにまとめておく。2h
【6】西洋の保育思想(1);西洋における保育思想の発展・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
「教育原理」を学修済みの場合は、一部の人物が重複するので、これらを除いて保育思想等(人物名、国名、著書)を整理しておく。同時に予習として、現在のアメリカとイギリスの幼児教育制度を調べて、発表できるようにしておくこと。3h   
【7】西洋の保育思想(2);西洋における保育施設の創設・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
本日の内容を整理する。予習は配布資料で特に幼稚園関係の基本的法令を熟読しておく。1.5h
【8】幼保に関する主な法令(幼稚園を中心にして)・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
配布資料の内容の復習。予習は配布資料で特に幼保育所関係の基本的法令を熟読しておく。1.5h  
【9】幼保に関する主な法令(保育所を中心にして)・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
配付資料全体を再読し、理解を深める。予習は保育指針(第1章、3章)と幼稚園教育要領(第1章、2章)の熟読。1.5h  
【10】保育所保育指針(幼稚園教育要領含む)のねらいと内容・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
本日の内容の中で、幼稚園教育の基本及び保育所の役割についても整理する。予習は、認可施設と認可外施設の違いを調べておく。2h
【11】現在の教育・保育施設(1);認可幼稚園、認可保育所、認可外保育施設を中心として・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
授業内容のポイントをまとめておく。
予習は認定こども園とは何か、またそれにはどのような類型があるかについて、テキスト等も参考にしながら調べておく。2h
【12】現在の教育・保育施設(2);幼保連携型認定こども園、地域型保育事業を中心にして・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
幼保連携型認定こども園の特徴と地域型保育事業の種別と特性をおさえ、また支給認定よる利用施設の違いなどをまとめ、理解する。また、保育指針の保育の計画と評価の頁を熟読して、保育課程指導計画の違いを予習する。2h
【13】保育の計画:保育課程・指導計画と評価(幼稚園の教育課程、指導計画を含む)・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
指導計画作成上の基本を的確に把握し、幼稚園と保育所の違いと共通点を整理しておく。
予習は、指示されたテキスト内容も参考にして、幼保一元化はどのようになっているか、なぜ待機児童問題が解消されないのかなどについて、自分なりの課題を取り上げ、それについての私見をまとめる。2h
【14】わが国の子育て支援制度の課題〜幼保一元化、待機児童、少子化社会の子育て、子どもの相対的貧困等をめぐって〜・予習・復習の確認(指名発表)
・双方向講義
・質疑応答。
各人の発表内容をも参考にしながら、幼保の課題をまとめる。さらに、幼稚園、保育所等と各家庭との連携協力のあり方をまとめる。また、全体を通じて不明な点やわかりにくかった内容について整理し、質問できるようにしておく。3h
【15】保育者と保護者との緊密な連携の必要性について。
さらに授業内容の総括及び補足を行う。
・双方向講義
・質疑応答
これまでに学修した内容が、到達目標に達しているか否かを確認し、今後の専門教育とも関わってさらに専門性を充実させるよう努めること。2h
評価方法
定期試験(70%)、平常点(レポ−ト、発表等。30%)により総合的に評価します。
教科書
谷田貝公昭・石橋哲成監修『保育原理』(2016年出版)、一藝社  本体価格2000円+税  
参考図書
「保育所保育指針」と「幼稚園教育要領」が必要ですが、これらは改定されて、平成28年度中に大臣告示が予定されていますので、購入については後日に連絡します。また、これとは別に必要な資料は適宜配付します。
備考
「保育原理」の授業は、保育士の資格取得を希望する学生にとっては必修科目ですが、幼稚園教諭を目指す学生も受講することを勧めます。授業においては予習・復習をしなければなりません。予習・復習についてはその都度指名し、発表・発言を求めます。

オフィスアワ−;金曜日5講時(研究室 9号館10階)