徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    英米文化論(2年)

科目番号34689担当教員名植村 尚也単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2年
授業概要
(授業目的・方針 等)
今世界はグローバル・ヴィレジといわれ、欧米主導のもとルネッサンス以来の変革を経験しようとしている。例えば「言語」一つを取り上げても英語が世界の共通語としての役割を担っている現状をみればこの事は明らかである。
本講義では英語を公用語としているイギリスとアメリカを取り上げ、それら社会の諸相を調査研究しその特徴を考え、それぞれの文化を理解することを目的とする。毎週取り上げるテーマについて日本の文化と比較しながら自分自身を客体化することによって英米文化を一層深く理解するようにする。
さらに英語によるコミュニケーション促進に資することを目標とする。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション:授業の進め方、評価などを説明する。課題を与え、調査の 仕方、分析の方法などを説明する。  
【2】文化とは何か:国際交流が盛んになるに従って国家間や個人間の摩擦、軋轢、誤解 などがますます増えてくる。ここに異文化理解が重要になってくる。 そこで文化とは何か、可視的と不可視的文化等の特徴を考える。  
【3】民族について:ケルト、ローマン、アングロ・サクソン、ノルマンなどの移動に よるイギリス民族の特徴と近代のアメリカ移民政策による民族の特徴 を見る。  
【4】言語についてI: 人間生活の中で言語の占める重要性をここで考える。更に英語と 日本語の文化的特徴とその差異を調べる。  
【5】言語についてII:イギリス英語とアメリカ英語の特徴を調べてみる。なぜ英語が国際共通語として定着しつつあるのかも考える。  
【6】宗教について:イギリス国教とピューリタニズムその他の宗教の社会的影響をみる。  
【7】教育について:それぞれの教育システムの特徴と社会における関わりを調べる。  
【8】マスコミについて:ラジオ、TV、新聞など20世紀の世論を主導してきたマスコミの英米の特徴と今後それがインターネットの普及でどう変わるのか。  
【9】家庭生活について:イギリスの家庭生活、アメリカの家庭生活の中身を環境問題、 リサイクル、離婚、ペットなどを素材に取り上げその価値観をみる。  
【10】食物について:イギリスもアメリカもその食事を見れば文化的特徴が明瞭にわか日本の食生活と比較して考察する。  
【11】交通について:交通手段は文化程度のバロメーターといわれる。地理的条件も違うが、時間に関する考え方もそこに現れる。3つの国を比較すると面白い。  
【12】スポーツについて:イギリスとアメリカはその人気の種目が全く違う。なぜなのか考える。  
【13】娯楽について:イギリス、アメリカと日本における余暇、娯楽など人々の生活の楽しみを比較して調べる。 演劇、映画、バレー、音楽、絵画、ファッションなどの西洋的な娯楽 と映画、カラオケ、パチンコなど日本的な娯楽を考える。  
【14】祝祭日について:各国の祝祭日を調べ、その歴史的由来と人々の過ごし方を観察する。  
【15】総 括: 異文化を理解することは経済、政治、社会の面で相互に影響、依存し あっている国際情勢からみて緊急の重大なことである。目に見える 文化的事象からその奥に隠れている価値観、考え方まで理解しなけれ ばならない。そうすることによって始めて相手の立場に立って物事が 考えられるのである。  
評価方法
出席、レポート、発表、質疑応答など授業態度、試験等総合的に評価する。
教科書
教科書は使用しない。
参考図書
適宜指示する。
備考