徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    音楽療法概論Ⅰ

科目番号75189担当教員名井村 幸子単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次1年
授業概要
アメリカの大学で採用されている標準的なテキストと、ローバッカー博士作成の資料、ならびにAMTA(アメリカ音楽療法協会)の定めるStandards of Clinical Practice(臨床実践スタンダード)、Code of Ethics(倫理要綱)、Professional Competencies(専門能力)にそって、認定された音楽療法士がおこなう音楽療法サービスを概説する。
到達目標
1.加盟するAMTAおよび全国音楽療法士養成協議会について知る《知識・理解》。

2.専門職としての音楽療法士誕生までの音楽療法の歴史、および音楽を治療にもちいることと深い関わりをもつメリアム定義の音楽の機能について知る《知識・理解》。

3.AMTA Official Documents:Standards of Clinical Practice(臨床実践スタンダード)、Code of Ethics(倫理要綱)、Professional Competencies(専門能力)とローバッカー博士作成による資料から、認定された音楽療法士がおこなう音楽療法サービスについて理解し、音楽ボランティアや慰問演奏家との違いを明確にする《知識・理解》 《関心・意欲・態度》。

4.どの音楽活動をもちいて、どの機能領域に焦点をあててセラピーをおこなうのか、音楽療法の最も基本ともいえる「音楽活動の種類」と「人間の機能領域」の関係について理解する《思考・判断》。

5.大学での「学修」、自律的な勉強の仕方を身につける。卒業後も、このようにしてずっと学び続ける《技能・表現》 《関心・意欲・態度》。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】シラバスの理解
●大学で各科目を学ぶためのシラバスの理解

音楽療法とは、なにか?-音楽療法の定義
●各自のMTの定義の提出
●AMTAの定義
●TBUが加盟するMTの団体について


音楽活動と人間の機能領域
●Dr.R作成のPPから
●機能領域(Domain & Sub-Domain)を知る
講義とディスカッション✔テキストDavis, W.B., Gfeller, K.E., and Thaut, M.H. 栗林文雄訳. (2015). 音楽療法入門 理論と実践. (3rd ed.). 東京: 一麦出版社. の1~3巻あるうちの1巻を購買で購入する。
【2】テキスト『音楽療法入門 理論と実践』の構成について
●目的と構成について

音楽療法の実際 【Chap.1音楽療法の実践】
●実践例
●学際的性質をもつ音楽療法
●対象者、職場、資質、育成、職業として
●Th.とCl.の定義、両者の関係
講義とディスカッションこの回以降、〔準備〕とあるものは準備学習、〔事後〕とあるものは事後学修をさす。
✔テキストの購入〔A:1pt〕。
✔A4ファイル2冊準備〔A:1pt〕。
✔A4ルーズリーフ準備〔A:1pt〕。
✔AMTAと全国音楽療法士養成協議会のトップページを印刷、持参〔準備15分/A1pt〕。
✔テキストの最初からp.11 までと目次を読み、この本の目的と構成について理解する〔準備60分/D:1pt]。
✔テキストChap.1 p.19~37を読む〔準備80分/D:1pt〕。
✔One Driveへのアクセスをチェックし、TBU Music Therapy Courseの学1フォルダから「学際的性質をもつ音楽療法」、「Mth.になるための人間面での資格」をダウンロード、両面印刷し、持参〔準備30分/A:1pt〕。
【3】音楽療法の歴史 -古代から現代まで【Chap.2音楽療法 その歴史的視点】
●教員によるPPプレゼンテーション
●学生プレゼン担当振り分け


音楽と脳科学
●脳は音楽をよく受け入れる
講義とディスカッション✔Chap.2 1-1&2 p. 39~42をポイントを要約しながら読む〔準備・事後45分/D:1pt〕。
✔ジル・ボルト・テイラー『奇跡の脳』を読む〔準備3時間〕。
✔AMTA Official Doc.の「CBMT Scope of Practice」を両面印刷〔準備15分/A:1pt〕。
【4】音楽療法の歴史 -古代から現代まで【Chap.2音楽療法 その歴史的視点】
●学生によるPPプレゼンテーション
講義とディスカッション✔Chap.2を読む〔準備90分/D:1pt〕。
✔PP作成、教員へ月曜16:30までにOne Drive学1へ提出〔準備120分/A:3pts〕。
【5】音楽療法の歴史 -古代から現代まで【Chap.2音楽療法 その歴史的視点】
●学生によるPPプレゼンテーション

Merriamの音楽の機能 【Chap.3音楽 人間の現象と治療の手段】
●学生PP担当振り分け
講義とディスカッション✔Chap.2を読む〔事後90分/D:1pt〕。
✔Chap.1の実践例について、ノートのカテゴリーの項目だけをみて内容はみずに、何度か書いてみる〔事後90分/A:1pt〕。
【6】Merriamの音楽の機能 【Chap.3音楽 人間の現象と治療の手段】
●教員によるPPプレゼンテーション:
1. 身体的反応
講義とディスカッション✔#3音楽と脳科学を復習する〔事後90分/D:1pt〕。
✔Chap.1の実践例について、ノートのカテゴリーの項目だけをみて内容はみずに、何度か書いてみる〔事後45分/A:1pt〕。
✔Chap.3 音楽の機能10.身体的反応を読む〔準備45分/D:1pt〕。
【7】Merriamの音楽の機能 【Chap.3音楽 人間の現象と治療の手段】
●学生によるPPプレゼンテーション:
2~10までの機能
講義とディスカッション✔Chap.3 音楽の機能を読む〔準備60分/D:1pt〕。
✔PP作成(2~3枚まで)、月曜16:30までにOne Drive学1へ提出〔準備2時間/A:3pts〕。
【8】Dr.Rohrbacher定義の音楽療法の機能
●#2のChap.1の実施例から

グループと個人、セラピストとクライアント
●Th.とCl.の定義、両者の関係
講義とディスカッション✔Dr.Rohrbacher定義の「Functions of MT」を両面印刷〔準備10分/A:1pt〕。
✔「ブルーシア講演記録」を両面印刷、左側ホチキス4つ止め。ノートのようにする〔準備10分/A:1pts]。
✔「まとめ」より前を読む。対象者Ⅰ、Ⅱを要約し、授業日に紙で提出(A4, 12pt,ダブルスペース, 1枚まで)〔準備2時間40分A:3pts〕。
【9】Dr.Rohrbacher定義の音楽療法の機能
●Wellness:デボラ・サーモンの緩和ケアの音楽療法から
講義とディスカッション✔ブルーシア講演記録「まとめ」も含めて読む〔準備90分/D:1pt〕。
✔対象者Ⅲ、Ⅳ、Ⅴを要約し、授業日に紙で提出(A4, 12pt, ダブルスペース, 1枚まで)〔準備90分/A:3pts〕。
【10】AMTA Official Documents 【Chap.14音楽療法の治療過程】
●AMTA Standards of Clinical Practice
 音楽療法の治療プロセス
●AMTA Code of Ethics
●AMTA Professional Competencies
講義とディスカッション✔AMTA Documentsの3つに目を通し、#10の授業と照らし合わせながら、何について書いてあるのか理解〔事後90分/D:1pt〕。
✔「MT Methods」 と 「Improvisation in MT」を両面印刷〔準備10分/A:1pt〕。
✔ Chap.8精神病治療の理論的背景P. 143~149を読む〔準備80分/D:1pt〕。
【11】アセスメントとプログラムプランニングI 【Chap.14音楽療法の治療過程】
●Music Activities – Domains & Sub-Domains
– Functions of MT – MT Foundations
●MT Methods & Improvisation in MT
講義とディスカッション✔AMTA Documentsの3つに目を通し、#10の授業と照らし合わせながら、何について書いてあるのか理解[D:1pt]。
✔「MT Methods」 と 「Improvisation in MT」を両面印刷[A:1pt]。
✔Chap.8精神病治療の理論的背景P. 143~149を読む[D:1pt]。
【12】アセスメントとプログラムプランニングII
●MT Objectives - Mediating Conditions
– Evaluation Criteria
講義とディスカッション✔#11を1人で再現する〔事後2時間/D:1pt〕。
✔「Measurable Goals & Objectives」を印刷して読む〔準備1時間/A:1pt〕。
【13】アセスメントとプログラムプランニングIII
●Procedures VS. Strategies

Wheeler定義の音楽療法の3つのレベル

Study Guide配布
講義とディスカッション✔#12を1人で再現する〔事後2時間/D:1pt〕。
✔「Wheeler定義の音楽療法の3つの実践レベル」を印刷して読む〔準備1時間/A:1pt〕。
【14】Study Guide

再び、音楽療法とは、なにか?-音楽療法の定義
●音楽を治療的にもちいる
・音楽療法V.S.音楽教育もしくは
レクリエーション
 ・芸術、科学、人間関係の三位一体の
音楽療法

●各自のMTの定義の提出
講義とディスカッション✔#13を1人で再現する〔事後2時間/D:1pt]。
✔「音楽療法VS.音楽教育」を印刷して読む〔準備30分/A:1pt〕。
✔Study Guideを利用して、この授業を学んだことを復習する。わからないところは必ず授業で質問する〔事後2時間/D:1pt〕。
【15】Dr. Rohrbacherの授業への参加講義とディスカッション✔あとで復習しやすいようにノートをとり、1人で再現する〔事後3時間〕。
【16】試験 [E:56 pts]  
評価方法
1.授業でのディスカッションへの参加-D: 16 points
2.課題(学生の義務)の提出もしくは発表と評価-A: 28 points
3.試験-E: 56 points
教科書
Davis, W.B., Gfeller, K.E., and Thaut, M.H. 栗林文雄訳. (2006). 音楽療法入門 理論と実践. (3rd.ed.). 一麦出版社.
American Music Therapy Association. (2011). AMTA Standards of Clinical Practice. MA: Author.
American Music Therapy Association. (2011). AMTA Code of Ethics. MA: Author.
American Music Therapy Association. (2011). AMTA Professional Competencies. MA: Author.
参考図書
Bruscia, K.E. (2001, January). 音楽療法とは何か. Presentation conducted at the Kunitachi College of Music, Tachikawa City, Tokyo.
Bruscia, K.E. 生野里花訳.(2001). 音楽療法を定義する. (2nd ed.). 東京:東海大学出版会
Bruscia, K.E. (2004). 音楽療法ケーススタディ上・下. 東京:音楽之友社
ジル・ボルト・テイラー、竹内薫訳.(2009). 奇跡の脳. 新潮社.
備考
オフィスアワーを月曜日5コマ、5715室とする。