徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    国際関係論 International Relations

科目番号13293担当教員名高橋 孝途単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2
授業概要
国際関係論とは、「国家間の紛争や戦争の要因、国際秩序の安定要因、グローバルガバナンスなど、多様な行為主体が係る政治、文化、経済、社会を対象とする学際的な学問」です。国際社会の事象や問題は、情報技術の発達や急速なグローバル化の進展にしたがって、より複雑になっており、さらに、国際問題は、遠い地域のことであっても、我が国に影響を及ぼすこともあります。本科目では、このような、①現代の国際社会の特質のその成立、②複雑な国際社会を理解するための理論・考え方とその発展について学び、国際情勢に関する諸問題について、分析・検討することができる基礎を修得します。
到達目標
①知識:国際関係論の諸概念と諸理論について、理解する。
②態度:国際社会をより広い視野で、様々な角度から見る態度を身に付ける。
③技能:国際的な問題の議論に際して、学術的な論考を理解した上で、学出的に適切な用語を用いて自分の考えを表明することできる。また、国際問題の解決の方向性について検討することができる。
④思考・判断:日々生起する国際問題について、関心をもち、個々の問題について、根拠をもった評価をすることができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】10月1日
導入 シラバスの説明、
国際関係論の紹介、国際社会の特質等 
一斉講義受講前に、教科書unit0(P1-3),unit7(P79-80、P91(コラム②)を読む。(所要時間0.75時間) 
受講後、図書館で、新聞を閲覧し、レポートの対象とする国際問題(地球環境問題を除く。海外で起きていること全てが国際関係論の対象とする「国際問題」でないことに留意する。)を何にするかを検討する(所要時間0.5時間)
【2】10月8日
国際関係論とは~環境問題を例として~
一斉講義受講前に、受講前に、教科書unit26を読む(所要時間0.75時間)
受講後、図書館で、新聞を閲覧し、レポートの対象とする国際問題を何にするかを検討する(所要時間1時間)
【3】10月15日
現代国際社会の成立発展I
一斉講義受講前に、教科unit1、unit2、unit3(P38まで)を読む(所要時間0.75時間)  
受講後、図書館で、新聞を閲覧し、レポートの対象とする国際問題を何にするかを検討する(所要時間1時間)
【4】10月22日
現代国際社会の成立発展II   
一斉講義受講前に、教科書unit3(P39~)、unit4、unit5を読む(所要時間0.75時間) 
受講後、図書館で、新聞を閲覧し、レポートの対象とする国際問題を何にするかを決定し、提出する。(締切12時)
レポート対象の国際問題の背景、行為主体(アクター)の立場・主張を調査する(所要時間1.0時間)
【5】10月29日
国際関係論の理論 I
リアリズム
一斉講義受講前に、教科書p81-88、139-141を読む(所要時間1.5時間)
レポート対象の国際問題の背景、行為主体(アクター)の立場・主張を調査する(所要時間1.0時間)
【6】11月5日
国際関係論の理論II リベラリズム
一斉講義受講前に、教科書P92-96、P100(重要ポイント⑧)、p136-139、p200-204を読む(所要時間0.5時間)
レポート対象の国際問題の背景、行為主体(アクター)の立場・主張を調査する(1.0時間)
【7】11月12日
国際関係論の理論III ネオリベラリズム
一斉講義受講前に、教科書p96最終2行-101、p266-267を読む(所要時間0.5時間) 
レポートの前段部分(対象の国際問題の概要、問題点等)を作成する。(1.0時間)
【8】11月19日
国際関係論の理論IVコンストラクティヴィズム
一斉講義受講前に、教科書unit10を読む(所要時間0.5時間)
レポートの前段部分(対象の国際問題の概要、問題点等)を作成する。(1.0時間)
【9】11月26日
安全保障I
安全保障の概念整理
「キューバ危機戦慄の記録」視聴
2号館2階アカンサス・スタジオ教室使用
一斉講義
DVD視聴
受講前に教科書p124-129、p174(重要ポイント⑮)を読む。インターネットでキューバ危機の概要を調べる(所要時間1.0時間)
・受講後、「なぜ、ソ連は、キューバからみミサイル撤去を決心したか」について考える。(所要時間0.5時間)
・レポートの前段部分(対象の国際問題の概要、問題点等)を作成する。(1.0時間)
【10】12月3日
安全保障II
安全保障の手段(自強、同盟、集団安全保障)
グループ討論
「キューバ危機において、ソ連は、何故、キューバからのミサイル撤去を決心したか」
一斉講義
グループディスカッション
受講前に教科書p129-132、p189-p194を読む(所要時間0.75時間)
・レポートの後段部分(対象となる国際問題の解決の方向性等)を作成する。(1.0時間)
【11】12月10日
安全保障III
抑止理論、核(核抑止、核不拡散体制、核軍縮・軍備管理)
一斉講義受講前に、教科書unit20を読む(所要時間0.5時間)
レポートの後段部分(対象となる国際問題の解決の方向性等)を作成する。(1.0時間)
【12】12月17日
新しい課題I テロリズム1
グループ討論「テロリズムとは何か」「国際テロリズムを撲滅する又は防止する方法はあるか」
グループディスカッション受講前に、教科書教科書unit13、unit20を読む(所要時間0.75時間)
レポート作成(1.0時間)
【13】1月7日 新しい課題II テロリズム2、人道介入1(国連PKOの変遷)一斉講義 受講前に、unit22を読む(所要時間0.5時間)  レポート作成(1.0時間)
【14】1月14日 新しい課題III
人道介入2及び人間の安全保障
一斉講義 レポート作成し、提出する(2.0時間)
(レポート締切1月17日)
【15】1月21日
まとめ
一斉講義講義後、最近の国際関係に関する時事問題を選択し、講義で得た国際関係に関する理論を活用して、分析し、今後の課題、我が国の対応について考察し、記述してみる(所要時間0.5時間)
評価方法
【評価配点比率】
【評価配点比率】
平常点:20%
小テスト:35%(直前の講義内容の理解確認のため、正誤選択又は択一式の簡単な小テストを講義の冒頭に行う。5回程度予定する)
レポート:45% レポートの対象国際問題報告締切 10月22日12時
レポート提出締切 1月17日(金)20時
【フィードバック】
小テスト:回答と解説をGoogle Classroomで配布
レポート:個々の受講者にコメントを返す。
【単位認定条件】次の条件をすべて満たすこと
①出席回数10回以上(遅刻3回で1回欠席とみなす)
②レポートの提出(正当な理由なく未提出の場合は、単位認定しない。試験欠席と同じなので、再試の対象外)
③総合評価60%以上
なお、レポートにおいて、明確な剽窃(引用・参照を明らかにしないコピペ、他者の意見を自らものとして記述)があった場合、虚偽の出席申告があった場合は、他の評価要素の得点に係わらず、原則として単位不認定とする。
教科書
村田晃嗣、君塚直隆、石川卓他 著『国際政治学をつかむ[第3版]』、有斐閣、2023年
教科書に加えて、レジュメを用います。
教科書は、講義開始までに購入しておくこと。
参考図書
参考図書/
長有紀枝 『入門 人間の安全保障 増補版-恐怖と欠乏からの自由を求めて』中公新書、2021年
2017年墓田桂『難民問題』中公新書 2016年
有馬純『精神論抜きの地球温暖化対策-パリ協定とその後』エネルギーフォーラム 2016年
ジョセフ S.ナイ・ジュニア他『国際紛争-理論と歴史』田中明彦訳、有斐閣、2013
山田高敬・大矢根聡編「グローバル社会の国際関係論[新版]」有斐閣 2011
ジョセフ・ナイ『ソフトパワー』『スマートパワー』山岡洋一・藤島京子訳 日本経済新聞出版社 2011年
教員推薦図書/
廣瀬陽子『ハイブリッド戦争:ロシアの新しい国家戦略』講談社、2021年、中西嘉宏『ロヒンギャ危機-「民族浄化」の真相』2021年 中公新書
中谷和弘他『サイバー攻撃の国際法 タリン・マニュアル2.0の解説』信山社 2018年、
スコット・セーガン、ケネスウォルツ『核兵器の拡散 終わりなき論争』川上高司監訳 勁草書房、2017年、イアン・ブレマー『対立の世紀~US vs Them』奥村準訳 日本経済新聞社、2016年、池内恵『イスラーム国の衝撃』文春新書、2015年、他、講義の中で適宜紹介します。


他、講義の中で適宜紹介します。
備考
受講者の理解度等に応じ、シラバスの細部を変更することがある。
オフィス:25号館5階国際部事務室
オフィスアワー:火曜日 13時~14時
通常の勤務時間には、基本的にオフィスにいるので、これ以外でも、事前アポ取り可能ですが、逆に、外勤・会議・留学相談等に対応することが頻繁にあるので、確実に時間をとりたい場合は、メールで事前にアポをとることを推奨します。
連絡先:ttakahashi@tks.bunri-u.ac.jp 088-602-8200
科目ナンバー:8AIR211L
実務経験:昭和57年~平成27年海上自衛隊(元海将補) 安全保障政策・防衛力整備・諸計画立案、大部隊運用(含む国際協力)、戦略・作戦教育研究に従事 
平成14年9月~12月 ヘンリー・スティムソン・センター(米政策シンクタンク)Visiting Fellow