徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    総合科目E(国際交流論) International Exchange

科目番号13294担当教員名高橋 孝途単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1
授業概要
極めて幅広い概念である国際交流について、その歴史的変遷と背景を概観した後、各種国際交流の現状と課題について学ぶ。その上で、国際交流の実践に際し、不可欠な異文化理解・異文化コミュニケーションについて理論を学び、ケーススタディを通じて、その理解を深める。さらに、それまでに学習した知識と理論を適用し、独自の国際交流プログラムのアウトラインの立案し、自身が国際交流の当事者となる基盤を修得する。
到達目標
①知識:明確な定義や学問的な理論的背景が未だ曖昧な「国際交流」について、その実相を理解する。
②態度:「国際交流」に必ず伴う異文化コミュニケーション及び異文化理解について学び、その実践に必要な基礎的知識とその適用能力を修得する。
③技能:「国際交流」を企画する当事者あるいは関係者となるための基礎的知識、技法を修得する。
④思考・判断:「国際交流」の現場にありがちな他者との誤解の回避につながる多角的視点からの物事を判断する基礎を修得する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】4月10日
講義計画の説明
一斉講義講義後、Googlclassの質問及びアンケートに回答
インターネット上又は地方紙で、「出身地において行われている国際交流の現状調査」(課題Ⅰ)
(所要時間1時間30分)
【2】4月17日
戦間期以降の日本における国際交流史概観
一斉講義講義後、インターネット上又は地方紙で、「出身地において行われている国際交流の現状調査」(課題Ⅰ)
(所要時間1時間30分)
【3】4月24日
国際交流の現状~姉妹都市交流の現状と課題
一斉講義講義後、インターネット上又は地方紙で、「出身地において行われている国際交流の現状調査」(課題Ⅰ)
課題I提出期限:4月26日17時
(所要時間1時間30分)
【4】5月1日
国際協力活動I
国際交流の一分野としての国際協力活動の概要と現状について理解する。
課題I提出
一斉講義講義後、5月8日までに、課題Ⅰで調べた内容について、指定のGoogle Formに入力し、提出する。(課題II)
(所要時間30分)
【5】5月8日
国際協力活動II
国際協力NGOの現状と日本の課題
課題II提出
グループディスカッション講義で紹介された国際協力団体のうち一つを選択し、そのHP活動の概要を確認する
(所要時間1時間30分)
課題II提出期限:5月8日17時
【6】5月15日
受講者全員が調査した国際交流活動の「国際交流の目的、主体、形態、課題」を確認する。その上で、国際交流国際交流活動を分類し、考えられる分類の指標を複数設定し、一覧表の事例を分類する。
グループタスク講義前:受講者全員の小課題Iについて整理された一覧表に目をとおしておく。
講義後:「国際交流の定義」(小課題III)について考える。
(所要時間1時間30分)
【7】5月22日
異文化理解
文化モデルの概念整理と異文化理解に関する基本概念の紹介
一斉講義「国際交流の定義」について考える。
(課題III)(所要時間1時間30分)
【8】5月29日
多文化共生と異文化理解
 視聴覚教材の中にでてくるエピソードで、在留外国人と受入れた地域社会・日本社会の間で生じた軋轢について、その原因についてファクトを理解する。
DVD視聴視聴したDVD内のエピソードを一つ上げ、そこで生じた問題点・課題は何かについて自分自身の考えをまとめる。また、国際交流プログラムがその課題の解決・改善に役立つとすれば、どのようなプログラムが有効かについて考える(グループワークの準備)
【9】6月5日
異文化理解ケーススタディ
ディスカッション
及び一斉講義
7講での学修内容を踏まえつつ、ディスカッションを振り返る。
「国際交流の定義」について考える(課題III)(所要時間1時間30分)
【10】6月12日
異文化感受性発達モデル
一斉講義自身がベネットのモデルの中でどの段階に位置するか自己評価する。また、自身の異文化理解を進めるためにどのような取り組みが必要かを考える。及び「国際交流の定義」について考える(課題III)(所要時間1時間30分)
【11】6月19日国際交流プログラムの検討①グループワーク検討プログラムの内容を整理及び「国際交流の定義」について考える(課題III)(所要時間1時間30分)
【12】6月26日
国際交流プログラムの検討②
グループワーク検討プログラムの内容を整理及び「国際交流の定義」について考える(課題III)(所要時間1時間30分)
【13】7月3日
国際交流プログラムの検討③
グループワーク検討プログラムの内容を整理及び「国際交流の定義」について考える
(所要時間1時間30分)
【14】7月10日
受講者による発表と議論



課題III提出
プレゼンテーション他グループからの意見等を反映させ自分のプログラムの変更を検討する。
(所要時間1時間30分)
課題III提出期限:7月17日17時
【15】7月24日
発表と議論 受講者による発表と議論II
まとめ
プレゼンテーション及び
一斉講義
講義全般を振り返り、国際交流の定義を改めて考えるとともに、今後の国際交流の在り方について考察する(所要時間1時間)
評価方法
【評価配点比率】
平常点:15%
課題I 「出身地等における国際交流/協力の事例と概要について」(4月26日 1700締切):15%、
課題II「課題Iの内容のGoogle Formへの入力」(5月8日17時締切り):5%
課題III「国際交流の定義」:25%(7月17日17時締め切り)、
13・14講のワーク結果:25%  15講の発表:15%
【フィードバック】
フィードバック: 課題I、IIIについては、Google Classroomコメント
11・12講のワーク、13、15講の発表時のコメント
【単位認定条件】次の条件のすべてを満たすこと
①出席回数10回以上(遅刻3回で1回欠席とみなす) 
②11~15講ワーク・発表への参加及び貢献(11~15講に正当な理由で欠席する場合は、別に課題を付与する。グループワークに全く関与しない者については、単位を付与しない)
③総合評価60%以上
教科書
レジュメ、配布資料で講義を行います。
参考図書
毛受敏弘編著『草の根の国際交流と国際交流』明石書店、2003年
有田典代編著『国際交流・国際協力の実践者たち』明石書店、2006年
久米昭元、長谷川典子 『ケースで学ぶ異文化コミュニケーション』
Dan Landis, Janet M. Bennett, Milton J. Bennett ed. Handbook of Intercultural Training, Sage publication, 2004
他、講義において適宜紹介する。
教員推薦図書/八島智子・久保田真由美『異文化コミュニケーション論』松柏社 2012年
備考
受講者の理解度等に応じ、シラバスの細部を変更することがある。
オフィス:25号館5階国際部事務室
オフィスアワー:水曜日 11時~13時
通常の勤務時間には、基本的にオフィスにいるので、これ以外でも、事前アポ取り可能ですが、逆に、外勤・会議・留学相談等に対応することが頻繁にあるので、確実に時間をとりたい場合は、メールで事前にアポをとることを推奨します。
連絡先:ttakahashi@tks.bunri-u.ac.jp 088-602-8200
科目ナンバー:02LA105L
実務経験:昭和57年~平成27年海上自衛隊(元海将補) 安全保障政策・防衛力整備・諸計画立案、大部隊運用(含む国際協力)、戦略・作戦教育研究に従事 
平成14年9月~12月 ヘンリー・スティムソン・センター(米政策シンクタンク)Visiting Fellow