徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学概論

科目番号13395担当教員名青野 透単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
「法の原理」の内容を踏まえ、1)法律とはなにかについて法の歴史と思想および道徳との比較から 2)刑罰とはなにかについて具体的事件を例に 3)民事賠償とはなにかについて具体的事例に基づき 4)立法とはなにかについて国会と内閣の関係に基づき 5)人権とはなにかについてのその保障の歴史と思想から より深く講義するとともに、ペアワークやミニッツペーパー作成などにより学生自身が意見を発表し文章にする。なお、本学図書館所蔵の45地方紙を教材に活用するとともに、「地域における高度な識見を有する人材の育成に資する」ことを目的とした徳島県議会と本学との「包括連携協定」を活用する機会を積極的に設ける。そのため、You Tube『徳島県チャンネル』での関連動画および、徳島県議会のウェブサイトにおける議員の質問ビデオの視聴を、授業外学習として義務付ける。
到達目標
(1)知識 法学における主要な事項を十分に理解している (2)態度 社会問題を法的に解決しようとする意欲がある。 (3)表現 法的諸問題について、他者の意見を理解し、自分の考えを他者に理解されるよう表現することができる (4)思考 社会問題を法的に解決するために考え抜くことができる
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】法を学ぶ意義の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク法を学ぶ意義を考える。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【2】法の歴史と法の思想の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク法と道徳について考える。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【3】法と道徳の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【4】なぜ罪を犯すと処罰されなければならないのか─刑法の基礎の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。中間レポートの課題について情報収集と考察を始める。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【5】罪を犯したHの裁判─刑事訴訟法の基礎の再吟味 中間レポートの課題提示 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。中間レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【6】刑事裁判 犯罪と刑罰の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。中間レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【7】事故を起こしたHの民事責任─民法不法行為法の基礎の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。前日までに中間レポートの課題について情報収集と考察に基づき、レポートを執筆する。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【8】病院と旅行会社の責任─民法契約法の基礎の再吟味 中間レポートの提出 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。
【9】Jと家族の物語─民法家族法の基礎の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【10】民事裁判 賠償と責任の再吟味
最終レポートの課題提示 
教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。最終レポートの課題について情報収集と考察を始める。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【11】法を決めるのは誰か─憲法統治機構の基礎の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク授業後、徳島県議会のウェブサイトにおける議員の質問ビデオを視聴し、自分の意見をまとめる。最終レポートの課題について情報収集と考察を始める。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【12】国会と内閣の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク授業後、最終レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【13】多数者でも侵害することのできない権利─憲法基本的人権の基礎の再吟味
最終レポートの提出 
教員による講義と、受講生によるペア・ワーク授業後、教科書の次回の関連個所を読み自分の考えをまとめる。図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【14】人権とは何か の再吟味 教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【15】法律の改正と人権保障 全学授業アンケート回答教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
評価方法
毎回の授業時間外学習の成果の確認(20%)、毎回の授業におけるミニッツペーパーによる授業内容のまとめの確認(20%)、2回のレポートにおける学習成果の確認(60%) 。レポート講評をgoogle classroomにて実施。なお、学部のディプロマポリシーにある「常に、社会における問題、組織の抱える問題を発見できるよう行動する。社会における多様な価値観や個人の差異を理解し、問題発見のきっかけを見逃さないように行動する。課題解決に向けて努力を惜しまないで行動する」に照らし、ボランティア等の授業外学習と授業内容を結びつけた考察をまとめたレポートにより、代替することもできる。
教科書
松井茂記 『はじめての法律学 -- HとJの物語 』 第6版。前期の選択科目「法学A」でも教科書として使いました。
参考図書
青野透他共著『日本国憲法―主権・人権・平和』ミネルヴァ書房、2010年
青野透他共著『デモクラシーと憲法』ミネルヴァ書房、1999年
早田幸政著『入門 法と憲法』ミネルヴァ書房、2014年
備考
科目ナンバー 8AJD100L 。クラスコード:受講者に別途伝達。オフィスアワー:研究室にて金曜日16時20分〜17時20分。 実務経験:昭和57年〜昭和60年京都府立高校非常勤講師】図書館に届く地方紙を活用した授業ですので、積極的に図書館を利用することを推奨します。