徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学概論

科目番号75025担当教員名青野　透単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
学部の学位授与方針に基づき、法学の「知識の中核をなす原則的な知織」として、正義や自然法という考え方のルーツを確認した上で、それらに基づく具体的な法律である刑法や労働法などの基本原理について講義する。例えば、労働法の基礎知識は、受講生が大学卒業後、どのような職場においてどのような仕事をすることになろうと必要な認識である。それと同時に、現代の社会問題を解決するために法的にどうアプローチすればよいのかを考えるためには、新たな立法への提案も含めて、必要な原理を確認する。それらの知識をもとに、受講生間のペア・ワークを通して、考察を深める。
到達目標
(1)知識　自然法、悪法、および人権といった概念および刑法や労働法などの実定法に関する主要な事項を十分に理解している　(2)技能　関連する著作等を読み、他の人の意見を知ることによって、自分の考えを他の人に理解されるよう表現することができる。(3)姿勢　社会における法的問題を原理的に説明し、その解決策を考えることができる｡
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】法について学ぶ意義について　　
【2】「法の原理�機廚燃悗鵑世海箸砲弔い�　　
【3】法と正義についてソクラテスの言葉から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【4】自然的正義と人為という考え方についてソフィストの言葉から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【5】実定法と自然法との対比について古代ギリシアの悲劇から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【6】悪法という考え方について古代ギリシアの思想から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【7】自然法という考え方の機能についてキケロの言葉から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【8】人権という考え方について、女子差別撤廃条約から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【9】人権という考え方について、子どもの権利条約から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【10】人権という考え方について、障害者権利条約から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク図書館の参考文献（授業で指摘）に基づき予習と復習を行う。
【11】刑法の基本的考え方について、犯罪という概念から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。
【12】刑法の基本的考え方について、刑罰という概念から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。
【13】労働法の基本的考え方について、労働の権利という観点から考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。
【14】憲法と刑法、憲法と労働法について教員による講義と、受講生によるペア・ワーク教科書の関連個所を読み自分の考えをまとめる。授業後、図書館の新聞において関連記事を調べ、復習する。
【15】法の原理�気繁，慮桐��兇燃悗鵑世海箸髻�具体的に社会認識、他者理解に生かすために皆で具体的に考える教員による講義と、受講生によるペア・ワーク　
評価方法
毎回の授業時間外学習の成果の確認（２０％）、毎回の授業におけるミニッツペーパーによる授業内容のまとめ方およびペア・ワークにおける積極的発言等の確認（２０％）、２回のレポートにおける学習成果の確認（６０％）
教科書
松井茂記 『はじめての法律学 -- HとJの物語 』 第四版（有斐閣） ，
『ポケット六法 平成28年版』（有斐閣）
参考図書
青野透他共著『日本国憲法―主権・人権・平和』ミネルヴァ書房、2010年
青野透他共著『デモクラシーと憲法』ミネルヴァ書房、1999年
備考
図書館の所蔵図書を活用した授業とするので、積極的に図書館を利用することを推奨する。毎回提出してもらうミニッツペーパーの内容は、適宜、名前を付して授業で紹介する。