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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】理論経済学特論

科目番号	00035	担当教員名	廣江　満郎	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	１・２年

授業概要
｢理論経済学｣における主要な分析ツールを理解・習得し、その上で｢政策｣の立案・実施及び評価に対する適用・応用できる能力を養成することにある。本講義では、具体例をあげて｢ミクロ経済学｣及び｢マクロ経済学｣をベースとする各分析ツールによる主要な｢理論分析｣と、それに基づく｢実証分析｣についてそれぞれ取り上げ講述する。
到達目標
本授業では、以下3つの到達目標を目指す。①経済学（理論経済学）が国民経済の安定と発展にとって如何に重要な分析ツールであるかが理解できる。②具体例をあげて、政策と理論経済学の関係を説明できる。③理論経済学の分析ツールを使用して、政策効果とその評価ができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	理論経済学をベースとする経済分析の必要性マクロ経済学（マクロ分析）とミクロ経済学（ミクロ分析）、閉鎖経済と開放経済、理論分析と実証分析、完全競争と不完全競争など、分析対象や分析ツール（分析方法）について「政策」との関連性を考慮して説明する。
【2】	分析ツールの適用・応用市場を構成する家計・企業・政府・海外の4経済部門の動向
【3】	ミクロ経済学（1）家計の経済活動予算制約と選好、最適化について講述する。
【4】	ミクロ経済学（2）企業の経済活動利潤最大化と費用最小化、供給曲線について講述する。
【5】	ミクロ経済学（3）厚生と外部性社会的厚生関数と外部効果、公共財について講述する。
【6】	ミクロ経済学（4）情報の非対称性と行動経済学プリンシパル、エージェントとモラルハザード、フレーミング効果について講述する。
【7】	マクロ経済学（1）マクロ経済モデルの構築とモデル分析資本蓄積と技術進歩、景気循環と経済成長について講述する。
【8】	マクロ経済学（2）閉鎖経済の長期モデル生産関数と成長会計、ソローの経済成長モデルについて講述する。
【9】	マクロ経済学（3）マクロ経済モデルのミクロ的基礎づけミクロ的基礎を備えたAS曲線と動学的側面について講述する。
【10】	マクロ経済学（4）消費と投資ラムゼー・モデルとオイラー方程式、最適課税とトービンのqについて講述する。
【11】	マクロ経済学（5）新しいケインジアンのマクロ経済モデルニューケインジアン・モデルとニューケインジアン・フィリップス曲線、テイラールールについて講述する。
【12】	マクロ経済学（6）経済成長内生成長モデルと世代重複モデル、経済成長論の課題について講述する。
【13】	経済政策（1）政策と経済理論の関係政策の具体例をあげて、政策の立案、実施及び評価と適用・応用する理論分析及びそれに基づく実証分析の関係を講述する。
【14】	経済政策（2）近年の金融政策の効果と評価裁量的政策の時間的非整合や量的緩和政策、最適金融政策について講述する。
【15】	経済政策（3）近年の財政政策の効果と評価リカードの等価命題と遺産、財政均衡と最適財政政策について講述する。

評価方法
期末レポートにより評価(100％)
教科書
特に指定しない
参考図書
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣、2010年。 N.G.マンキュー『マクロ経済学Ⅱ（第3版）』東洋経済新報社、2012年。 H.R.ヴァリアン『ミクロ経済分析』勁草書房、1986年

備考