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| 徳島文理大学短期大学部 |
| 科目番号 | 10016 | 担当教員名 | 南波 浩史 | 単位 | 2単位 |
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| 科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | １年 |
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| 授業概要 |
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| 2013年4月より採用された｢量的・質的金融政策｣は、円安や株価の上昇をもたらし、雇用や景気に対して効果的な経済政策であったと評価されつつある。しかしながら、最近の景気回復の要因は金融政策によってもたらされたと判断しても良いのであろうか。本講義では、金融政策に関する理論的な文献を輪読することから始めることにより、中央銀行の目的とその役割、銀行行動、金融システムの安定化とプルーデンス政策、といった視点も踏まえた上で、わが国の金融政策に関する理論的・実証的な研究をおこなう。 |
| 到達目標 |
| 経済分析をおこなう際に主要な変数である、ＧＤＰや物価・利子率といった経済変数がどのように決定され、どのような関連性を持っているかを理解できること、また、中央銀行の目的や役割が理解でき、そうした知識を、今日の経済現象を分析するためにどのように役立てることができるか、といった点に関しても解釈・説明できるようになることを目標とする。 |
| 授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
|---|---|---|---|
| 【1】 | 金融の役割 金融取引と実物取引や各経済主体の資金余剰と資金不足について理解する | ||
| 【2】 | 金融仲介と金融機関 金融の機能や決済機能、金融機関と情報の非対称性について理解する | ||
| 【3】 | 貨幣の機能と金融政策 貨幣の定義や中央銀行の役割についてを理解する | ||
| 【4】 | 合理的期待形成仮説（1） 株式と債券の裁定条件や完全予見の想定について理解する | ||
| 【5】 | 合理的期待形成仮説（2） 金融政策が期待に働きかける効果について理解する | ||
| 【6】 | 負債デフレ論 フィッシャーの負債デフレ論と行動経済学的思考について理解する | ||
| 【7】 | インフレーションとリスク・シェアリング 予期しないインフレのリスクと世代間分配効果について理解する | ||
| 【8】 | 流動性と金融危機 マクロの流動性ショックと金融の脆弱性について理解する | ||
| 【9】 | 金融危機と銀行規制 マクロプルーデンス政策と自己資本比率規制について理解する | ||
| 【10】 | 地域金融と中小企業金融 リレーションシップバンキングや信用保証制度について理解する | ||
| 【11】 | 金融政策の役割と効果（1） 伝統的金融政策の理論的背景について理解する | ||
| 【12】 | 金融政策の役割と効果（2） 金融政策の波及メカニズムについて理解する | ||
| 【13】 | 金融政策の役割と効果（3） 構造VARによる経済ショックの動学的効果について理解する | ||
| 【14】 | 非伝統的金融政策と資産価格 金融政策と公的債務管理について理解する | ||
| 【15】 | インフレ目標政策 中央銀行の独立性とインフレターゲット政策について理解する | ||
| 評価方法 |
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| 期末レポートにより評価をおこなう |
| 教科書 |
| 担当者にて資料を用意する |
| 参考図書 |
| 竹田陽介・矢嶋康次『非伝統的金融政策の経済分析』日本経済新聞出版社、2013年。 日本金融学会編『金融経済研究特別号』東洋経済新報社、2013年。 白川方明『現代の金融政策』日本経済新聞出版社、2008年。 宮尾龍蔵『マクロ金融政策の時系列分析』日本経済新聞社、2006年。 齋藤誠『新しいマクロ経済学（新版）』有斐閣、2006年。 |
| 備考 |
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