徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    高度情報化社会政策論��

科目番号10196担当教員名山城　新吾単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次１年
授業概要
【授業概要】
人工知能（AI:Artificial Intelligence）については、1960年代の第1次ブーム、1980年代のエキスパートシステムのような第2次ブーム、そして2000年代からの第3次ブームと、コンピュータの能力向上を背景としながら歴史を積み重ねてきているが、一般市民がその恩恵にあずかれるようになったのは2010年代に入ってからのことである。内閣府の掲げる「Society 5.0」のように、AI・センサー・有線/無線ネットワーク・ビッグデータなどを含む様々な情報通信技術が組み合わされて、現実社会の中で活用されるようになっているが、一方、AIとその実利用については技術革新が進行中で、さらに人によって考えや解釈が違うなど、まだまだ発展途上とも言える。
　本「高度情報化社会政策論�機廚砲�いては、そもそもAIって何?どのように役立つの?という学習者を対象として、AIの概要、AIを支える様々な技術、ビジネスにおけるAIの活用例などを紹介する。本講義ではあくまでも初学者を対象として、現実の社会におけるAIの利活用について理解してもらうことに焦点を絞っており、AIそのものの開発や、既にAIの利活用が進んでいるケースのさらなる高度化については扱わないので注意すること。

【キーワード】人工知能　Society 5.0　機械学習　ディープラーニング　社会におけるAIの利活用

【GoogleClassroomクラスコード】upqzdfu
到達目標
【到達目標】
(1)知識
・人工知能（AI）の概要や歴史について理解している
・AIを支える様々な技術（機械学習・ディープラーニング・ビッグデータなど）について理解している
・AIの活用方法について機能や役割・適用領域別に理解している
(2)態度
・AIを利活用するのにあたって必要となる企画・データ準備・評価などについて、自ら準備出来る
(3)技能
・目的に応じたAIの利活用について企画・データ準備・実行（サービス提供）・評価と改善についての提案が出来る
(4)思考・判断
・各社から提供されるAIサービスについて、それの違いや得意分野を踏まえた上で、自らの目的に応じた選択が出来る
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】人工知能（AI）とは（１）
実社会の中におけるAI		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第1章・第5章
教科書(2)第1章
60分〜90分
【2】人工知能（AI）とは（２）
AIの分類		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章
教科書(2)第1章
60分〜90分
【3】人工知能（AI）とは（３）
AI開発の歴史		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)p,83-86
教科書(2)p.30-33
参考書(1)第3章
60分〜90分
【4】人工知能（AI）を支える技術（１）
機械学習		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章
参考書(2)
60分〜90分
【5】人工知能（AI）を支える技術（２）
ディープラーニング		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章
教科書(2)第2章
参考書(2)
60分〜90分
【6】人工知能（AI）を支える技術（３）
教師あり／なし学習・強化学習
用意すべきデータ		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)p,87-94・p.134-140
60分〜90分
【7】人工知能（AI）の使い方（１）
予測系		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章p,141-179
60分〜90分
【8】人工知能（AI）の使い方（２）
識別系		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章p,170-176
60分〜90分
【9】人工知能（AI）の使い方（３）
会話系		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章・p,177-185
60分〜90分
【10】人工知能（AI）の使い方（４）
実行系		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第3章・p,186-194
60分〜90分
【11】自らの仕事を人工知能（AI）でどう変えるか（１）
実社会での活用例を知る		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第6章
教科書(2)第4章
60分〜90分
【12】自らの仕事を人工知能（AI）でどう変えるか（２）
アイディアの検討		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第5章
教科書(2)第6章・第7章・第8章
60分〜90分
【13】自らの仕事を人工知能（AI）でどう変えるか（３）
企画の立て方		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第5章
教科書(2)第6章・第7章・第8章
60分〜90分
【14】人工知能（AI）と社会の未来
ビジネスだけでなく、人材育成における変化や倫理面等		講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		教科書(1)第2章・第7章
教科書(2)第5章
参考書(1)第4章・第5章
60分〜90分
【15】全体のまとめ講義
（簡単なディスカッションやプレゼンテーションを含む）		　
評価方法
授業中に指示する課題に対する評価（50%）と最終レポート（50%）を合計する。
教科書
(1)野口竜司「文系AI人材になる 統計・プログラム知識は不要」東洋経済新報社（2020年）ISBN978-4-492-76251-6
(2)城塚音也「AI（人工知能）」日経文庫ビジュアル／日本経済新聞出版社（2019年）ISBN978-4-532-11938-6
参考図書
(1)中川裕志「裏側から視るAI 脅威・歴史・倫理」近代科学社（2019年）ISBN978-4-7649-0599-3
(2)機械学習研究会「60分でわかる！機械学習＆ディープラーニング超入門」技術評論社（2017年）ISBN978-4-7741-8879-9
備考
・初学者対象という基本スタンスに変更はないが、受講者の既存知識や経験に応じて、カリキュラムや学習内容・学習形態を柔軟に変更する。
・資料の提供やディスカッション・レポート提出等で、Google Classroomを使用する。インターネット接続可能なタブレット・ノートPC等の持参を推奨する。もし保有してなければPC教室への変更を検討する。
・概要をつかむ教材として、AIに関する映像の視聴を授業中に行う場合がある。
・学習状況に応じ、各社から提供されているオンラインAIサービスを試用してみることも検討する。