授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 |
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【1】 | オリエンテ−ション:本授業のねらいと展開過程の概要を説明し、同時に授業の評価方法(テスト、学習態度、出席状況、発表内容等)について知らせる。また今後の学習への取り組み方をも述べる。 | | |
【2】 | 教育とは何か:まず、教育の概念について正しく理解するようにする。これには広義の教育、狭義の教育があり、それぞれが複合的に人間形成にどのように関わっているかを分かりやすく、具体的に説明し、また共に考えていくようにする。 | | |
【3】 | 教育の必要性:人間の特質を他の動物の成長と比較しながら捉え、そこから人間教育の必要性を展開していく。また、人間は様々に定義されうる動物であることを踏まえて、人間固有の価値形成がいかに大切なものであるかを説明する。価値とは何かについても考える。 | | |
【4】 | 家庭教育:現在、家族形態の変化、共働きの増大、養育態度の変容、価値観の多様化等によってさまざまな問題が派生している。これらが及ぼす教育上の諸問題を取り上げながら、人間生活や人間形成の基盤となる家庭・家族の在り方、またその本質について展開する。 | | |
【5】 | 学校教育の成立:学校はいつ、どのようにして成立してきたかを、まず古代ギリシャから近世に至るまでの流れの中でその概要(制度、教育内容、教師の誕生等)を説明し、各時代における人間像を捉えていく。 | | |
【6】 | 学校教育の成立(2):わが国の学校の成立と教育の特質を理解する。特に明治以降に重点をおいて、近代学校の特色とその後における教育制度の変遷や教育方針、わが国独自の人間像を述べる。 | | |
【7】 | 学校にはどのようなものがあるか:学校には義務教育から非義務教育の学校に至るまで、実に多種多様な形態が存在する。そこで学校と呼ばれるものの種別・分類を取り上げて、それらがどのような時期における、どのような人間教育を目指しているかを論じる。 | | |
【8】 | 学力は低下したか:OECDによる「生徒の学習到達度調査」(PISA)等や学力低下に関する書物を紹介しながら、学力は低下していると言えるか否か、また学力(確かな学力)とは何であるかについて、生きる力の意味と関連させながら展開する。 | | |
【9】 | 変わる学校教育(1):少子化の進行と少人数教育、小学校の英語教育の導入、教育特区の特色、学校評議員制度、学校評価と情報提供、教育の情報化、中高一貫教育、校長への社会人の登用等々についての概要を述べる。 | | |
【10】 | 変わる学校教育(2):前回の授業内容の中での関心事について、どのような点に問題を感じるか、あるいはなぜ好ましいと思うか等のことを発表させ、討論を仕組む。新しい視点からの提案も求めるようにする。 | | |
【11】 | 多様な学習の機会:ラングランの提唱に始まる現在の生涯学習の意義を学ぶ。現代は生涯学習社会であり、人はいつでも、どこでも学習の機会を与えられなければならないが、このための生涯学習の内容は、今どのように支援・推進されつつあるかを、家庭・学校・地域社会の連携の視点から捉えていく。 | | |
【12】 | 教育思想に学ぶ:コメニウス、ルソ-、デュ−イらの思想が現代の教育に示唆を与える点を説明する。とりわけ、デュ−イの経験の理論は、生活経験の乏しい現代の子どもたちの教育にとって学ぶところが多いことを知らせる。 | | |
【13】 | 現代教育の課題:虐待、不登校、いじめ、学級崩壊、非行等々の諸問題を取り上げ、資料に基づいてそれぞれの実態を説明する。また、なぜこのような問題が起きるのか、その原因・背景などについても考える。 | | |
【14】 | 発表とまとめ:前回の授業内容について、学生各自がまとめた発生要因や問題の解決方法等を、望ましい人間形成の在り方と関わって発表させ、討論を仕組む。また、これまでの授業内容に関して、質疑応答の形式で知識内容の定着を図る。 | | |