徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    公衆衛生学(予防医学を含む)

科目番号54934担当教員名藤田 義彦単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年、編入3年
授業概要
 公衆衛生とは,地域社会の組織された活動によって,疾病を予防し,身体的・精神的健康を増進し,生命の延長を究める科学であり,技術である.疾病は,最も死亡率が高い悪性新生物,細菌,ウイルスによる感染症,生活習慣病,メタボリック症候群など多岐にわたっているが,ぞれぞれの発症要因や症状を理解するとともに科学的根拠に基づいて,予防法,早期発見,早期治療等の重要性を習得する.学校保健,保健医療福祉の制度と法規についても学び,健康を守るための学校・社会における仕組みを理解する.
到達目標
 健康の保持・増進のために,公衆衛生活動として予防措置,衛生管理,健康管理等が行えることを目標としている.
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】衛生学,公衆衛生学の概念と意義,生活と健康の関わり,公衆衛生活動:生活と健康,健康問題の変遷と日本の衛生・公衆衛生学,公衆衛生活動・分類. 講義
ディスカッション
【予習】時代による健康問題の変遷と対策法を教科書等で調べる.
【復習】ノート作成.
【2】生命と倫理(大切な生命):資格・免許,医の倫理,脳死と臓器移植,終末期ケア.講義
ディスカッション
【予習】脳死と臓器移植の関係を図書等で調べ,その倫理を考える.
【復習】ノート作成.
【3】健康の測定と指標:健康水準・指標,平均余命・寿命.講義
ディスカッション
【予習】平均余命・寿命を教科書等で調べ,その算出法を説明できるようにする.
【復習】ノート作成.
【4】人口統計からの日本の現状:人口静態・動態統計,出生率.講義
ディスカッション
【予習】人口静態・動態統計には,どのようなものがあるか教科書等で調べ説明できるようにする.
【復習】ノート作成.
【5】疫学の概念と意義,世界の疾病の現状:疫学の定義・特徴・調査・分類・把握.講義
ディスカッション
【予習】教科書等で調べ直接法・間接法による年齢調整死亡率を算出できるようにする.
【復習】ノート作成.
【6】疫学研究方法と評価:分類,記述・生態学疫学,コホート・症例対照研究,因果関係評価,介入疫学研究.講義
ディスカッション
【予習】記述・生態学疫学,コホート・症例対照研究,介入疫学研究を教科書等で調べ,信頼性のある研究はどれかを考える.
【復習】ノート作成.
【7】疾病の危険性とその予防,健康管理:自然史と予防,リスク要因,健康管理の技法.講義
ディスカッション
【予習】一〜三次予防の対策にはどのようなものがあるか教科書等で調べる.
【復習】ノート作成.
【8】健康増進のための栄養と対人関係・運動・趣味などのより良いライフスタイル:栄養,ライフスタイル,生活習慣病,対人関係網,集団検診.講義
ディスカッション
【予習】集団検診のスクリーニング検査における感度,特異度を教科書等で調べ,どちらの高い方が信頼性があるかを考える.
【復習】ノート作成.
【9】感染症の日本の現状と予防対策:感染と発病・動向,予防の原則,予防接種.講義
ディスカッション
【予習】経験した感染症について図書等で調べる.
【復習】ノート作成.
【10】循環器系疾病の現状と予防対策:分類,疫学,高血圧性疾患,心疾患,脳血管疾患. 講義
ディスカッション
【予習】「健康日本21」における循環器系疾病の予防対策を教科書等で調べ,栄養学的アプローチを考える.
【復習】ノート作成.
【11】糖尿病・脂質代謝異常・痛風・メタボリックシンドロームの現状と予防対策:定義,疫学,予防と管理.講義
ディスカッション
【予習】糖尿病の種類と予防対策を教科書等で調べ,栄養学的アプローチを考える.
【復習】ノート作成.
【12】がん・アレルギー性疾患・不慮の事故・自殺の現状と予防対策,犯罪・事件・事故の現状と予防対策:定義と自然史,罹患状況,原因と予防,不慮の事故・自殺の原因・予防・対策.講義
ディスカッション
【予習】我が国における自殺の現状を図書等で調べ,効果的な対策法を考える.
【復習】ノート作成.
【13】学校保健:体格,疾病,ライフスタイル,学校保健・特質・組織・運営・管理,歯科保健.講義
ディスカッション
【予習】現代の子どもの食行動について教科書,参考図書等で調べ,栄養学的問題を調べる.
【復習】ノート作成.
【14】保健医療福祉の制度と法規:制度と法規の歴史・仕組み,国・都道府県の組織,医療従事者の資格法,病院機能評価,社会保障,医療保険・社会福祉の仕組み.講義
ディスカッション
【予習】我が国の医療制度について教科書,図書等で調べ,医療圏の種類と内容が説明できるようにする.
【復習】ノート作成
【15】まとめ:健康の保持・増進のために,公衆衛生活動として予防措置,衛生管理,健康管理等が行えることを学ぶ.講義
ディスカッション
【予習】これまでの学んだことから望ましい環境,制度を考える.
【復習】ノート作成.
評価方法
平常点,口頭発表,筆記試験,レポート.
教科書
シンプル衛生公衆衛生学2013 鈴木庄亮 他著 南江堂
参考図書
法医裁判化学第3版 藤田義彦他著 廣川書店
備考