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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】被服構成学

科目番号	55063	担当教員名	西藤　栄子	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
人にとって最も身近な存在としての衣服は、縦･横（２次元）からなる布で構成される。一方、人体は、３次元の複雑な曲面をもち、しかも動く立体である。このような人体を如何に２次元の布で、着心地良く、動きやすく設計するかを、上衣、下衣の提示サンプルを確認しながら学ぶ。
到達目標
①人が装うことの意味・衣服の機能について理解する。 ②人体形態の把握方法を知る。 ③体型と衣服デザインの関係、デザインを表現するための素材、デザインからパターンメーキング、カッティングについての知識を得る。 ④着装時の衣服の適合性･ゆとり、機能性、審美性の観点から、誰でもが、着心地良く、美しくて魅力的な衣服とはどのようなものかについての意見を述べることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	（日常の衣生活経験から問題意識へ）人はなぜ衣服を着るのか（衣服の役割・機能） --だれでもが着心地良く、魅力的な衣服を設計するために— ・今日、なぜその服を選んで着たか、グループでディスカッションしよう	【全体をとおして】講義形式、必要に応じて演習を組み込む。ビデオ、OHP、液晶プロジェクタなどの活用によって具体的事例を示し、理解を促す。【本時】・講義・口頭発表・演習：グループ活動	復習】（問題の把握）復習ノート作成グループ活動の記録のまとめ【予習】プレゼン用ファイルの作成アパレルはどのようにして生産から流通・販売に至るのか、流れを調べよう書籍（図書館）その他を活用
【2】	アパレルはどのようにして生まれるか、企画から販売へ宿題プレゼンファイルを用いて（予習レポートから理解へ）「視聴覚教材（DVD）」の内容を記録・まとめよう（実際例から理解へ）	・講義・発表・演習：意見交換・視聴覚教材（DVD）の視聴	【復習】レポート作成 DVD視聴記録のまとめ【予習】テキストpp.3-12 熟読。
【3】	・衣服の祖型・ライフサイクルと衣服提示サンプルの観察（実物例から理解へ）	・講義・口頭発表・演習：意見交換とグループワーク	【復習】復習ノート作成【予習】テキストpp.13-18熟読ﾌﾟﾚｾﾞﾝ用ファイル作成年代・加齢に伴う身体の形態変化 --書籍（図書館利用）等で調べて
【4】	人体形態骨格模型で確認各自の身体部位を確認（サンプル・体験から理解へ）	・講義・演習：骨格模型で確認	【復習】復習ノート作成テキストpp.13-18 【予習】予習ノート作成形態把握する器具と方法を調べる（第6回提出）テキストpp.19-17熟読
【5】	人体形態の把握方法--器具と方法身体計測部位の把握骨格模型マルチン計測器メジャー（体験から理解へ）	・講義・演習：実際に計測しよう	【復習】復習レポート作成各自の身体計測結果をまとめる。【予習】各自の衣服のサイズ表示を記録レポート作成（前回予告）年代・加齢に伴う身体の形態変化 --書籍（図書館利用）等で調べて
【6】	身体計測値の取扱い既製服のサイズ：JISサイズ宿題（予習：各自衣服のサイズ表示）で確認プリント配布（実例から理解へ）・年代・加齢と体型・サイズの変化、その特徴レポート発表	・講義・演習：プレゼンテーション（予習レポート）	【復習】復習ノートの作成配布プリント（既製服サイズJIS のまとめ）【予習】テキストpp.53-56熟読【予告】次回小テスト：身体形態の把握・計測部位
【7】	衣服設計体表の展開図と衣服の形なぜダーツ・切り替え線が必要？ボディと布、衣服サンプルを例に --実際にボディに布を当てよう-- （実物サンプルと師範指導による理解）小テスト（身体形態の把握・計測部位）	・講義・演習・小テスト	【復習】各自寸法で原型を書いてみよう（胸度式原型）小テストの修正【予習】テキストpp.57-64 熟読予習ノート作成
【8】	動作への適応動作による体表の変化ゆとりの必要性（実際の体験から理解へ）	・講義・演習：実物サンプルの比較検討・口頭発表	【復習】復習ノート作成ゆとりの必要性【予習】テキストpp.73-78 熟読
【9】	衣服原型平面製図の方法胸度式・短寸式の違い立体裁断（視覚的事例から理解へ）	・講義・師範指導・口頭発表・演習	【復習】原型作成：各自寸法で原型を書いてみよう（胸度式原型）【予習】テキストpp.79-85 熟読
【10】	デザイン展開 --実物サンプルを例に（身近な例から理解へ）捕捉：プリント配布	・講義・師範指導・演習：実際に上衣デザインの展開を行おう	【復習】上衣のデザイン展開 --配布プリントから選んで-- 【予習】予習レポート作成高齢者の体型を考慮した好ましい健康な高齢者衣服のデザインを考えようそのデザインの上衣デザイン展開テキストp.78 参考
【11】	高齢者の衣服デザインと設計高齢者の体型を考慮した好ましい健康な高齢者衣服のデザインとその設計（パターン展開）（受講生の問題意識から理解へ）	・講義・口頭発表：各自のレポート・演習	【復習】作成している高齢者衣服デザインの修正【予習】テキストpp.81-82 熟読
【12】	袖の形と設計実物サンプルの観察デザイン展開してみよう：ボディ・布、紙ハサミ（実物サンプル例から理解へ）	・講義・演習：袖のデザインと展開	【復習】袖のデザイン展開完成理解した事項をまとめる【予習】テキストpp. 83-84 熟読
【13】	衿の形と設計実物サンプルの観察デザイン展開してみよう：ボディ・布、紙ハサミ（実物サンプル例から理解へ）	・講義・演習：衿のデザインと展開	【復習】衿のデザイン展開完成理解した事項をまとめる【予習】テキストpp.95-107 熟読予習レポート作成：和服と洋服における機能の違い
【14】	平面構成（和服の構成）と着装立体構成との機能の比較検討（経験例から理解へ）	・講義・演習・実物サンプル観察・口頭発表	【復習】復習ノート作成平面構成と立体構成の長所短所表作成【予習】予習レポート作成：配布プリント：ユニバーサルファッション関連論文熟読：分かったことを記録
【15】	現代に望まれる衣服設計を考えるユニバーサルファッション（インクルーシブデザイン）レポートの発表意見交換からからまとめよう	・講義・発表・演習	【復習】レポート作成各自が考える望ましい衣服設計のあり方

評価方法
試験30%、課題のまとめ25％、発表・プレゼンテーション25％、平常点20％
教科書
「衣服制作の科学」松山容子編著建帛社
参考図書
「服装造形学　技術編Ⅰ」中屋典子･三吉満智子監修　文化学園教科書出版部必要に応じてプリント配布

備考
授業では、必要に応じて情報処理教室、スタジオ型講義室を利用する。