徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    教育社会学

科目番号55004担当教員名阿部 頼孝単位2単位
科目群資格必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
 すべての人の人権が尊重される社会を実現していくためには、一人ひとりが人権尊重の担い手であることを認識し、人権問題を自分の問題と捉えて、その解決のために主体的に取り組むことが必要である。人権に関する学習においては、人権の意義やその重要性についての理解を深めるとともに、人権問題を鋭く見抜く感性や人権に対する細かな配慮がその態度・行動に現れるような人権感覚を育成することが重要である。そして、人権問題に対する正しい思考力・判断力、人権を尊重しようとする実践意欲や態度を育て、学んだことを行動に結びつける実践力を養うことが大切である。本講では、NHKスペシャルや海外のドキュメンタリー番組のビデオ教材とテキストを組み合わせることにより、受講生の皆さんに人権問題を自分の問題としてとらえ、その解決に向けて一緒に考えてもらいたいと考えている。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】人権とは何か。人権尊重の理念とは何か。・・・・・「21世紀は人権の世紀、人権と共生の世紀である」  
【2】人権教育の意義・目的・・・・・「人権尊重の精神の涵養を目的とする教育活動」  
【3】人権教育の方向性・・・・・「人間の尊さや生命の尊さを基盤に据えた人権教育を推進する」  
【4】アンネ・フランクとその生きた時代・・・・・「アンネはなぜ15歳までしか生きることができなかったのか。何をを伝えたかったのか」  
【5】ヒトラーとナチス・ドイツ、ファシズムの問題点・・・・・「ヒトラーとナチス・ドイツ、ファシズムとは、どのような特徴を持っていたか」  
【6】大衆化社会における社会的病理現象・・・・・「孤独な群衆と“権威主義的性格”の問題点」  
【7】「世界人権宣言」と「国際人権規約」・・・・・「“人権の尊重”が国際平和の基礎を成す」  
【8】“人権の尊重”から見た明治憲法体制における家族国家観・・・・・「家族国家観の構造とその問題点」  
【9】日本国憲法の世界史的意義・・・・・「基本的人権の尊重と国際協調主義」  
【10】「人権教育のための国連10年」・・・・・「人権教育は、人権という普遍的文化を構築するために行う研修、普及及び広報努力」  
【11】同和問題の現状と課題・・・・・「“同和対策審議会答申”の歴史的意義」  
【12】女性問題の現状と課題・・・・・「“性別特性論”から“ジェンダー・イクオリティ”へ」  
【13】高齢者・障害者・子どもの人権の現状と課題・・・・・「私たちの身近な人権問題について考えよう」  
【14】外国人、HIV感染者・ハンセン病患者等の人権の現状と課題・・・・・「差別や偏見がいかに形成されてきたか」  
【15】人権教育推進上の留意事項・・・・・「学習者が主体的に取り組む学習の推進、学校・家庭・地域等の連携の推進」  
評価方法
論文形式による試験
教科書
阿部頼孝著『現代社会と人権』、梓出版社
参考図書
備考