徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎栄養学実習

科目番号55033担当教員名加藤 有介単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
【授業概要】
栄養素や生体成分の構造を理解し、代謝におけるそれらの役割を知ることを基本目的とする。本実習は、学生自ら予習し、発表すること、また、実験系を討議しながら組み立て、試行錯誤しながら結果を模索する習慣を身につけることを目的としている。そのため、実験の進度はそれぞれの班で異なるため、以下の授業計画は一応のめやすである。各自は、実習毎に小レポートを提出することにより、その日の内容を理解、把握する。
到達目標
【到達目標】
栄養素や生体成分の構造を理解し、代謝におけるそれらの役割を知る。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】実習の概要および試薬・器具・機器の説明。In-bodyの解説。説明、実習、測定予習:どのような実験器具があるかリストアップする。
復習:各実験器具、機器の使用法を確認する。
【2】In-bodyによる体脂肪、筋肉量等の詳細な測定。
マイクロピペットのトレーニング。
説明、測定、グループ実習予習:In-bodyにより得られる各データ項目の意味を確認。
復習:自らの計測値を評価する。マイクロピペットの使用方法を確認する。
【3】分子模型を利用してアミノ酸の模型を作製。説明、実習予習:20種類のアミノ酸の構造。
復習:20種類のアミノ酸の構造の相違点について。また、性質の違いについて。
【4】分子模型を利用して単糖類の模型を作製。説明、実習予習:各単糖類の構造。
復習:単糖類の構造と機能、反応性について。
【5】試薬調製のための濃度計算。説明、演習、発表予習:モル濃度の計算の仕方。
復習:モル濃度計算法を応用して必要試薬の質量を求める方法を確認する。
【6】緩衝液の調製。粉末の質量を電子天秤で計測し、水溶液を作成し、pH調整により緩衝液を完成させる。説明、グループ実習、グループ実験予習:pHについて。
復習:緩衝液について。実験内容と結果についてレポートにまとめ考察する。
【7】タンパク質とアミノ酸。希釈系列の作成方法について。講義、計算演習、発表予習:アミノ酸とタンパク質の性質について。
復習:希釈系列の作成方法について。
【8】紫外吸収A280を利用して分光光度計でタンパク質濃度を測定。検量線を作成する。説明、グループ実験、データ解析予習:分光光度計の原理について
復習:実験レポート作成。検量線の直線性は良かっただろうか。
【9】mg/mlによる濃度計算方法の習得。10mg/mlグルコース水溶液を作成する。説明、計算、グループ実験予習:濃度計算法、試薬調製の計算について。
復習:実験内容を振り返ってまとめる。
【10】グルコース酸化酵素を利用した酵素活性測定の試薬調製。説明、グループ実験予習:ミカエリスメンテンの理論等の酵素反応論。
復習:実験内容を振り返ってまとめる。試薬調製の部分はのちに作成するレポートの「方法」の項目にまとめる。
【11】グルコース酸化酵素を用いたグルコース濃度測定。説明、グループ実験予習:グルコース濃度測定の酵素法による方法について。
復習:データをレポートにまとめ検量線を作成し、濃度未知試料のグルコース濃度をグラフから読み取る。
【12】血糖値測定。糖分摂取前、摂取後の血糖値の変化を追跡する。説明、実習予習:血糖値制御の仕組みについて。
復習:実験内容を振り返り、血糖値の変動が何によるものか考察する。
【13】班ごとに異なる課題を与えてプレゼンテーション。(1)発表、議論、教員による解説予習:各班ごとに課題を与えるので、それについて調べてプレゼンテーションとしてまとめる。
復習:他の班の発表内容から学んだことを栄養学や生化学の教科書等でも振り返ってみる。
【14】班ごとに異なる課題を与えてプレゼンテーション。(2)発表、議論、教員による解説予習:各班ごとに課題を与えるので、それについて調べてプレゼンテーションとしてまとめる。
復習:他の班の発表内容から学んだことを栄養学や生化学の教科書等でも振り返ってみる。
【15】総括と当該分野の最新の研究例を紹介する。講義、質疑応答予習:近年の栄養学関連の研究トピックについて探ってみる。
復習:授業内容を振り返り、関連する研究について調べてみる。
評価方法
レポート、テスト
教科書
プリント
参考図書
溶液の化学と濃度計算、立屋敷 哲 著、丸善有機化学の基礎、立屋敷 哲 著、丸善
備考