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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】歴史学概論

科目番号	14192	担当教員名	松山　隆博	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	4年

授業概要
小中学生に歴史に対する興味・関心を持たせ、歴史的思考力を高める教育のあり方を考える。同時に小学校教員としてさらには社会人として必要な歴史に対する幅広い知識と考え方を身に付ける。授業では日本の近世・近現代史を中心に取り上げ、現代日本社会の諸課題を考える手がかりとする。
到達目標
①知識（理解）：小学校６年生に歴史を教えるために必要な知識と考え方を身に付ける。合わせて中学校の歴史学習も見通すことができるような知識を身に付ける。②態度（関心・意欲）：児童・生徒に興味関心を持たせる材料を持ち工夫ができる。③技能（表現）：討論や模擬授業を通して協働的な学びを体験し、児童・生徒に対する授業に生かすことができる。④思考・判断：児童生徒に「なぜ？」と問い、考えさせる授業をすることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	具体的な題材をもとに歴史に対する興味関心の持たせ方や歴史的思考力について考える。	講義	事後学習として、歴史のおもしろさをどこに感じるか、考える歴史学習について、自分の考えをまとめる。0.5h
【2】	戦国の世から天下泰平へ　・織田信長、豊臣秀吉、徳川家康　・検地と刀狩り　・朝鮮出兵と東アジア　・桃山文化	講義	事後学習として、検地と刀狩りの意義をまとめる。1h
【3】	幕藩体制社会と「鎖国」　・大名統制　・「鎖国」と４つの口　・朝鮮通信使	講義	事後学習として、「鎖国」といわれる中でも４つの口（長崎、対馬、松前、薩摩）を通して異国・異民族との交流が行われた様子をまとめる。1h
【4】	演習１（原始・古代から中世）　・基本的な歴史事項の確認、調べ学習の方法について	演習	事後学習として、確認テストの復習を行い、確実な知識を習得する。1h
【5】	江戸幕府三大改革１　・経済の発展と文治政治　・元禄文化　・享保の改革　・田沼時代	講義	事後学習として、享保の改革と田沼時代の政策の特色をまとめ、重要事項に関する知識を確実なものとする。1h
【6】	江戸幕府三大改革２　・浅間山の大噴火、天明の大飢饉　・寛政の改革　・大御所時代　・天保の改革　・化政文化	講義	事後学習として、寛政の改革の特色を田沼時代の政策との違いについて整理し、まとめる。1h
【7】	演習２（近世）　・基本的な歴史事項の確認、調べ学習の方法について	演習	事後学習として、事後学習として、確認テストの復習を行い、確実な知識を習得する。1h
【8】	ペリー来航から幕末・明治維新　・大政奉還か倒幕か　・戊辰戦争	講義、討論	事後学習として、公武合体派と討幕派の違いに着目しながら、戊辰戦争に至るまでの歴史的経緯をまとめる。1h
【9】	自由民権運動と帝国議会　・西南戦争　・士族民権から豪農・農民民権へ　・大日本帝国憲法　・秩父事件	講義	事後学習として、歴史的背景を踏まえながら大日本帝国憲法の特色を日本国憲法との違いに着目してまとめる。1h
【10】	近代の対外関係１　・不平等条約　・征韓論　・江華島事件　・日清・日露戦争　・韓国併合	講義、	事後学習として、日露戦争について、欧米列強の動きを視野に世界史的な位置づけについて整理してまとめる。1h
【11】	近代の対外関係２　・第一次世界大戦　・板東俘虜収容所　・国際連盟　・賀川豊彦	講義、	事後学習として、「板東俘虜収容所」及び「賀川豊彦」について、関係資料を収集しながら歴史上の意義についてまとめる.1h
【12】	近代の文化と大正デモクラシー　・樋口一葉と与謝野晶子　・夏目漱石　・芥川龍之介と平塚らいてう　・吉野作造	講義、討論	事後学習として、夏目漱石の『それから』の一節を読み、日露戦争勝利後、「一等国」となった日本の現実を漱石がどのように見ていたか、まとめる。1h
【13】	近代の対外関係３　・満州事変　・国際連盟脱退　・日中戦争　・太平洋戦争	講義、討論	事後学習として、国際連盟を脱退し、国際的孤立の中太平洋戦争にに向かう日本に動向をまとめ、発表できる準備をする。2h
【14】	演習３（近現代）　・前時課題の発表　・基本的な歴史事項の確認、調べ学習の方法について	発表、討論、演習	事後学習として、確認テストの復習を行い、確実な知識を習得する。1h
【15】	戦後の日本　・日本国憲法の成立　・サンフランシスコ平和条約と日米安保条約　・高度経済成長	講義	事後学習として、講義で取り上げた実践授業例について優れた点や課題と考えられることをまとめる。1h
【16】

評価方法
試験(80%)、レポート(10%)、平常点(10%)　試験等の解答・解説はグーグルクラスルームで行う。
教科書
特に指定しない。
参考図書
授業の際、随時紹介する。

備考
毎回の講義に問題意識をもって臨み、疑問点は積極的に質問すること。レポートは自ら調べ論理的に表現すること。オフィスアワー木曜日13:10～14:10　２５号館２Ｆ就職支援部実務経験：昭和61年～平成29年　徳島県公立学校教員クラスコード：授業中に指示科目ナンバー：9CSS746L