徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    歴史学A

科目番号14368担当教員名松山 隆博単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
原始・古代及び近現代の日本歴史について、時代の特徴をよく表す事例をもとに考察する。特に時代の転換期に注目し、なぜ、どのように時代が変わっていったのか、社会各層の動向に着目して考察する。また、歴史像を描く根拠となる史料の吟味を通じて歴史事象を多面的・多角的に考えることにより、現代社会の課題を考える力を養う。
到達目標
①知識(理解):思考力を深める基礎となるべき日本史の知識を広く身に付ける。世界史・東アジア史との関連を図るとともに政治、社会経済、外交、文化などの有機的なつながりを理解する。②態度(関心・意欲):紹介した参考文献を読むだけでなく、課題意識を持ち自ら探究しようとしている。③技能(表現):大小の課題レポートや発表などにより、自ら考えたことを適切に表現できる。④思考・判断:歴史事象の評価について、客観的な史料をもとに多面的・多角的に考察することができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】歴史の学び方について ・高校の日本史学習との違いについて ・歴史の舞台におりていき、そこで考えること講義 歴史学の学問としての特徴を踏まえながら、E.H.カーの「歴史とは現在と過去の対話」という言葉の意味を考える。0.5h
【2】縄文文化と弥生文化講義、資料をもとに日本列島への稲作の伝来の経過をまとめる。様々な説がある中で定説がどのような事実を根拠に成り立っているかを考える。1h
【3】ヤマト政権の成立1講義、3世紀末から4世紀におけるヤマト政権の成立過程を示す資料を収集し、コメントを付ける。1h
【4】ヤマト政権の成立2講義、討論3世紀末から4世紀におけるヤマト政権の成立過程について、根拠となる資料をもとにまとめる。1h
【5】推古朝の政治1講義、厩戸王(聖徳太子)の歴史的評価の変遷について授業で扱った歴史資料を整理する。1h
【6】推古朝の政治2講義、討論推古朝の外交政策について、隋をはじめとする東アジアの動きとの関係でまとめる。1h
【7】律令国家の成立1講義、乙巳の政変から白村江の戦いにいたる政治過程をまとめ、同時に唐を中心とする東アジアの動きを時系列で整理する。1h
【8】律令国家の成立2 講義、壬申の乱の経過を整理しながら、その歴史的意義を小レポートにまとめる。1h
【9】律令国家の成立3講義 討論 7世紀末に成立した律令国家について、東アジアにおける「交通」をキーワードにその成立過程の特徴をまとめる。1h
【10】国風文化の時代と女性作家講義、源氏物語のあらすじを調べる。また、その評価に関して授業中配布した資料を読む。1h
【11】蒙古襲来1講義、モンゴル帝国の領域を地図上で確認し、「文永の役」に至るまでの「外交交渉」を年表にまとめる。1h
【12】蒙古襲来2講義、討論「新安沈船」の発見経緯を調べるとともに当時の東アジア経済・文化交流の実態をまとめる。1h
【13】青い目の人形と板東俘虜収容所1講義、「板東俘虜収容所」について関係資料を整理する。また、大正デモクラシーについて、社会各層の動きを踏まえながらその意義についてまとめる。1h
【14】青い目の人形と板東俘虜収容所2講義、課題発表、討論「青い目の人形」に関する資料を手がかりに太平洋戦争の経緯と国民意識の変化についてまとめる。1h
【15】戦後の日本講義 討論日本の民主化と日本国憲法の成立過程についてまとめる。1h
評価方法
試験(80%)、レポート(10%)、平常点(10%) 
試験等の解答・解説は事後の授業またはグーグルクラスルームで行う。
教科書
特に指定しない。
参考図書
『飛鳥・奈良時代』(岩波ジュニア新書)、『日本の誕生』(岩波新書)、『モンゴルの襲来』(吉川弘文館)その他随時紹介する。
備考
毎回の講義に問題意識をもって臨み、疑問点は積極的に質問すること。レポートは自ら調べ論理的に表現すること。オフィスアワー 水曜日10:50~11:50 1号館1F教務課
実務経験:昭和61年~平成29年 徳島県公立学校教員
【科目ナンバー】01HU107L