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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】児童家庭福祉

科目番号	14442	担当教員名	上野　由弘	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	2年

授業概要
授業概要お母さんがあなたを身ごもり、母子保健法に定められた母子健康手帳を受け取った時から、皆さんと児童福祉のつながりは始まっています。このように児童福祉の守備範囲はとても広く、多くの側面を持っていますが、その骨格を一通り理解してもらえるよう努めます。なお、極力具体的で身近なテーマから授業を進めたく、テキストの章順通りには進まないので注意ください。
到達目標
知識：保育や教育の現場で直面する可能性を持つ、障がい・貧困その他の問題への支援方法や制度について、特に児童家庭福祉につての詳細な知識を獲得する態度：他者と協働しつつ自らを高められるスキルを持つ技能：児童家庭福祉の知識を支援に結びつけるための対人援助技術を高める思考、判断：社会福祉のよりどころである人権と社会正義の原理を意識した価値を高める

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	福祉とは何かを検討し、その中でも特に守備範囲が広いと言われる児童家庭福祉について多様性を確認し、どのような効果を上げようとしているのかを考える	講義、学生同士の討議	福祉とはどのようなものか、通常の企業活動とどんな点が違っているか考えてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【2】	まず、最も身近である子育て支援について考える。特に子ども・子育て支援新制度により、その支援の仕組みがどのように変わったかを見てみる	講義、学生同士の討議	昼間、幼児が生活し、また学ぶ場として家庭と保育園等と何が違い、またそれぞれはどんなメリットを持っているか、考えてみよう（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【3】	学齢期の子どもたちに対して、貧困問題と絡みつつ児童家庭福祉の施策がどのように実施されているかを整理する	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	日本の小一問題や、こども食堂等の内容に加え、諸外国の状況も調べてみよう（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【4】	子ども社会の負の側面でもある非行、いじめ等に対し、司法や教育分野と協働しつつ児童家庭福祉も対策を実施している。その側面を整理する	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	現代の家庭や社会が非行等に対してどう影響を与えているか調べてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【5】	社会的養護について概観し、特に施設養護の内容について整理する	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	児童養護施設、児童自立支援施設等のドキュメント報道を新聞・ネット等で探す（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【6】	社会的養護の他の側面として、里親委託制度や特別養子縁組制度についても学び、施設養護を含めてそれぞれの長所と役割、課題等について考えてみる	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	里親に関するドキュメント報道などがないか、新聞・ネット等で探す（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【7】	増加の一途をたどる児童虐待について、その内容と対策を見ていく	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	虐待事件を新聞、ネット等で調べてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【8】	子どもの貧困問題について、その内容と福祉的な対策、残されている課題について見ていく	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	児童の生存権、その他の権利を保障するためにどのようなニーズがあり、対策が待たれるか、考えてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【9】	ＤＶについて、司法・福祉の両面から対策を考える母子保健について諸制度を整理する	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	出産以前から児童家庭福祉が関係していることに思いをはせ、その効果を考えてみよう（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【10】	一人親家庭に対する支援について整理し、課題を考える	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	一人親家庭の種々の困りごとを想像し、対策を考えてみよう（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【11】	障がい児に対する児童福祉法による施策を整理するとともに、現在残されている課題について考えてみる	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	障がい児施策に関するエピソードが、身近で生じてないか、または報道などでないか新聞・ネット等で探してみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【12】	英国の児童保護の歴史とともに、児童家庭福祉を発展させた重要な人物について明治期の日本を中心に学びを深める	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	興味のある人物を評伝やネット等で調べてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【13】	日本における少子高齢化の実際とその影響を考えつつ、児童家庭福祉分野での対策として何があるか、また何を加えるべきかについて考えてみる	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	どのような対策や支援が可能か、考えてみる（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【14】	児童家庭福祉に関連して財政、諸機関、特に児童相談所について学ぶ	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	特に児童相談所の役割について予習をしておく（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）
【15】	日本の児童の諸権利は尊重されているかを考えつつ、まとめを行う	学生の学びの発表、講義、学生同士の討議	児童の諸権利とは何か、また全体を通しての疑問点を考えておく（0.5ｈ）講義後に新しい発見を整理しておく（0.5ｈ）

評価方法
期末の試験結果80％、授業中の発表・受講態度・レポートその他を20％定期試験の解答・レポート等の講評については講師に尋ねてください。
教科書
（新・基礎からの社会福祉7）子ども家庭福祉　第2版　木村容子ほか編著　ミネルヴァ書房
参考図書
社会福祉用語辞典（ミネルヴァ）は便利です。　以前は、社会福祉小六法等の法令集を勧めていましたが、現在はネット検索でも対応可能となりました。社会福祉法、児童福祉法等の重要部分はできるだけ見て、親しんでみてください。

備考
①オフィスアワー：質問や相談などは、水曜午後の授業前後に１号館１階の講師控え室で受けます ②実務経験、2001年4月～私立認可保育園・幼保連携型認定こども園　園長科目ナンバー【6JNN102L】