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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 44816 | 担当教員名 | 榊原 達哉 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 4年 |
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授業概要 |
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昨今教育現場における「学級崩壊」や「いじめ問題」が語られることが多いが、この解決(全面解決とは言わないまでも)に対する処方箋としてまず挙げられるのは、現代教育における「徳育」(しつけの問題も含めて)の強化であることはおそらく万人の一致するところだろう。しかし、「徳育」の養成は意外にむずかしい。というのは、「徳育」は「知育」と違ってたんなる知識の教化・伝達ではないからだ。この講義では、この「徳育」をいかに子供たちに「教化」するかの「道徳教育」のあり方が最大の眼目となる。「教化」すると書いたが、それは子供に道徳性を強制するということではない。この講義で問題なのは、子供たちがいかに生育の過程の中で、自主的に「道徳性」を我がものとするということである。したがって、「徳育」の教化を子供の道徳性の発達をいかに促すか、この問題に焦点を絞って、「学習指導要領」の意味を考え、また様々な教育哲学者の理論を援用しつつ講義を行うことにする。そして、『学習指導要領』の意味を考えながら具体的な道徳の授業のあり方にも触れる。 |
到達目標 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 道徳教育とは何か | ||
【2】 | 道徳教育の歴史(1) | ||
【3】 | 道徳教育の歴史(2) | ||
【4】 | 道徳性の発達(1)デュルケームの教育論 | ||
【5】 | 道徳性の発達(2)フロイト、ピアジェの道徳教育の理論 | ||
【6】 | 道徳性の発達(3)コールバーグの道徳教育の理論 | ||
【7】 | 道徳教育の授業理論(1)アメリカにおける道徳教育 | ||
【8】 | 道徳教育の授業理論(2)日本における道徳教育 | ||
【9】 | 学校教育における道徳教育の全体構想(1)ー学習指導要領と道徳教育 | ||
【10】 | 学校教育における道徳教育の全体構想(2)ー学習指導要領と道徳教育 | ||
【11】 | 道徳の時間の指導 | ||
【12】 | 道徳実践の指導 | ||
【13】 | モラルジレンマの授業ーコールバーグ理論に基づく道徳教育の実際 | ||
【14】 | いじめと日本社会 | ||
【15】 | まとめ |
評価方法 |
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学期末に試験を行う。試験の結果と出席状況で成績評価を行う。尚、出席回数が三分の二に満たない者は、自動的に受験資格を喪失する。この者に対する告知は行わない。出席回数は自己管理する事。 |
教科書 |
小寺正一・藤永芳純編 『新版道徳教育を学ぶ人のために』 世界思想社、2001年。 |
参考図書 |
文部科学省 『小学校学習指導要領』、同 『小学校学習指導要領解説道徳編』 |
備考 |
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講義の進度により若干の変更はあり得る。 |