徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    保育内容(表現)B

科目番号54961担当教員名源 和昭単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年
授業概要
 幼児は発達段階にともない自分なりに様々な表現(あそび)をして楽しむ。このことを基本に,毎日の生活の中で,子どもが,美しいもの・不思議なもの・驚きなど豊かに心を動かすような題材を研究する。
到達目標
 幼児の指導に必要な造形表現の知識・技能を習得する。指導法についても演習を中心に研究し,豊かな情操を養う。(幼児期の芸術教育の必要性と美的感受性を育成するための手立てを考える)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション:幼児の発達を理解したうえで,造形活動の実態に合わせた造形保育者として求められる知識や技能の獲得を目指す。 講義  
【2】フロッタージュ:題材に適した材料等を事前に取得しておく。用具や材料の確認および技法の理解をする。講義・作品制作・討議 構想を練る。準備物の確認を徹底する。常時,題材に適した材料等の収集を心がける。
【3】にじみの表現:水で湿した画面に絵の具(墨)で,にじみを生かした表現をする。       〃         〃
【4】ドリッピング:絵の具と水の割合を工夫して画面上に絵の具を落として,偶然にできる形や色彩で「想い」を表現する。       〃         〃
【5】かけ絵:溶いた絵の具を画面に振りかけた効果を生かして「想像」の世界を表現した作品をつくる。       〃         〃
【6】流し絵:ドリッピング同様に溶いた絵の具を立てた画面に流し,痕跡の効果を生かした作品づくりをする。        〃         〃
【7】吹き絵:水で溶いた絵の具を画面において吹く(口,ストローなど)ことによりできた偶然の痕跡(効果)を生かした表現を考える。       〃         〃
【8】マスキング:画面に様々な形や型紙を置き,上から絵の具を吹き付けることによってできる形や色彩を考えながら画面構成を考える。       〃         〃
【9】コラージュ:絵の具などで描写する代わりに,紙,布,写真,自然物などを貼り込むことにより得られる世界(心理・異次元など)を作品にする。       〃         〃
【10】スクラッチ:クレパスでいろいろの色を塗った上を黒色で一面に被覆し,それを竹串等で引っかいてできた痕跡と色彩効果をいかした表現を考える。        〃         〃
【11】ローリング:転がるモノに絵の具をつけて画面上で転がすことによりできる形や色彩の痕跡を生かした表現を考える。       〃         〃
【12】デカルコマニー:二つ折りの紙の片面に絵の具をつけて重ねると片方の紙にも転写できる原理を生かした表現技法を理解する。版画の原型となる技法による作品づくりをする。       〃         〃
【13】スタンピング:いろいろな形のものに絵の具をつけて押しつけ表現する技法である。子どもに人気のある表現技法の1つである。        〃         〃
【14】イラストレーション:花や動物などのイラストを色鉛筆を使かって描くことによる作品づくりと色鉛筆の彩色技法についての理解を深める。       〃         〃
【15】まとめ:表現を通して「想い」を十分に表現するや材料や用具を使いこなすことの経験ができたかを考える。       〃         〃
評価方法
平常点,作品の提出状況,作品の内容等を総合的に評価する。
教科書
描画材料その他表現用具 「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」
参考図書
適宜,関係資料や図版を提示,配付する。 
備考
授業時間以外にも,家庭でアイデア,構想を考えることや制作時間が必要な場合がある。