徳島文理大学 | Webシラバスシステム |
TOP | 戻る | |
徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 54821 | 担当教員名 | 武田 紘一 | 単位 | 2単位 |
---|
科目群 | 資格 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 1年 |
---|
授業概要 |
---|
〔授業概要〕 本講では、教育とは何か、教育の必要性と人間形成の場、望ましい教師像、教育の目的・目標(教育基本法、学校教育法など)、わが国の学校教育の成立過程、世界の主要な教育者の思想や実践内容、学校教育の内容(学習指導要領の特性や教育課程の意義)、教育方法の基本原理、生徒指導などについて、現代教育の課題(いじめ、不登校等)をも踏まえながら、これらについての基礎理論を幅広く論述していく。同時に、主体的な学習態度も身につけるようにする。 |
到達目標 |
〔到達目標〕 ○広義と狭義の教育が自分の言葉で説明できる。〇自らの教師像を追究できる。○新教育基本法や学校教育法における教育の目的・目標がわかる。○戦前・戦後の教育特性を比較できる。〇戦後の主な学習指導要領の変遷と各々の教育の特徴を指摘できる。○主な教育思想家(実践家)の特徴を列挙できる。○教育課程の内容やその類型を記述できる。○現代学校教育の問題点を指摘できる。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
---|---|---|---|
【1】 | オリエンテ−ションと講義: 「教育原理」の学びの意義や今後の授業のあり方、シラバス、評価方法、学習の仕方等について説明する。 | ・説明と講義 (座席指定の割り振り) | ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) |
【2】 | 教育とは何か:「教育」の語義。人間の教育を個と文化と社会の関係から述べる。 | ・講義 ・質疑応答 | ・教育の意義を考える。(復習) ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) |
【3】 | 人間の発達:人間の誕生(ポルトマンの生理的早産説)、教育の必要性、発達と環境の関係(野生児)を説明する。 | ・講義 「人間はどこまで動物か」(ポルトマン著)を紹介。 | ・人間の教育、動物の飼育、植物の栽培の観点から、育てる、育つことの違いを考えてまとめる。(復習) ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) |
【4】 | 教育の場:生涯学習社会の観点から学校教育、家庭教育、社会教育についてのそれぞれの特質を述べる。 | ・講義 ・復習内容の確認(指名) | ・教育の連続性と人間形成について考える。 (復習) ・教育基本法の熟読。(予習) |
【5】 | 教育の目的・目標(1): 新・教育基本法を中心にして | ・講義 ・基本法の抄読。 | ・新・教育基本法の特徴をまとめる。(復習) ・学校教育法等(指定箇所)の熟読。(予習) |
【6】 | 教育の目的・目標(2): 学校教育法を中心にして(学校種別) | ・講義 ・学校教育法(学校種別)の抄読。 | ・明治期の教育と大正期の教育の特徴を整理する。 (復習) |
【7】 | 欧米の教育思想(1):コメニウス、ロック、ルソ−、ペスタロッチの思想の特徴を述べる。 | ・講義と質疑応答。 ・予習内容の確認(指名) | ・目的・目標に関して、教育基本法と学校教育法の関係を整理する。(復習) ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) (予習) |
【8】 | 欧米の教育思想(2): フレ−ベル、コンドルセ、デュ−イらの思想の特徴を述べる。 | ・講義と質疑応答。 ・予習内容の確認(指名) | ・各思想家の特徴(名前、国名、考え方、実践内容、著書など)をノ−トにまとめる。 (復習) ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) |
【9】 | わが国の学校教育の歴史(1):「学制」の制定、国家主義教育体制の確立、大正デモクラシ−期の新教育運動(新学校の設立や八大教育主張など)の特徴を取り上げる。 | ・講義 ・思想家の主な著書の紹介と実践内容。 | ・各思想家の特徴(名前、国名、考え方、実践内容、著書など)をノ−トにまとめる。(復習) ・明治期と大正期の教育の違いを調べる。 (予習) (復習) |
【10】 | わが国の学校教育の歴史(2): 戦後における新しい学校制度の成立をめぐって(GHQ、米国教育使節団報告書等も含めて) | ・講義 ・ミニテストの実施(自己採 点)。 | ・ミニテストによって自己の問題点を把握する。(復習) ・不明な点、曖昧な内容を確かなものにする。(予習) |
【11】 | 学習指導要領: 学習指導要領と教育内容の変遷過程並びに現在の教育内容について解説する。 | ・講義 ・ミニテストに関する質疑応 答と確認。(指名) | ・学習指導要領の変遷過程を整理する。(復習) ・テキストの指定箇所の熟読。(予習) |
【12】 | 教育課程:教育課程(カリキュラム)の意味とその一般的な類型及び編成方法及び指導計画について説明する。 | ・講義 ・質疑応答指名。 | ・教育課程編成上の法令と指導計画(長期、短期)の関係や違いを整理する。 (復習) ・教養審や中教審の内容を参考にしながら、自己の求める教師像を考えておく。(予習) |
【13】 | ・望ましい教師像を求めて。 | ・講義 ・自己の教師像についての発表。 | ・教師像のまとめ。 (復習) ・現代の児童・生徒の問題行動をメディア・リテラシィとの関係で考えておく。(予習) |
【14】 | ・生徒(児童)指導: 生徒(児童)理解、生徒指導の領域と方法、最近の問題行動等を具体的に述べる。 | ・講義 ・これまでの学習内容を問題形式で課題として提示。(自作のプリント配付) | ・不登校・いじめ等の発生要因をまとめる。 (復習) ・既習内容で不明な点、理解不十分な点をまとめる。(予習) |
【15】 | 総括:授業内容の補足、理解不十分な内容の説明、課題として配付したプリントの解答・解説を行う。 | ・講義 ・質疑応答。 ・課題(プリント)の解説。 | ・到達目標を念頭におき、テキスト・プリント内容を整理しておく。(まとめと反省) |
評価方法 |
---|
試験、発表、ミニテスト又はレポ−ト、平常点によって総合的に評価します。 |
教科書 |
松島鈞、志村鏡一郎、福田弘監修『現代学校教育論』日本文化科学社 |
参考図書 |
必要に応じて資料配布。 |
備考 |
---|
授業では必ず予習(熟読)・復習(まとめ、質問事項の確認等)をしなければなりません。また、予習・復習についてはその都度指名し、発言・発表を求めます。 |