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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】ジェンダー論

科目番号	64952	担当教員名	榊原　達哉	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	4年

授業概要
ジェンダーとは、元来文法的性を意味したが、生物学的な性とは区別される文化的性を意味する概念となった。たとえば男の歯ブラシは青色、女の子の歯ブラシは赤色と一般的にされるのもジェンダーによる文化現象である。では、一体なぜ男の歯ブラシは青色で、女の歯ブラシとは赤色でなければならないのか。あるいは男はなぜスカートをはいてはならないのか。あるいは男は人前で泣いてはならないのか。こうした人間の行動様式は生物学的な性に規定されるというよりも、はるかに文化によって決定されている。本講義では、人間の文化にまつわるジェンダーの問題を考察することを通して、ジェンダーフリー（性差別からの解放）の問題などを担当教員とともに考察することを目的とする。講義の理論的枠組みはおおよそフェミニズム理論の考察に限定されるが、派生的に具体的なジェンダーの問題をも考察する。そこでは、社会学、哲学、精神分析、心理学、歴史学などの学問的知見に依拠することで、受講者はジェンダーとは何か、およびジェンダーフリーはいかにして可能かを学びことになる。
到達目標
以下四つの観点から到達目標を述べる。 ①知識（理解）：国際常識であるジェンダーフリーの意義、人権の意義を学び、平等で民主的な国際社会の成員であることを自己確認する。 ②態度（関心・意欲）:①の理解に基づいて、将来において公認心理士（臨床心理士）、養護教員、社会人として生きる中でこの理解を具体的に深化させる基本的な態度を身につける。 ③技能（表現）：レポートの作成を通して、自己の意見を他人に明晰に表現するリテラシーを体得する。 ④思考・判断：上記の三項目に基づいて、人権を無視する不正な国家に対して否を唱え、平等で自由な国際社会にふさわしい市民の道徳感覚および実践理性を体得する。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	オリエンテーション：ジェンダーとは？	講義形式	講義の復習
【2】	フェミニズムの歴史１	同上	同上
【3】	フェミニズムの歴史2	同上	同上
【4】	フェミニズムの歴史3	同上	同上
【5】	フェミニズムの歴史4	同上	同上
【6】	フェミニズムの歴史５	同上	同上
【7】	フェミニズムの歴史６	同上	同上
【8】	フェミニズムの歴史７	同上	同上
【9】	フェミニズムの歴史８	同上	同上
【10】	フェミニズムの歴史９	同上	同上
【11】	フェミニズムの歴史１０	同上	同上
【12】	フェミニズムの歴史１１	同上	同上
【13】	フェミニズムの歴史１２	同上	同上
【14】	フェミニズムの歴史１３	同上	同上
【15】	まとめ	同上	同上

評価方法
学期末のレポートによって評価する。
教科書
教科書は特に指定しないが、毎回レジュメや資料を配付する。
参考図書
細かい参考文献は講義の中で紹介する。

備考
講義の進度によって、若干の変更はあり得る。学則に則り、欠席が3分の1を越えた者はレポートの提出権を喪失する。その旨とくに告知しないので、欠席回数の把握は自分で管理すること。