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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 12734 | 担当教員名 | 藤田 義彦 | 単位 | 2単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 専攻科 |
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授業概要 |
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生体が機能を維持するために酸素,栄養素を取り入れる.しかし,本来生体が必要としない化学物質等も同時に体内に摂取され,健康障害が引き起こされる.その異物の吸収,分布,蓄積,代謝,排泄を理解し,中毒症状,治療法,分析法を学ぶ.また,社会における公害,薬害,薬毒物乱用の歴史,取り締まりに関する法律,防止法を学び,健康を維持・増進させるための手法を理解する. |
到達目標 |
(1)知識(理解):異物の吸収,分布,蓄積,代謝,排泄を理解できる. (2)態度(関心・意欲):薬毒物の中毒症状,治療法,分析法に関心を持ち新しい物質の健康障害の可能性を考えることができる. (3)技能(表現):健康障害を回避できる技能を身につける. (4)思考・判断:健康障害を防ぎ健康を維持・増進させるための的確な判断力を身につける. |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 薬毒物の吸収,分布:中性・酸性・塩基性物質の吸収経路と分布. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう薬毒物の種類による吸収の違いについて教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【2】 | 薬毒物の代謝,排泄:酸化,還元,加水分解,抱合,腎・消化管・肺からの排泄. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう薬毒物代謝による生体の影響を教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【3】 | 薬毒物の蓄積,代謝様式:半減期と蓄積,酸化反応,還元反応,脱硫反応,還元反応,加水分解,抱合反応. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう薬毒物の代謝の違いを教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【4】 | 薬毒物の定義,分類:揮発性薬毒物,ガス状物質,難揮発性薬毒物,無機薬毒物,鉱酸,金属化合物等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう薬毒物にはどのよなものがあるか教科書,参考図書等で調べ,身近に存在するものを考え、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【5】 | 薬毒物の予試験,スクリーニング:黄リン,青酸,重金属,ハロゲン含有化合物,トライエージ等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう薬毒物の予試験の方法を教科書,参考図書等で調べる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【6】 | 揮発性薬毒物,ガス状物質の分析:黄リン,青酸塩,クロロホルム,四塩化炭素,メタノール,エタノール,一酸化炭素,二酸化炭素等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう分析法の種類とその原理を教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【7】 | 難揮発性薬毒物,無機薬毒物,鉱酸,金属化合物等の分析:催眠薬,精神安定剤,抗うつ薬,解熱鎮痛剤,アルカロイド,乱用薬物,水銀,ヒ素,水銀,塩酸,硫酸等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう分析法の種類とその原理を教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【8】 | 最新抽出・分析技術:液−液抽出法,固相マイクロ抽出法,ガスクロマトグラフ質量分析計等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう抽出法の種類とその原理を教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【9】 | 薬物の吸収・排泄:生体膜透過機構,糸球体ろ過等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるようイオン型分子と非イオン型分子の生体膜透過の違いを教科書,参考図書等で調べ,その理由を考え、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【10】 | 医療と中毒:診療過誤,特異体質によるショック,薬物誤認,相互作用と副作用,中毒防止,中毒の診断と治療等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるようショックを発生しうる薬剤について教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【11】 | 社会と中毒:薬物乱用,歴史と社会的背景,依存性と中毒,作用と社会的問題点,化学兵器,ドーピング等. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう覚せい剤乱用の社会的背景・影響を教科書,参考図書等で調べ,どのようにすれば根絶できるのか考え、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【12】 | 化学的要因による公害,関係法律:環境基準と総量規制. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう公害の歴史と関係法律について教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【13】 | 薬毒物による環境汚染・薬害:公害と環境汚染,公害と環境汚染・健康・化学物質. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう公害と薬害の違いについて教科書,参考図書等で調べ、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【14】 | 公害・薬害事例:水俣病,イタイイタイ病,カネミ油症,スモン病,エイズ,ソリブジン薬害,防止と対策. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるよう公害と薬害の事例を教科書,参考図書等で調べ社会的背景を考え、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,ノート作成.(1H) |
【15】 | まとめ:薬毒物の特性を把握し,健康環境づくりができることを考える. | 一斉講義形式 ディスカッション 口頭発表 | 【予習】口頭発表できるようこれまでの学んだことから望ましい健康環境を考え、レポートにまとめる.(1H) 【復習】課題解決,レポート,ノート作成.(1H) |
評価方法 |
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平常点・受講態度(10%),口頭発表(10%),筆記試験(70%),レポート(評価を行い学生にフィードバックする)(10%).定期試験・随時の試験に対する解答、レポートに対する解説・講評等を学生ポータルサイトの「授業のお知らせ(グーグルクラスルームも含む)」または廊下の掲示等でフィードバックする |
教科書 |
法医裁判化学第3版 藤田義彦他著 廣川書店 |
参考図書 |
(1)不都合な真実(エコ編)アル・ゴア 枝廣淳子訳 ランダムハウス講談社 (2)生物と無生物のあいだ 福岡伸一 講談社現代新書 (3)人と環境 合原眞他著 三共出版 他 |
備考 |
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(1)オフィスアワー:前期 金曜日10:40〜12:10 研究室(1号館8F) 後期 金曜日10:40〜12:10 研究室(1号館8F) (2)科目ナンバーなし (3)クラスコード2mpzgio (4)実務経験:昭和51年〜昭和54年 医療法人恵済会 四国共立病院 薬剤師・臨床検査技師 昭和54年〜平成22年 徳島県警察本部科学捜査研究所 法医科研究員 |