徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    インストラクショナルデザイン Instructional Design (Lecture)

科目番号12795担当教員名山城 新吾単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
【授業概要】
 インターネットなど情報通信技術を利用して教育・研修を行う「eラーニング」や、各種の教育・研修計画を設計するための手法である「インストラクショナルデザイン」(以下ID)、その分析や設計、開発・実施・評価について解説する。
 また人工知能関連技術の急速な普及、モノのインターネット(IoT: Internet of Things)、政府が現在推進している「Society 5.0」、文部科学省の「GIGAスクール構想」など、教育の情報化だけにとどまらず、学び方や学習者が身につけるべき資質自体が大きく変容しつつある。このような状況を踏まえ、単に研修設計などIDの手法を解説するにとどまらず、プロジェクトマネジメント・電子書籍・教育の情報化・悪構造問題の良構造化・センサや通信モジュールを内蔵したマイクロコンピュータを使用してのプログラミングなど、急激に変化しつつある情報社会を生きる上で役立つ様々な知識・技術を身につける機会を提供する。

【キーワード】インストラクショナルデザイン 研修設計 教材 プロジェクトマネジメント IoT
到達目標
【到達目標】
(1)知識
・IDに基づいたeラーニング教材の設計・開発プロセスを理解している
・学習者およびeラーニング教材に対する評価手法を理解している
・問題に適したプロジェクトの立案と実施の方法について理解している
・Society5.0やIoTといった社会の変化を前提としたプログラミング教育や教育の情報化について理解している
(2)態度
・研修計画や教材の開発・実施に必要な主体性・協調性を有している
(3)技能
・IDに基づいた研修や教材の設計・開発が出来る
・学習者および研修・教材に対する適切な評価を実施出来る
・IoT時代に必要な教育の情報化を推進したり、研修を実施出来る
(4)思考・判断
・学習者の現状と達成すべき教育目標について自ら調査・決定が出来る

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)で定められた基本5領域のうち、「インストラクショナルデザイン」領域にあたる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】インストラクショナルデザインとは
分析フェーズ(1) ニーズ分析・学習目標分析
講義参考書(1)第1章・第4章・第5章
参考書(2)1〜23ページ
60〜90分
【2】分析フェーズ(2) 対象者分析・コスト分析・技術/環境分析講義参考書(1)第5章
参考書(2)24〜38ページ
60〜90分
【3】設計フェーズ(1) 学習目標詳細化・構造化・系列化講義参考書(1)第6章
参考書(2)39〜49ページ
60〜90分
【4】設計フェーズ(2) 授業スタイル選択と動機付け設計講義参考書(1)第6章
参考書(2)49〜56ページ
60〜90分
【5】開発フェーズ(1) SRLコンテンツ講義参考書(1)第3章
参考書(2)57〜65ページ
60〜90分
【6】開発フェーズ(2) プロジェクトマネジメント講義参考書(1)第3章
参考書(2)57〜65ページ
Web上の資料紹介  90分
【7】実施フェーズ インストラクタの役割と学習コースの運用
メンタリング
講義参考書(1)第7〜8章
参考書(2)66〜81ページ
60〜90分
【8】IDにおける評価
 学習者に対する評価と教材/コースに対する評価
 形成的評価と総括的評価
講義教科書第9章
参考書(1)82〜93ページ
オリジナルテキスト 90分
【9】Society5.0とは
人工知能とその利用について
講義Web上の資料紹介
60〜90分
【10】教育の情報化のこれまでの流れとGIGAスクール構想
電子教科書
講義Web上の資料紹介
60〜90分
【11】電子書籍の現状と作成手法講義
一部実習
Web上の資料紹介 プログラミング
60〜90分
【12】IoTとは
micro:bitを利用したプログラミング(1)
講義
一部実習
Web上の資料紹介 プログラミング
60〜90分
【13】問題の良構造化やプログラムの設計手法
micro:bitを利用したプログラミング(2) 各種センサの扱い・制御
講義
一部実習
Web上の資料紹介 プログラミング
60〜90分
【14】micro:bitを利用したプログラミング(3)
通信モジュールの活用
講義
一部実習
Web上の資料紹介 プログラミング
60〜90分
【15】micro:bitを利用したプログラミング(4)
これからを生きる子どもたちに育てたい能力は
講義
一部実習
Web上の資料紹介 プログラミング
60〜90分
評価方法
平常点および授業中に指示する課題(40%)最終レポート(60%)の合計で評価する。
レポートについてのフィードバックは個人呼出またはクラスルームで送信する。
教科書
指定しない。
参考図書
(1)玉木欽也編著「これ一冊でわかるeラーニング専門家の基本」東京電気大学出版局(2010年) ISBN978-4-501-54760-8 C3037
(2)玉木欽也監修「eラーニング専門家のためのインストラクショナルデザイン」東京電気大学出版局(2006年) ISBN4-501-54120-2
(3)松田岳士・原田真理子著「eラーニングのためのメンタリング」東京電気大学出版局(2007年) ISBN978-4-501-54310-5
(4)石井モルナ・阿部和広著「micro:bitプログラミング」翔泳社(2018年) ISBN978-4-7981-5464-0
備考
本学科の専門科目「メディア教育論」を受講済であること。
授業中に教育用マイクロコンピュータ「micro:bit」を使用する。プログラミング言語はScratch。
学生が作成したプログラムの実演や提出がある。
授業時間外での作業を必要とする。
オフィスアワー:水曜5時間目 25号館メディアセンター11F
授業時間外学習に記載された時間はあくまでも目安であり、受講者の知識・技術・経験等によって大きく変化する。

【科目ナンバー】9PID713L
【オフィスアワー】水曜日5時間目 25号館11F・山城研究室
【実務経験】
 平成20〜平成25年度 香川大学・徳島文理大学他 e-Knowledgeコンソーシアム四国 eラーニングシステム導入・授業開発
 平成21〜23年度 徳島文理大学他 教員養成コンソーシアム四国eラーニング システム設計・運用