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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】衣生活論

科目番号	10266	担当教員名	西藤　栄子	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
個々の人にとって生理的にも、心理的にも、安全・快適で、魅力的な衣服とはどのようなものであるかを学ぶ。そしてそのような快適な衣服を選ぶことができるようになるために、衣服をなぜ着るかという役割と生活環境、素材と衣服デザイン設計・生産、着装、管理について習得する。
到達目標
①身体を覆う衣服が、人間にとって、最も身近な環境を形成する大切な道具であり、安全・快適でなければならないことを、事例を挙げて説明できるようになる。 ②衣服は、着装する人にとって、自分らしさを表現する道具でもあり、社会生活を営むための重要なコミュニケーションツールでもあることを、事例を挙げて説明できる。 ③個々の人にとって心身ともに快適で、魅力的な衣服とはどのようなものかを、着装する人と生活環境、衣服材料・デザインの関係から、具体的に説明できる。 ④ ③の内容を、課外時間を活用してまとめて発表することによって、プレゼンテーション能力も養う。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	【問題提起】ひとはなぜ衣服を着るのか　--衣服の役割日常、着ることが当たり前の衣服について、役割を再考する。「なぜ、今日はその服を選んで着ているのか」を話し合って、内容をリストアップする。リストアップした内容をグループごとに発表。衣服の役割を認識・理解する。話し合いの内容を整理し、グループごとに発表。	【全体を通して】テキスト、配布プリントの他、液晶プロジェクター、視聴覚教材（DVD。VHR、OHPなど）で具体的事例を示しながら講義。課外学習活用による課題のまとめ、プレゼンテーションも取りいれる。【本時】・講義・演習：グループ活動・口頭発表	【復習】レポートの作成：グループ活動でリストアップした内容を各自が、整理・まとめる。【予習】次回発表用プレゼンテーションファイル作成。内容：生活の中での衣服の役割・私にとっての衣服とは。テキストpp.11-14 熟読・分かったこと、疑問点をレポート
【2】	衣服の役割：第1回グループ活動によるリストアップ内容を発表（プレゼンテーション）洋装化の進展・家庭裁縫から既製服への移行	発表：第1回復習、作成ファイルによる。・講義・質疑応答	【復習】レポートの作成「衣服の歴史的変化」【予習】予習レポート作成「現代の繊維・衣服素材事情」
【3】	繊維・衣服素材の変化：最近の繊維事情衣服機能に対する期待とその変化前回の予習レポート（現代の繊維・衣服素材事情についての発表）個々の発表内容を項目別にまとめる。	発表：前回予習内容・質疑応答・講義：概説と発表・質疑応答のまとめ	【復習】レポートの作成：授業でリストアップされた内容を項目別にまとめる。テキストpp.11-19 熟読【予習】通学服として着てみたい服装のデザイン画とその説明レポート（感性商品としての衣服を考える）
【4】	感性商品としての衣服--今、求められる・着てみたい衣服とは宿題レポート（学生の意見）から服装傾向を把握、現代生活における衣服の役割と衣服の変遷（ﾃｷｽﾄpp.11-19）	・演習・口頭発表・講義：発表のまとめ	【復習】第1～3回講義ノートのまとめ・復習ノートの作成【予告】次回、小テスト【予習】小テスト範囲（第1～4回）の学習・衣服形態の変遷についての資料を調べる
【5】	現代生活における衣服形態の変遷 --まとめ-- 小テスト（第1～4回講義内容・ﾃｷｽﾄpp.11-19）	・小テスト受講生間で交換・採点：問題点の理解・習得に導く・演習・講義	【復習】小テスト回答の修正【予習】レポート：各自生活地域での冠婚葬祭の服装のしきたりを調べる。テキストpp.20-29 熟読
【6】	服装の社会規範と私たちの服装--社会心理の観点から— それぞれの生活地域の服装のしきたり例を知る（レポートの発表から）グループごとに調べてきた項目の整理	・講義・口頭発表・演習	【復習】グループで整理した内容のスライド作成【予習】作成スライドの発表原稿を作成
【7】	現代に求められる服装の役割—社会心理の観点から作成スライドのプレゼンテーション規範意識による服装の問題点とこれから期待される服装の役割を考察	・講義・口頭発表・演習：グループワーク	【復習】グループワーク内容のまとめレポート参考テキストpp.30-40 【予習】テキストpp.41-52 熟読、予習ノート作成
【8】	服装の流行流行の採用時期と動機私たちの流行感を調べよう調査方法と分析	・講義・演習：グループワーク	【復習】グループワークデータの集計と分析【予習】次回プレゼンテーション用ファイルと原稿の作成
【9】	流行とライフスタイル・自分らしさの表現としての服装各グループプレゼンテーションファイルから自分にとって好ましい服装を考える現代に求められる服装を考察	・講義・演習：プレゼンテーション（作成ファイルによる）	【復習】考察内容のまとめ・レポート作成（各グループのプレゼンをもとに）【予習】テキストpp.74-89熟読・経験したクレームを列挙
【10】	衣服の品質・品質表示経験した衣服に関連するクレームを発表予習品質内容についての発表クレームの種類と傾向を知る	・講義・口頭発表・演習	【復習】品質表示のまとめノート作成レポート作成：クレームの種類と傾向【予習】各自の衣服サイズを確認、アイテムごとの表示例を記録する。
【11】	衣服のサイズ各自衣服のサイズ表示例を発表サイズ表示方法と号数表示の仕方	・講義・口頭発表・演習	【復習】復習ノート作成【予告】復習ノートの点検【予習】各自の衣服のアイテムとその素材および着用感着心地を表にまとめる（品質表示をもとに）
【12】	衣服の素材—繊維（繊維の種類と性質）各自衣服アイテムと素材・その着用感・着心地を発表繊維の種類と着心地の関係をグループ内でまとめる新素材・新製品	・講義・発表・・演習：グループワーク	【復習】グループワークのまとめ・復習ノート作成新素材・高機能繊維レポート作成【予習】各自の衣服をもとに、編み物と織物の比較・考察レポート作成
【13】	衣服の素材-布織物の構造・布の性質・性能- 編み物と織物レポートの発表	・講義・口頭発表・演習	【復習】復習レポート作成：「布の特性」【予習】予習レポート作成：「アパレル製品が生まれる過程」
【14】	アパレル産業と衣生活 ①衣服はどのようにして生まれるか、作られるか	・講義・演習・録画視聴	【復習】復習レポート作成 --DVDを観て— 【予習】フィールドワーク市内における店舗展開方法：店の様子と販売商品：図示・説明
【15】	②衣服はどのようにして売られるかまとめ現代社会の特徴と望ましい服装--ユニバーサルファッション・ファッションセラピーを念頭に	・講義・演習・録画視聴	【復習】復習レポート作成 --DVDを観て— DVDとフィールドワークでの調査結果との比較検討

評価方法
試験40％、レポート30％、平常点30％
教科書
ファッションと生活、財団法人放送大学教育振興会
参考図書
必要に応じてプリント配布。

備考
授業では、必要に応じて情報処理教室も利用する。