徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学教養講座(法学B)

科目番号11989担当教員名吉川 友規単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
この科目は、徳島地方検察庁による寄付講座として開講される。今年度は「国民の司法参加」をテーマに、法の運用に関わる人からの話を聞く。「警察のお世話になる」「裁判沙汰」という語に象徴されるように、わが国では法(あるいは法律を使って身の回りにおきた問題を解決すること)を遠ざける雰囲気がある。しかしながら、高等学校で既習のとおり、国民が主権者であり、立法、行政だけでなく司法にも国民の意思が反映されなければならない。しかし、膨大な数の「法律」に通暁することは難しく、法律学独自のレトリックなどの影響もあって、法の運用とくに裁判・訴訟の実務に当たっては、法律の専門家に任せきりになっていた。そこで、主権者たる国民の意見を反映するしくみとして「国民の司法参加」が謳われるようになった。
本講座は、ここ数年の「国民の司法参加」を具体化してきた制度に関する法運用を、実務に携わっている方から話をうかがったり、見学を行ったりすることで、受講者の目・耳で実際に触れて理解することを目的とする。

なお、講義の順番については一部入れ替えて実施する可能性がある。
到達目標
司法分野の実務家(裁判官、検察官、弁護士、刑務官)らから話を聞き、また、司法の現場(裁判所、刑務所)への見学を通じて、司法への関心・教養を高めることを目標とする。
(1)知識 司法制度について基礎的な知識を持つこと。
(2)態度 司法制度について関心を持って、テレビのニュースや新聞といったメディアに接することができるようになること。また、司法制度に対して自分なりに考えることができるようになること。
(3)技能 司法制度について、家族や友人などほかの人にも説明することができること。
(4)思考 司法制度の問題について、その原因や対応策を考えることができること。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 授業の進め方、講義内容、司法制度の全体像受講方法の説明など 担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【2】担当者:徳島地方検察庁 「検察の意義・役割」 DVD「検事の姿」を視聴講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【3】担当者:徳島地方検察庁 「刑事裁判 ドラマ「正義のセ」とは違う実際の検事の姿講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【4】担当者:徳島地方検察庁 「裁判員制度」 DVD「裁判員制度〜もしもあなたが選ばれたら〜」を視聴講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【5】調整中講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【6】担当者:徳島地方裁判所 「刑事裁判について」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【7】担当者:徳島地方裁判所 「市民と裁判所との関わり−裁判花子さんの生涯を通して−」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【8】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 中間レポート作成・中間まとめとディスカッション講義、実習時間内にレポートの作成が終わらなかった場合は時間外で作成すること(3時間)。
【9】担当者:弁護士会 「刑事弁護〜なぜ弁護人は被告人の味方をするのか〜」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【10】担当者:弁護士会 「民事弁護〜トラブルに巻き込まれたら〜」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【11】担当者:日本司法支援センター 「法テラスの役割〜司法支援の限界〜」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【12】担当者:徳島刑務所 「刑事施設の役割などについて」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【13】担当者:徳島地方法務局 「法務局の業務内容について」、「人権擁護制度」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【14】担当者:徳島保護観察所 「更生保護−立ち直りを支える仕組み−」講義担当者からの講義の内容を復習すること。(2時間)
【15】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 担当者全員によるディスカッション〜曲がり角にある司法制度−裁判員裁判−〜講義最終レポート作成(3時間)
評価方法
レポート2回(中間40%、期末40%)と普段の授業への取り組み(20%)によって評価する。

なおレポートの提出・フィードバックはGoogleクラスルームを通じて行う。
教科書
・各回の担当者が必要に応じて資料を配布する。
・条文が確認できる方法を確保すること。
参考図書
授業中に指定する。
備考
【科目ナンバー】
01SS102L

【注意事項】
・オフィスアワーは、月曜日の5限に研究室で開催する。
・実務経験無