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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 34577 | 担当教員名 | 加藤 善久 | 単位 | 1.5単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 3年 |
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授業概要 |
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(授業目的・方針 等) 薬物は生体に投与された後、吸収されて、血管系を血流に乗って運搬され、毛細血管の細孔または内皮細胞を透過して様々な臓器や組織の細胞間隙に移行する。そして、細胞内に取り込まれて、その一部が作用発現部位に到達し、薬効を発揮する。その後、ほとんどの薬物は肝臓の肝実質細胞や腎臓の糸球体、尿細管に移行して、代謝、排泄され、体内から消失する。このような薬物の生体内動態の過程(吸収、分布、代謝、排泄)は、薬物の薬効や副作用の発現を理解する上で重要となる。本講義では、医療および医薬品に関与する高度の薬剤学的知識を習得することを目的とし、生物薬剤学を中心に講述し、さらに最近の知見を紹介する。 |
到達目標 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 薬剤学概論:医薬品の製剤と剤形、医薬品の開発、医療における役割 | ||
【2】 | 薬物の安定性と反応速度:薬物の安定性、化学反応速度論 | ||
【3】 | 安定性の予測、安定性に影響する因子 | ||
【4】 | 薬物の作用と生体内運命:薬効の発現、薬物の剤形、投与経路、薬物の溶出 | ||
【5】 | 薬物の消化管吸収、消化管の機能、生体膜透過機構、受動輸送と能動輸送 | ||
【6】 | 消化管以外からの薬物吸収、薬物の吸収に影響する因子 | ||
【7】 | 薬物の組織への分布、脳への移行、胎児への移行、組織への移行 | ||
【8】 | 薬物の分布の変動要因、見かけの分布容積、血漿タンパク結合 | ||
【9】 | 薬物代謝と薬効、薬物の代謝様式、シトクロムP450 | ||
【10】 | 薬物の酸化・還元・加水分解・抱合反応、薬物代謝酵素の変動要因 | ||
【11】 | 薬物の代謝: 初回通過効果、組織クリアランスと固有クリアランス | ||
【12】 | 薬物の腎排泄、腎クリアランス、糸球体濾過速度、尿中排泄率 | ||
【13】 | 薬物の排泄:胆汁中排泄、腸肝循環、唾液・乳汁中への排泄 | ||
【14】 | 薬物相互作用1:吸収、分布過程での相互作用 | ||
【15】 | 薬物相互作用2:代謝、排泄過程での相互作用 |
評価方法 |
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筆記試験、レポートの提出、授業への取り組み態度、出席状況を総合的に評価する。 |
教科書 |
「コアカリ対応 薬剤学」川島 嘉明・他 著、丸善 2005年 |
参考図書 |
「新薬剤学」辻 彰 編、南江堂 2005年 「NEWパワーブック生物薬剤学」金尾 義治・他 編、廣川書店 2006年 「薬剤学」 第6版 花野 学・他 編、南江堂 2002年 「パワーブック物理薬剤学・製剤学」後藤 茂 監修、廣川書店 2005年 「新しい図解薬剤学」第3版 森本 雍憲・他 著、南山堂 2003年 「薬剤学I」 第3版 瀬崎 仁・他 編、廣川書店 2005年 「生物薬剤学」 林 正弘・他 編、南江堂 2006年 「わかりやすい物理薬剤学」第3版 辻 彰・他 編、廣川書店 2005年 「わかりやすい生物薬剤学」第3版 辻 彰 編、廣川書店 2003年 「物理薬剤学」高山 幸三・他 編、ミクス 2002年 「マーチン物理薬剤学」第4版 砂田久一・他 編、廣川書店 1999年 |
備考 |
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