徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学A(日本国憲法)

科目番号00011担当教員名橋本 誠志単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
基本的人権を中心にわが国の法制度の根幹をなす日本国憲法についての基礎的知識を学ぶ。また、インフォームドコンセント、医療事故、薬害、医療情報等薬学部生として直面することが多いと思われる問題についての法原則や制度について学ぶ。
到達目標
憲法は一見すると我々の日常生活とあまり関係が無いように思われるが、実は我々の日常生活と深い関わりを持っている身近な存在である。講義はまず、法学の基本原理について最低限知っておくべき事項について解説し、その後、基本的人権を中心に憲法の基本的な発想方法を勉強する。これらのことにより現代社会において発生する様々な問題について、薬学部生として直面することが多いと思われる医療問題についての各自の取組み方を考える力を養うことを本講義の目標とする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】法とは何か:日本社会の成り立ちについて、政治、経済、法律、歴史、社会学などの観点から説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【2】法の分類・効力:法を分類する観点、時間的・場所的効力が説明できる。法の不遡及適用原則がわかる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【3】憲法とは何か:近代憲法の特質と分類が説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【4】国民主権とは:主権の意味と国民主権の実現方法、日本国憲法上の天皇制の基礎が説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【5】基本的人権の尊重:基本的人権の概念が説明できる。人権の享有主体と制約原理(公共の福祉)が説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【6】精神的自由:精神的自由権とはどのような人権か、その定義と検閲について説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【7】経済的自由、人身の自由:日本国憲法上の財産権保障原理について説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【8】参政権:日本社会の成り立ちについて、国民が政治に参加できる権利にはどのようなものがあるかとの観点から説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【9】社会権と新しい人権:社会権という新しい人権がなぜ提唱されるようになったのかを説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【10】平等原則:法の下の平等原則について説明できる。刑法200条違憲判決とは何か説明できる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【11】三権分立:日本社会の成り立ちについて、どのような統治機構が存在するか、各機構がどのような関係にあるかという観点から説明することができる。日本の司法制度の概要と現在の課題を説明することができる。講義教科書、ノートによる講義内容の復習
【12】インフォームドコンセント:医療・医学研究におけるインフォームドコンセントの概念と法原則、問題点について説明できる。講義レジュメの復習
【13】医療事故と法:医療事故が発生した場合に医療関係者に生じる可能性のある法的問題と処理に関する規律を説明できる。講義レジュメの復習
【14】薬害:これまでの薬害の歴史を踏まえて薬務行政、医薬品監視、被害救済、薬害防止のあり方等について概略を説明できる。講義レジュメの復習
【15】医療情報:医療情報の利用の意義と保護のあり方を説明できる。講義レジュメの復習
評価方法
原則として期末筆記試験100%により評価する。ただし、小テストや小レポート等を課した場合は、これを考慮する。なお、出席は取る。
教科書
・三浦一郎『リアルタイム法学・憲法[改訂3版]』(北樹出版)2500円+税
参考図書
・芦部信喜 高橋和之補訂『憲法 第5版』(岩波書店)3150円+税
・『レクチャー生命倫理と法』法律文化社 甲斐克則編 ISBN9784589032249(第12〜15回)
・『ブリッジブック 医事法』信山社 甲斐克則編 ISBN9784797223224(第12〜15回)
・講義中、条文を頻繁に参照するので、条文は必ず講義に持参すること。ポケット型六法(出版元不問)を持参することが望ましい。第12〜15回についてはレジュメ配布予定
備考
履修上の注意
・定期試験の再試験は行わない予定である。
・出席状況不良者(1/3以上の無届欠席)は自動的に失格となる。
・本試験の欠席者は欠席理由が下記に該当する場合のみ追試験を受験できる。
(1)忌引、(2)本人や家族の急病、不慮の事故等による場合(診断書要)
(3)大学から派遣される研修や試合等の公式行事、(4)就職試験