徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬品代謝化学

科目番号00036担当教員名野地 裕美単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4
授業概要
[授業概要]生体内での代謝による化学物質の変化は、医薬品や化学物質の薬理作用や有害作用の発現と密接に関連しており、特に重要である。本講義では、種々の薬物代謝酵素の性質と化学物質の代謝や代謝活性化のしくみを中心として化学物質の毒性発現のしくみについて学習するとともに、化学物質による発がんや組織障害についても学習する。
[到達目標]化学物質による健康被害を防ぐために、化学物質の毒性発現のしくみについて説明することができる。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬品代謝化学概論 ー 化学物質の体内動態[C12(1)1-1]講義 
【2】第I相反応による異物代謝(1) ー酸化反応に関与する酵素 [C12(1)1-2]  
【3】第I相反応による異物代謝(2) ー 酸化反応が関わる代謝、代謝的活性化(1) [C12(1)1-2]  
【4】第I相反応による異物代謝(3) ー 酸化反応が関わる代謝、代謝的活性化(1)[C12(1)1-2]  
【5】第I相反応による異物代謝(4) ー 還元反応が関わる代謝、代謝的活性化[C12(1)1-2]  
【6】第I相反応による異物代謝(5) ー 加水分解反応が関わる代謝、代謝的活性化[C12(1)1-2]  
【7】第II相反応による異物代謝(1) ー グルクロン酸抱合、硫酸抱合、グルタチオン抱合反応が関わる代謝、代謝的活性化[C12(1)2-3]  
【8】第II相反応による異物代謝(2) ー アミノ酸抱合、アセチル抱合、メチル抱合反応が関わる代謝、代謝的活性化 [C12(1)2-3]  
【9】化学物質による発がん(1) ー がん原物質の代謝的活性化機構 [C12(1)2-1~4]  
【10】化学物質による発がん(2) ー 化学物質による遺伝子毒性 [C12(1)2-1~4]  
【11】化学物質による組織障害 ー 肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す主な化学物質とその毒性発現機構 [C12(1)3-2]  
【12】ヒトの健康に関わる化学物質(1) ー 代表的な有害化学物質の急性毒性、慢性毒性の特徴  [C12(1)3-3,4]  
【13】ヒトの健康に関わる化学物質(2) ー 重金属や活性酸素による障害から生体を防御するしくみ [C12(1)3-3,4]  
【14】化学物質による中毒と処置 ー 代表的な中毒原因物質とその解毒処理法 [C12(1)4-1]  
【15】職業病とその予防 ー 主な職業病の原因と症状 [C11(3)5-1]  
評価方法
定期試験(80%)、授業態度(20%)により評価する
教科書
衛生薬学 ―健康と環境―、新井洋由、早川和一 編、廣川書店、2005年、ISBN-978-4-567-47191-6
参考図書
衛生薬学 ―健康と環境―、井村 伸正、渡部 烈 編、丸善、2008年、ISBN978-4-621-07953-9
薬物代謝学第3版、加藤 隆一、山添 康、横井 毅 編、東京化学同人、2010年、ISBN-978-4-8079-0711-3
考える衛生薬学 第4版、平山 晃久 編、廣川書店、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4
健康と環境、日本薬学会編、東京化学同人、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4
備考
薬の体内動態や薬物相互作用を理解する上で重要な薬物代謝について、毒性学の観点から学習する。
医療科学1での学習内容の他に、既に学習しているSBO [C13(4)1〜5(薬剤学1、2 の範囲)]の内容をしっかり復習しておくこと。