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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】生命科学特別講義

科目番号	00053	担当教員名	北村　美一郎	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	4

授業概要
薬学は、生物学、有機化学、物理化学、情報科学等の多くの基礎科学の上に成り立つ総合科学である。これを水平方向の総合化と呼ぶことにすると、薬学には垂直方向の総合性もある。薬学はヒト個体の病気からの回復、あるいは、健康増進を目的とするが、医薬品の多くは低分子有機化合物であり、また、医薬品の標的の多くも蛋白質分子である。薬学は、このように分子というミクロなレベルから、ヒト個体（さらには、衛生化学のようにヒトの集団を対象とする分野もある）のようにマクロなレベルまでの、異なる階層を総合化して成り立つ総合応用科学である。従って、異なる階層の学問的成果を垂直方向に総合化できる力を養成することが重要である。神経科学は、垂直方向の総合化が重要な基礎科学であり、現在、最もめざましい進歩を遂げつつある学問分野である。また、脳とこころの病気は現代社会において重大な課題であり、従って、薬学にとっても大変重要な分野である。本「生命科学特別講義」では、神経科学の基礎を階層性に注目しつつ学び、薬学との関係についても学ぶことを目的とする。
到達目標

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	Ⅰ．序論　脳の階層性、神経科学の歴史［A(1)3-1,A(2)3-1,A(2)5-2,B(1)1-1,3-1,2,3,4-1］
【2】	Ⅱ．イオンチャネルイオンチャネルの一般的性質、電位依存性イオンチャネル［C8(3)1-1,C9(3)3-1］
【3】	Ⅱ．イオンチャネル神経伝達物質受容体イオンチャネル［C9(5)5-2,3］
【4】	Ⅲ．シナプス伝達　ニューロン、プレシナプス［C8(2)3-1, C8(3)1-2］
【5】	Ⅲ．シナプス伝達　ポストシナプス［C9(5)3-2,C13(1)1-2,3］
【6】	Ⅲ．シナプス伝達　シナプス可塑性［C9(5)5-1,C13(1)1-5］
【7】	Ⅳ．感覚系と運動系　五感と運動［C8(1)2-1,2,C8(3)1-3］
【8】	Ⅴ．脳高次機能　学習と記憶－行動レベル［C13(1)4-1,C14(3)6-1,5］
【9】	Ⅴ．脳高次機能　学習と記憶－シナプスレベル、分子レベル［C8(2)2-1,2,3,C13(1)1-4］
【10】	Ⅴ．脳高次機能　脳とこころの病気［C13(2)1-4,5］

評価方法
出席・受講態度・レポート・テストなどの結果で評価する。
教科書

参考図書

備考
この科目は、伊藤悦朗、桐野豊、小西史朗、宋時栄、得丸博史、冨永貴志、北村美一郎、松尾亮太の8名で担当する。