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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 00064 | 担当教員名 | 加藤 善久 | 単位 | 1.5単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 24カリ3年 |
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授業概要 |
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薬物の体内動態(吸収、分布、代謝、排泄)は、薬物の物理化学的性質と、薬物と生体との相互作用によって決まる。また、薬物の薬理作用(薬効)は、薬物の活性の強さと薬物の体内動態に依存している。従って、薬物の薬効を最も適切に発揮させるためには、その体内動態を把握する必要がある。本講義では、生体に投与された薬物の生体内動態について、薬物速度論的立場から、投与後の薬物の血漿中濃度、消失半減期、代謝速度、排泄速度、体内蓄積量などを講述する。また、主に、ファーマコキネティクス(Pharmacokinetics)、生理学的速度論、コンパートメントモデル、臨床薬物動態について講義し、さらに最新の知見を紹介する。 |
到達目標 |
薬物動態の理論的解析ならびに投与設計に関する基本的事項を修得する。薬物の生体内運命を理解し、個々の患者の投与設計ができるようになるために、薬物の体内動態およびその解析に関する基本的知識を修得し、それらを応用する基本的技能を身につける。吸収、分布、代謝、排泄の各過程および薬物動態学的相互作用に関する基本的事項を修得する。[DP5]。知識(理解)、技能(表現) |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | ガイダンス、総論、薬物動態学に関わる代表的なパラメーター | 講義と質疑応答 | 予習:(p125-131)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【2】 | 線形1-コンパートメントモデルに基づいた単回急速静脈内投与の解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p132-139)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【3】 | 線形1-コンパートメントモデルに基づいた単回経口投与の解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p132-139)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【4】 | 線形1-コンパートメントモデルに基づいた定速静注、反復投与の解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p132-139)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【5】 | 線形2-コンパートメントモデルに基づいた単回急速静脈内投与の解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p132-139)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【6】 | 非線形性モデルに基づいた解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p140-146)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【7】 | モーメント解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p147-149)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【8】 | 組織クリアランスと固有クリアランス | 講義と質疑応答 | 予習:(p150-154)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【9】 | 薬物動態学?薬力学解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p155-161)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【10】 | 治療薬物モニタリング(TDM)の臨床的意義、各薬物の特徴 | 講義と質疑応答 | 予習:(p162-166)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【11】 | 治療薬物モニタリング(TDM)の臨床的意義、各薬物の特徴 | 講義と質疑応答 | 予習:(p162-166)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【12】 | 治療薬物モニタリング(TDM)の臨床的意義、採血ポイント、測定法 | 講義と質疑応答 | 予習:(p167-169)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【13】 | 薬物動態パラメーターを用いた投与設計 | 講義と質疑応答 | 予習:(p170-175)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【14】 | ポピュレーションファーマコキネティクスとベイジアン解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p176-181)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
【15】 | ポピュレーションファーマコキネティクスとベイジアン解析 | 講義と質疑応答 | 予習:(p176-181)、復習:授業中に示した関連問題を解く、宿題:課題 |
評価方法 |
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1)授業への取り組み態度等(10%)、2)定期試験(80%)及び3)課題レポート・小テスト等(10%)により総合的に評価する。ただし、1)、2)、3)の得点がそれぞれの配点の60%以上であること。出席は必須である。定期試験に対する解答・解説、課題レポートに対する講評・解説を授業中またはGoogleクラスルーム・掲示板でフィードバックする。 |
教科書 |
医療薬学VI.薬の生体内運命、日本薬学会編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1717-4 |
参考図書 |
コアカリ対応 薬剤学 第3版、川島 嘉明、半田 哲郎、米谷 芳枝、山本 いづみ、丸善出版、ISBN-978-4-621-08442-7 パートナー薬剤学 改訂第3版、原島 秀吉、伊藤 智夫、寺田 勝英 編、南江堂、ISBN-978-4-524-40337-0 入門薬物動態学、金尾 義治、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-01-1 重要公式を用いたわかりやすい薬剤学計算問題の解き方 薬物動態学編、中島恵美、ネオメディカル、ISBN-4-9903263-1-8 徹底解説 薬物動態の数学―微積分と対数、非線形―[第2版]、九川文彦編集、廣川書店、ISBN-978-4-567-49651-3 基礎からの薬物動態学、池田敏彦、弓田長彦、みみずく舎、ISBN-978-4-86399-314-3 薬と疾病 2B 薬の効くプロセス(2)薬剤 第2版、日本薬学会 編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1476-0 薬物動態学、西垣 隆一郎、丸善出版、ISBN-978-4-621-04472-8 薬物動態学-基礎と応用- 改訂2版、高田 寛治、じほう、ISBN-978-4-8407-2946-8 新薬剤学 改訂第3版、原島 秀吉 編集、南江堂、ISBN-978-4-524-40286-1 広義薬物動態学、掛見 正郎、岩永 一範、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-23-3 NEWパワーブック生物薬剤学 第2版、金尾 義治、森本 一洋 他編、廣川書店、ISBN- 978-4-567-48087-1 マッピングナビゲーション薬物速度論演習、櫻井栄一、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-72-1 薬物動態学 標準問題演習、鴫原淳、山内理恵、京都廣川書店、ISBN-978-4-906992-56-0 演習で理解する生物薬剤学、山本 昌、坂根 稔康、廣川書店、ISBN-978-4-567-48410-7 CBT対策と演習 薬剤学1-薬物動態学-、薬学教育研究会 編、廣川書店、ISBN-978-4-567-71220-0 領域別既出問題集〔改訂12版〕7.薬剤 第102~108回薬剤師国家試験、薬学ゼミナール、ISBN-978-4-910504-37-7 2024年4月刊行版 臨床薬物動態学 ―薬物治療の適正化のために―第4版、緒方 宏泰、丸善出版、電子ブック 薬のうごきを「みえる化」する 一目で伝わるADME図鑑、高村 徳人、南山堂、電子ブック マンガでわかる薬物動態学、大谷 壽一、オーム社、電子ブック |
備考 |
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本科目に関連の強い項目 対応カリキュラム学修目標 D-4-2-1), 2), 3), 4) DP配分 DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.5, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0 香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1~10の合計が担当科目の単位数となる)。 担当教員:加藤善久 オフィスアワー:金曜日16:25-17:55、それ以外にも適宜対応。香川薬学部棟8階 薬物動態学講座 実務経験:なし 科目ナンバー:ADPI302L |