徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    衛生化学1

科目番号00070担当教員名田元 浩一単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2
授業概要
【授業概要】
医療の場で薬剤師が知っておく必要がある公衆衛生学的な知識ならびに関連する事項について学習する。
【到達目標】
薬剤師の本来の役割は、医師や他の医療スタッフと共に公衆衛生の向上と増進に寄与することである。衛生薬学は、人間集団全体の生命を病気から守り、その健康レベルの向上を目指す学問領域である。社会における集団の健康と疾病の現状およびその影響要因を把握するために、保健統計と疫学に関する基本的知識、技能、態度を修得する。さらに、公衆衛生の向上に貢献するために、感染症についての現状とその予防に関する基本的知識、技能、態度を修得する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】健康と疾病(1):健康と疾病の概念の変遷および疾病の予防 [到達目標 C11(3)1-1, 2、2-1] 講義 
【2】健康と疾病(2):健康を維持するしくみ、自然免疫と獲得免疫の特徴とその違い  [到達目標 C10(1)1-1, 2]  
【3】保健統計(1):日本における人口の推移と将来予測、高齢化と少子化によりもたらされる問題点。 [到達目標 C11(2)2-2, 3]   
【4】保健統計(2):人口静態統計、人口動態統計 [到達目標 C11(2)2-1~3]   
【5】保健統計(3):人口の将来予測に必要な指標、死亡に関する様々な指標の定義と意義、死因別死亡率の変遷 [到達目標 C11(2)1-4, 5、2-1]  
【6】疫学(1):疾病の予防における疫学の役割、疫学の種類(記述疫学、分析疫学など)とその方法 [到達目標 C11(2)3-1~3, 6]  
【7】疫学(2):分析疫学の実際  [到達目標 C11(2)3-4, 5, 7、C17(5)2-4]   
【8】疾病予防と健康管理(1):現代における感染症の特徴と対策 [到達目標 C11(3)2-2、C11(3)3-1]   
【9】疾病予防と健康管理(2):感染症法における感染症の分類とその根拠 [到達目標 C11(3)3-3]   
【10】疾病予防と健康管理(3):感染症法における感染症の分類と感染症の特徴  [到達目標 C11(3)3-3]   
【11】疾病予防と健康管理(4):予防接種法。定期予防接種の種類と概要 [到達目標 C11(3)2-2, C11(3)3-6]   
【12】疾病予防と健康管理(5):感染症の動向と新興感染症、再興感染症 [到達目標 C11(3)3-2、C11(3)3-3]   
【13】疾病予防と健康管理(6):日和見感染症、院内感染症、性行為感染症の動向と予防対策 [到達目標 C11(3)3-3、C11(3)3-5]   
【14】疾病予防と健康管理(7):母子感染する疾患 [到達目標 C11(2)3-4]   
【15】疾病予防と健康管理(8):新生児マススクリーニングの意義と代表的な検査項目。学校薬剤師の役割 [到達目標 C11(3)2-3、C18(3)1-3]   
評価方法
定期試験(90%)、受講態度とミニテストへの取り組み状況(10%)を総合して評価する。
教科書
「衛生薬学 改訂第3版」佐藤政男、中川靖一、川嶋洋一、鍛冶利幸、名取泰博、工藤なをみ 共著、南江堂 ISBN 978-4-524-40271-7、必要に応じてプリントを配布する。教科書は3年前期の「衛生化学2」、3年後期の「医療科学1」、4年前期の「薬品代謝化学」でも用いる。
参考図書
「第4版 衛生薬学 -健康と環境-」井村伸正、渡辺烈 共編、丸善 ISBN 978-4-621-07953-9、「医科細菌学 改訂第4版」笹川千尋、林哲也 共編(南江堂)ISBN978-4-524-24204-7
備考
感染症や健康を維持するしくみは「微生物学1,2」および「機能形態学1,2」と関連づけて学習すること。毎回の講義のはじめにミニテストを実施する。復習を中心とした学習をすること。指定教科書、ノート、筆記用具を必ず持参して受講すること。受講中は携帯電話の電源を切ること。また、受講中の私語、飲食、着帽、教室への無断出入りを認めない。出席回数が10回(全体の2/3)に満たない場合には、定期試験の受験資格を失う(学則参照)ので注意すること。
なお、授業計画中の到達目標は、香川薬学部HPに掲載されているモデル・コアカリのSBOコード番号である。