徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物統計学

科目番号00285担当教員名伊藤 悦朗単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
医薬品開発、薬剤疫学、薬剤経済学などの領域において、プロトコル立案、データ解析、および評価に必要な統計学の基本的知識と技能を習得することを目的とする。
到達目標
生物統計の基礎を学習し、臨床への応用方法を修得することを目標とする。統計処理においては、PCルームを使用しコンピュータによる計算方法も習得する。臨床や疫学研究などで具体的に得られるデータを適切に処理できるようにする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】母集団と標本、帰無仮説、パラメトリック検定とノンパラメトリック検定。帰無仮説の概念を説明できる。パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の使い分けを説明できる。C17(5)1-1,2講義と質疑教科書p2-25を読む。
【2】二群間の平均値の差の検定。主な二群間の平均値の差の検定法(t-検定、Mann-Whitney U検定)について、適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能)。C17(5)1-3講義と質疑教科書p28-114を読む。
【3】χ2検定、回帰と相関。χ2検定の適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能)最小二乗法による直線回帰を説明でき、回帰係数の有意性を検定できる。(知識・技能)。C17(5)1-4,5講義と質疑教科書p116-259を読む。
【4】多重比較検定、多変量解析。主な多重比較検定法(分散分析、Dunnett検定、Tukey検定など)の概要を説明できる。主な多変量解析の概要を説明できる。C17(5)1-6,7講義と質疑配布資料を復習する。
【5】PCを用いて各種検定を具体的に計算できる。パラメトリック検定とノンパラメトリック検定の使い分けを説明できる。主な二群間の平均値の差の検定法(t-検定、Mann-Whitney U検定)について、適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能)。C17(5)1-2,3,4,5,6,C2(2)2-1演習と質疑教科書の学習部分を読み返す。もし個人でPCの利用が可能であれば、ソフトウエアをダウンロードして復習する。
【6】PC利用による検定の実際2。χ2検定の適用できるデータの特性を説明し、実施できる。(知識・技能)最小二乗法による直線回帰を説明でき、回帰係数の有意性を検定できる。(知識・技能)主な多重比較検定法(分散分析、Dunnett検定、Tukey検定など)の概要を説明できる。実験値を用いた計算および統計処理ができる。(技能)。C17(5)1-2,3,4,5,6,C2(2)2-1演習と質疑教科書の学習部分を読み返す。もし個人でPCの利用が可能であれば、ソフトウエアをダウンロードして復習する。
【7】研究デザイン。臨床試験の代表的な研究デザイン(症例対照研究、コホート研究、ランダム化比較試験)の特色を説明できる。C17(5)2-1講義と質疑配布資料を復習する。
【8】バイアス。バイアスの種類をあげ、特徴を説明できる。バイアスを回避するための計画上の技法(盲検化、ランダム化)について説明できる。C17(5)2-2,3講義と質疑配布資料を復習する。
【9】リスク因子の評価。リスク因子の評価として、オッズ比、相対危険度および信頼区間について説明し、計算できる。(知識・技能)。C17(5)2-4講義と質疑配布資料を復習する。
【10】生存時間解析。基本的な生存時間解析法(Kaplan-Meier曲線など)の特徴を説明できる。C17(5)2-5講義と質疑配布資料を復習する。
評価方法
定期試験(90%)、課題レポート(10%)により評価する。
教科書
バイオサイエンスの統計学、市原清志、南江堂、1990年、ISBN978-4-524-22036-6
参考図書
はじめて学ぶやさしい疫学―疫学への招待、日本疫学会、南江堂、2010年、ISBN978-4-524-26086-7
備考