徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    衛生薬学4(Pharmaceutical Health Science 4)

科目番号00318担当教員名野地 裕美単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
安全な食環境を維持することは、私達の健康を守る上で非常に重要な課題である。本講義では、微生物、自然毒、カビ毒などの有害生物による食中毒や農薬、環境汚染物質などの化学物質による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響を学習する。また、食品の製造・加工・保存の目的で使用される食品添加物の種類と用途についても学習する。さらに、食品の安全性と食品衛生に関する知識を習得する目的で、食品の生産、製造、加工、流通、保存の過程を通して食品の安全を守るための法制度と化学物質の安全性評価とその規制についても学習する。
到達目標
食品による健康被害を防ぐために、有害生物や化学物質による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響を理解し、食品の安全性と食品衛生に関する知識を修得する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】食品衛生概論:食の安全性を確保するシステムについて説明できる。講義課題プリント
【2】細菌性食中毒(1):代表的な細菌性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。C11(1)3-1、2講義新聞やイWeb siteから食中毒に関連したニュースをピックアップする。課題プリント
【3】細菌性食中毒(2):代表的な細菌性・ウイルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。C11(1)3-2講義微生物による食中毒を予防する方策を考える。課題プリント
【4】自然毒による食中毒(1):食中毒の原因となる代表的な自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。C11(1)3-3講義厚生労働省や食品安全委員会のWeb siteから食中毒の原因となる自然毒を検索する。課題プリント
【5】自然毒による食中毒(2):食中毒の原因となる代表的な自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。C11(1)3-3講義課題プリント
【6】食品添加物(1):食品添加物の法的規制について説明できる。C11(1)2-7講義様々な加工食品のパッケージを収集し、使用している食品添加物を列挙する。課題プリント
【7】食品添加物(2):代表的な食品添加物を用途別に列挙し、それらの働きを説明できる。C11(1)2-6講義様々な加工食品のパッケージを収集し、使用している食品添加物を列挙する。課題プリント
【8】食品の安全性:食品添加物や残留農薬の安全性の評価と安全摂取量について説明できる。C12(1)3-1,5,6講義課題プリント
【9】食品汚染(1):残留農薬による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響について、具体的な例を挙げて説明できる。C11(1)3-5、C12(1)3-2,3講義課題プリント
【10】食品汚染(2):残留農薬による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響について、具体的な例を挙げて説明できる。C11(1)3-5、C12(1)3-2,3講義課題プリント
【11】食品汚染(3):食中毒の原因となる代表的なマイコトキシンを列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。C11(1)3-3講義厚生労働省のWeb siteから優先的にリスク管理をする必要のあるマイコトキシンを検索する。課題プリン�
【12】食品汚染(4):食品中に生成する代表的な有害物質を列挙し、その生成機構とヒトの健康に及ぼす影響について説明できる。C11(1)2-5講義課題プリント
【13】食品汚染(5):有機化学物質による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響について、具体的な例を挙げて説明できる。C11(1)3-5、C12(1)3-3,8講義課題プリント
【14】食品汚染(6):無機化学物質による食品汚染がヒトの健康に及ぼす影響について、具体的な例を挙げて説明できる。C11(1)3-5、C12(1)3-2〜4講義課題プリント
【15】化学物質の規制と法律:化学物質による人体影響を防ぐための法的規制(化審法)について説明できる。C12(1)3-7講義課題プリント
評価方法
定期試験(80%)、授業態度(20%)により評価する。
教科書
衛生薬学 第3版、佐藤政男、中川清一他、南江堂、2011年、ISBN978-4-524-40271-7
参考図書
考える衛生薬学 第4版、平山 晃久 編、廣川書店、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4
健康と環境、日本薬学会編、東京化学同人、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4
衛生薬学 ―健康と環境―、井村 伸正、渡部 烈 編、丸善、2008年、ISBN978-4-621-07953-9
衛生薬学 ―健康と環境―、新井洋由、早川和一 編、廣川書店、2005年、ISBN-978-4-567-47191-6 
備考
既に学習している下記SBOの内容をしっかり復習しておくこと。
C8(4)2-1〜5、C10(3)2-4〜8(微生物学1、2 の範囲)、C11(3)3-1〜3(衛生薬学1の範囲)、C12(2)1-5,6(衛生薬学3の範囲)