徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理学1(Pharmacology 1)

科目番号00327担当教員名得丸 博史単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
医薬品の特性とその働きを理解するため、薬理学について学ぶ。授業は教科書・配付プリントを用いた講義形式で行う。
到達目標
医薬品を適正に使用するために、薬物・生理活性物質に関する基本的知識、生体との相互作用を理解して説明できるようになる。具体的には、自律神経系、体性神経系に作用する薬物、さらに、中枢神経系に作用する薬物(全身麻酔薬、睡眠薬、鎮痛薬)それぞれの特性、作用点、作用メカニズムについて理解する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】目標;薬の用量と作用の関係を説明できる。アゴニストとアンタゴニストについて説明できる。C13(1)1-1, C13(1)1-2, C13(1)3-1, C13(1)3-2講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【2】目標;薬の作用する仕組みについて、受容体、酵素およびチャネルを例に挙げて説明できる。代表的な薬物受容体を列挙し、刺激あるいは阻害された場合の生理反応を説明できる。C13(1)1-3, C13(1)1-4講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【3】目標;薬の作用発現に関連する代表的な細胞内情報伝達系を列挙し、活性化された場合の生理反応を説明できる。薬効に個人差が生じる要因を列挙できる。C13(1)1-5, C13(1)1-6講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【4】目標;交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を促進する代表的な作用薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)2-1講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【5】目標;交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を抑制する代表的な遮断薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)2-1講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【6】目標;副交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を促進する代表的な作用薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)2-2講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【7】目標;副交感神経系に作用し、それぞれの支配器官の機能を抑制する代表的な遮断薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)2-2講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【8】目標;神経節に作用する代表的な薬物を挙げ、薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。C13(2)2-3講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【9】目標;知覚神経に作用する代表的な薬物(局所麻酔薬など)を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用や痛みの伝達機構について説明できる。C13-(2)-3-1・C13-(2)-3-2講義と質疑図書館を活用し、痛みや鎮痛、活動電位のイオン機構に関連した図書を読む。よく復習すること。
【10】目標;運動神経系に作用する代表的な薬物(神経筋接合部遮断薬)を挙げ、薬理作用とその機序、主な副作用やシナプス伝達機構について説明できる。C13-(2)-3-1・C13-(2)-3-2講義と質疑シナプス伝達、受容体機構に関連した図書を読む。よく復習すること。
【11】目標;脊髄・運動神経・骨格筋に作用する代表的な薬物(中枢性筋弛緩薬・興奮収縮連関作用薬)を挙げ、薬理作用・機序、主な副作用について説明できる。C13-(2)-3-1・C13-(2)-3-2講義と質疑筋収縮、脳や神経に関連した図書を読むこと。一に復習、二に復習、三・四がなくて五に復習!
【12】目標;中枢神経系の構造と機能を理解し、中枢神経系に作用する薬の作用点(特に受容体)について説明できる。講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【13】目標;代表的な全身麻酔薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)1-1講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【14】目標;代表的な催眠薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)1-2講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
【15】目標;代表的な鎮痛薬を挙げ、薬理作用・機序・副作用について説明できる。C13(2)1-3講義と質疑配布プリントによる復習と演習問題を解く。テキストを熟読する。
評価方法
定期試験(90%)、受講態度(10%)により評価する。
教科書
新薬理学テキスト(第3版), 佐藤進(編集) 廣川書店, ISBN-978-4-567-49493-9
参考図書
NEW薬理学(改訂第6版), 田中千賀子・加藤隆一(編集), 南山堂, ISBN-978-4-524-26088-1
パートナー薬理学(改訂第2版), 重信弘毅(監修), 石井邦雄・栗原順一(編集), 南江堂, ISBN-978-4-524-40297-7
はじめの一歩のイラスト薬理学, 石井邦雄/著, 羊土社, ISBN-978-4-7581-2045-6
コンパス薬理学, 櫻田司(編集), 南江堂, ISBN-978-4-524-40268-7
備考
この教科書は薬理学2(2年後期), 薬理学3(3年前期), および薬理学4(3年後期)でも使用する。
1〜8, 12〜15は得丸博史(薬学教育講座)、9〜11は小西史朗(薬理学講座)が担当する。