徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    腫瘍治療学(Oncologic Therapeutics)

科目番号10026担当教員名二宮　昌樹単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次4年
授業概要
　悪性新生物（がん細胞）の異常増殖による悪性腫瘍は、日本人の死因のトップである。近年悪性腫瘍の研究および治療法の開発が進み、早期発見早期治療へ向けた体制が構築されつつある。この授業では、病態としての悪性腫瘍を理解し、悪性腫瘍に対する薬物（抗悪性腫瘍薬）の適応・作用機序・副作用・薬剤耐性機構を学習する。また悪性腫瘍ごとの病態と薬物治療を学ぶ。さらに、がん性疼痛をはじめがん終末期の病態・薬物治療についても学習する。
到達目標
悪性腫瘍の定義や組織型分類および病期分類、検査、疫学、リスクや予防要因について概説できる。(知識・理解)　
悪性腫瘍の治療における薬物治療の位置づけを概説でき、抗悪性腫瘍薬の薬理および臨床適用を説明できる（知識・理解）
抗悪性腫瘍薬に対する耐性獲得機構、副作用の軽減のための対処法を説明できる。(知識・理解)　
代表的な癌化学療法のレジメンについて概説できる。（知識・理解・技能・態度・思考・判断）
個々のがんについて、病態と薬物治療を説明できる。（知識・理解）
がん終末期およびがん性疼痛の病態と治療を説明できる。（知識・理解・態度）
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】悪性腫瘍総論：腫瘍の定義、組織型分類、病期分類、検
査、疫学、薬物治療の位置づけ
C6(7)��1,2、E2(7)��1、E2(7)��2		一斉講義・演習授業の復習をレポートにまとめる（60分）
【2】抗悪性腫瘍薬（1）：アルキル化薬・代謝拮抗薬の薬理作用、機序、主な副作用、相互作用、組織移行性、耐性獲得機　　
E2(7)��3、E2(7)��1、E2(7)��2、E2(7)��1		一斉講義・演習授業の復習をレポートにまとめる（60分）
【3】抗悪性腫瘍薬（2）：抗生物質・植物アルカロイド、ホルモン関連薬、白金錯体の薬理作用、機序、主な副作用、相互作用、組織移行性、耐性獲得機　　 E2(7)��1、E2(7)��2、E2(7)��1一斉講義・演習授業の復習をレポートにまとめる（60分）
【4】抗悪性腫瘍薬（3）：分子標的治療薬のその他の抗悪性腫瘍薬の薬理作用、機序、主な副作用、相互作用、組織移行性、耐性獲得機　　　　　　　　　　　　E2(7)��1、E2(7)��2、E2(7)��1一斉講義・演習授業の復習をレポートにまとめる（60分）
【5】抗悪性腫瘍薬（4）：分子標的治療薬、その他の抗悪性腫瘍薬の薬理と臨床適用、薬物の基本構造と薬効
E2(7)��1、E2(7)��1		一斉講義・演習授業の復習をレポートにまとめる（60分）
【6】悪性腫瘍の組織系分類・病期分類、悪性腫瘍の検査、疫学、リスク要因と予防要因　　　　　　　　　　　　　　　E2(7)��2一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【7】がん化学療法レジメン管理と副作用支持療法・副作用軽減のための対処法　　　　　　　　　　　　　　　　　　E2(7)��3,4一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【8】血液がんの化学療法（白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫）
E2(7)��5,6		一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【9】頭頸部がん、骨・軟部肉腫腫瘍、腎・前立腺がんの化学療法
E2(7)��1,7,10,12		一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【10】消化器がんの化学療法(1)胃癌、食道癌、肝癌、胆囊・胆管癌、膵癌）E2(7)��8一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【11】消化器がんの化学療法(2)大腸癌　　　　　　　　　　
E2(7)��8		一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【12】肺がんの化学療法　　　　　　　　　　　　　　　　　
E2(7)��9		一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【13】乳がん、子宮がん、卵巣がんの化学療法
E2(7)��11,13		一斉講義・演習悪性腫瘍ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【14】緩和ケア、がん性疼痛の治療　　　　　　　
E2(7)��1,2		一斉講義・演習疼痛管理ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
【15】抗がん剤調製の曝露対策　　　　
F(2)��7　		一斉講義・演習抗癌剤曝露対策ガイドラインを調査してレポートにまとめる（60分）
評価方法
定期試験（90%）、課題レポート・小テスト・受講態度（10%）により評価する
定期試験の解答、レポートの解説・講評ははGoogle Classroomでにフィードバックする
教科書
薬学生・薬剤師のためのがんの薬物治療（第2版）、山田安彦編、化学同人、2013年、ISBN-4759815269
参考図書
みてわかる薬学図解腫瘍薬学第1版、川西正祐編、南山堂、2020年、ISBN-9784525721619
新臨床腫瘍学改定第5版、JSMO日本臨床腫瘍学会編、南山堂、2018年ISBN-9784524237883　　　
薬物治療学（改訂9版）、吉尾隆ら編、南山堂、2020年、ISBN-978-4-525-72059-9
備考
【科目ナンバー】ADPC418L【GoogleClassroom】　3zdpypa
【受講心得】これまで生物系科目で学んだ細胞増殖、細胞死、がん細胞、がん遺伝子・がん抑制遺伝子についての知識が必要になるので、復習をしておくこと。
【備考】1：井上正久、2-4：喜多紗斗美、5：加来裕人。1〜5は薬学部（徳島C）井上・加来・喜多が担当し治療薬学演習2の時間枠で行う。6〜15は二宮が担当する
【オフィス・アワー】 　　二宮：月曜日16:30-18:00、それ以外にも適宜、薬学実習棟2階医療薬学講座.
【実務経験】二宮1983-2008年香川大学病院

DP配分
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0.1 1.0 0.1 0.3 0 0 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる）。