徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    製剤学１（Pharmaceutics 1）

科目番号10707担当教員名石田　志朗単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
薬理作用のある化合物は製剤化されて初めて医薬品として使用可能となる。製剤学では、製剤化を行う上での基礎理論、製剤に使用する材料の性質、実際に使用されている製剤とその試験方法、薬物送達システム（DDS）について基礎的知識を習得する。製剤学1では、製剤化を行う上での基礎理論、製剤に使用する材料の性質、実際に使用されている製剤について学習する。
到達目標
【一般目標】　E5　製剤化のサイエンス
製剤化の意義と製剤の性質を理解するために、薬物と製剤材料の物性、製剤設計、および薬物送達システムに関する基本事項を習得する。
（１）製剤の性質
薬薬物と製剤材料の物性に関する基本事項を習得する。
（２）製剤設計
製剤の種類、製造、品質などに関する基本事項を習得する。
【到達目標】　
※粉体の性質について説明できる。
　　　　※結晶（安定形および準安定形）や非晶質、無水物や水和物の性質について説明できる。
　　　　※固体材料の溶解現象（溶解度、溶解平衡など）や溶解した物質の拡散と溶解速度について説明できる。
　　　　※固体材料の溶解に影響を及ぼす因子（ｐHや温度など）について説明できる。
　　　　※固体材料の溶解度や溶解速度を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
　　　　※流動性と変形（レオロジー）について説明できる。
　　　　※高分子の構造と高分子溶液の性質（粘度など）について説明できる。
　　　　※界面の性質（界面張力、分配平衡、吸着など）や代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。
　　　　※代表的な分散系（分子集合体、コロイド、乳剤、懸濁剤など）を列挙し、その性質について説明できる。
　　　　※分散した粒子の安定性と分離現象（沈降など）について説明できる。
　　　　※分散安定性を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
　　　　※製剤分野で汎用される高分子の構造を理解し、その物性について説明できる。
　　　　※薬物の安定性（反応速度、複合反応など）や安定性に影響を及ぼす因子（ｐH、温度など）について説明できる。
　　　　※薬物の安定性を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
　　　　※製剤化の概要と意義について説明できる。
　　　　※経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
　　　　※粘膜に適用する製剤（点眼剤、吸入剤など）の種類とその特性について説明できる。
　　　　※注射により投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
　　　　※皮膚に適用する製剤の種類とその特性について説明できる。
　　　　※その他の製剤（生薬関連製剤、透析に用いる製剤など）の種類とその特性について説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】4/6
オリエンテーション：製剤学の講義概要		講義と解説物理化学の復習
準備学習時間1.5時間
【2】4/13
（１）製剤の性質　�仝之塑猯�
到達目標：粉体の性質について説明できる。結晶（安定形および準安定形）や非晶質、無水物や水和物の性質について説明できる。
E5(1)��1,2		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p14〜28を読む。準備学習時間1.5時間
【3】4/20
（１）製剤の性質　�仝之塑猯�
到達目標：固体材料の溶解に影響を及ぼす因子（ｐHや温度など）について説明できる。固体材料の溶解度や溶解速度を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p28〜35を読む。準備学習時間1.5時間
【4】4/27
（１）製剤の性質　��半固形・液状材料
到達目標：流動性と変形（レオロジー）について説明できる。高分子の構造と高分子溶液の性質（粘度など）について説明できる。
E5(1)��1〜2		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p35〜43を読む。準備学習時間1.5時間
【5】5/11
（１）製剤の性質　��半固形・液状材料
到達目標：流動性と変形（レオロジー）について説明できる。高分子の構造と高分子溶液の性質（粘度など）について説明できる。
E5(1)��1,2		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p54〜68を読む。準備学習時間1.5時間
【6】5/18
（１）製剤の性質　�Ｊ�散系材料
到達目標：界面の性質（界面張力、分配平衡、吸着など）や代表的な界面活性剤の種類と性質について説明できる。代表的な分散系（分子集合体、コロイド、乳剤、懸濁剤など）を列挙し、その性質について説明できる。
E5(1)��1〜2		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p74〜89を読む。準備学習時間1.5時間
【7】5/25
（１）製剤の性質　�Ｊ�散系材料
到達目標：分散した粒子の安定性と分離現象（沈降など）について説明できる。分散安定性を高める代表的な製剤的手法を列挙し、説明できる。
E5(1)��3〜4		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p90〜101を読む。準備学習時間1.5時間
【8】5/30
（１）製剤の性質　�ぬ�物及び製剤材料の物性
到達目標：製剤分野で汎用される高分子の構造を理解し、その物性について説明できる。薬物の安定性（反応速度、複合反応など）や安定性に影響を及ぼす因子（ｐH、温度など）について説明できる。
E5(1)��1〜3		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p106〜124を読む。準備学習時間1.5時間
【9】6/6
（１）製剤の性質　計算演習��
到達目標：製剤学で使用される薬物の物性（沈降速度、粒子径、比表面積、粉体粒度、粉体の充填性、かさ密度・タップ密度、溶解速度）を数式を用いて計算することができる。		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑演習問題を講義までに解く。準備学習時間1.5時間
【10】6/13
（１）製剤の性質　計算演習��
到達目標：製剤学で使用される薬物の物性（放出速度、安定度定数、粘度、高分子の分子量、吸着と表面張力、混合系のHLB）を数式を用いて計算することができる。		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑演習問題を講義までに解く。準備学習時間1.5時間
【11】6/20
（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤
到達目標：製剤化の概要と意義について説明できる。日本薬局方の意義と構成について説明できる。日本薬局方の「通則」、「生薬総論」について説明できる。経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
E5(2)��1〜3　　B(2)��8		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p128〜141を読む。準備学習時間1.5時間
【12】6/27
（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤
到達目標：製剤化の概要と意義について説明できる。日本薬局方の意義と構成について説明できる。「製剤総則」について説明できる。経口投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
E5(2)��1〜3　　B(2)��8		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p142〜163を読む。準備学習時間1.5時間
【13】7/4
（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤
到達目標：製剤化の概要と意義について説明できる。注射剤により投与する製剤の種類とその特性について説明できる。
E5(2)��1〜3　　B(2)��8		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p163〜177を読む。準備学習時間1.5時間
【14】7/11
（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤
到達目標：製剤化の概要と意義について説明できる。透析に用いる製剤の種類とその特性について説明できる。粘膜に適用する製剤（点眼剤、吸入剤）などの種類と特性について説明できる。等張化の計算。
E5(2)��1〜3　　B(2)��8		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p177〜198を読む。準備学習時間1.5時間
【15】7/18
（２）製剤設計 �‖緝重�な製剤
到達目標：その他の製剤（生薬関連製剤）の種類とその特性について説明できる。E5(2)��4〜6		確認テスト、グループワーク、解説講義と質疑講義YouTubeを視聴、教科書該当部分p199〜201を読む。準備学習時間1.5時間
評価方法
定期試験（50%）、確認テスト・演習（50%）により評価する。確認テスト・演習の解説は講義中に行い、グーグルクラスルームにも掲載する。再試験では、試験の成績のみで評価する。
教科書
製剤化のサイエンス（改訂11版）、寺田勝英、高山幸三編集、ネオメディカル、2022年ISBN978-4-904634-35-6
参考図書
製剤学（改訂7版）、山本昌、岡本浩一、尾関哲也　編集、南江堂、2017年、ISBN978-524-40347-0
備考
この教科書は、製剤学2でも使用します。
【受講心得】
物理化学の基礎は履修していることを前提とする。反転講義を行う。講義のYouTubeをグーグルクラスルームに講義前にアップするので、講義前に視聴して予習をすること。講義では、確認テストを行う。テスト後に学生のグループで正答を確認、その後に教員が解説する。講義の中で復習し知識を定着させること。
【オフィス・アワー】
　木曜日17時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟5階製剤学講座
【科⽬ナンバー】
　ADPI306L

【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0 0.9 0.2 0.2 0.2 0.2 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる）。

【実務経験】なし