徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    毒性学（Toxicology）

科目番号10942担当教員名野地　裕美単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次4年
授業概要
生体内での代謝による化学物質の変化は、医薬品の薬理作用や有害作用の発現と密接に関連しており、特に重要である。本講義では、種々の薬物代謝酵素の性質と化学物質の代謝や代謝活性化のしくみを中心として化学物質の毒性発現のしくみについて学習するとともに、化学物質による発がんや組織障害についても学習する。
到達目標
化学物質による健康被害を防ぎ、適正に使用することができるようになるために、化学物質の毒性発現や解毒のしくみについて理解し、化学物質の毒性に関する基本的知識、思考を修得する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】化学物質の体内動態(1)：
代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。D2(1)��1		講義薬剤学1、2で学習した薬物の体内動態に関する講義内容を復習する。
【2】化学物質の体内動態(2)：
代表的な有害化学物質の吸収、分布、代謝、排泄の基本的なプロセスについて説明できる。D2(1)��1		講義薬剤学2で学習したE4(1)4-1、2を復習する。課題プリント
【3】化学物質の体内動態(3)：
化学物質の体内動態に関する問題演習と解説　D2(1)��1		講義課題プリント
【4】化学物質による発がん（1）：
発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。D2(1)��1		講義課題プリント
【5】化学物質による発がん（2）：
発がん性物質などの代謝的活性化の機構を列挙し、その反応機構を説明できる。発がんに至る過程(イニシエーション、プロモーションなど)について概説できる。D2(1)��1,3		講義課題プリント
【6】化学物質による発がん（3）：
発がんに至る過程(イニシエーション、プロモーションなど)について概説できる。遺伝毒性試験(Ames試験など)の原理を説明できる。D2(1)��2,3		講義課題プリント
【7】化学物質による発がん（4）：
化学物質による発がんに関する問題演習と解説　D2(1)��1〜3		講義課題プリント
【8】化学物質の毒性（1）：
肝臓、腎臓、神経などに特異的に毒性を示す代表的な化学物質を列挙できる。D2(1)��2		講義課題プリント
【9】化学物質の毒性（2）：
重金属や活性酸素による障害を防ぐための生体防御因子について具体例を挙げて説明できる。D2(1)��4		講義課題プリント
【10】化学物質の毒性（3）：
重金属、PCB、ダイオキシンなどの代表的な有害化学物質や農薬の急性毒性、慢性毒性の特徴について説明できる。代表的な中毒原因物質の解毒処理法を説明できる。代表的な中毒原因物質の試験法を列挙し、概説できる。D2(1)��3,6,7		講義課題プリント
【11】化学物質の毒性（4）：
薬物の乱用による健康への影響にについて説明できる。代表的な中毒原因物質の解毒処理法を説明できる。代表的な乱用薬物の試験法を列挙し、概説できる。D2(1)��5〜7		講義代表的な中毒原因物質の中毒量、標的器官、中毒症状、救急処置法、解毒法を書籍やWebsiteで検索する。
課題プリント
【12】化学物質の毒性（5）：
化学物質の毒性に関する問題演習と解説　　D2(1)��2〜7		講義課題プリント
【13】化学物質の安全性評価（1）：
化学物質の毒性を評価するための主な試験法を列挙し、概説できる。毒性試験の結果を評価するのに必要な量-反応関係、閾値、無毒性量(NOAEL)などについて概説できる。化学物質の安全摂取量（1日許容摂取量など）について説明できる。D2(1)��2〜4		講義課題プリント
【14】化学物質の安全性評価（2）：
有害化学物質による人体影響を防ぐための法的規制（化審法、化管法など）を説明できる。D2(1)��5		講義課題プリント
【15】化学物質の適正使用：
個々の化学物質の使用目的に鑑み、適正使用とリスクコミュニケーションについて討議する。薬物の乱用による健康への影響にについて討議する。D2(1)��5、��1		講義化学物質の適正使用に関してディスカッションした内容を踏まえ、自らの考えをレポートにまとめる。
評価方法
定期試験（80〜90%）、授業態度（10〜20%）により評価する。
教科書
衛生薬学、南江堂、2016年、ISBN-978-4-524-40317-2
参考図書
健康と環境、日本薬学会編、東京化学同人、2016年、ISBN-978-4-8079-1711-2
考える衛生薬学 第4版、平山 晃久　編、廣川書店、2008年、ISBN-978-4-567-47054-4
衛生薬学 ―健康と環境―、井村 伸正、渡部 烈 編、丸善、2008年、ISBN978-4-621-07953-9
コンパス衛生薬学第2版、南江堂、2016年、ISBN-978-4-524-40322-6
薬物代謝学　第3版、加藤隆一、山添康、横井毅、東京化学同人、2010年、ISBN-978-4-8079-0711-3
備考
【受講心得】
衛生薬学4での学習内容の他に、薬剤学1、2で学習した内容を復習しておくこと。特に、E4(1)�い�SBOsをしっかり復習し、薬物代謝について理解を深めておくこと。
受講中は携帯電話の電源を切ること。また、受講中の私語、飲食、着帽、教室への無断出入りを認めない。
出席回数が10回（全体の2/3）に満たない場合には、定期試験の受験資格を失う（学則参照）ので注意すること。
【オフィス・アワー】
　金曜日15時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟7階衛生薬学講座
【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0.1 0.5 0.3 0.5 0 0.1 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる）。