徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理学実習(Student laboratory for Pharmacology)

科目番号10961担当教員名山田 麻紀単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
実習を通じて薬理学の基本概念および代表的な薬物の薬理作用について学ぶ。
到達目標
薬理学の講義で学んだ知識あるいは薬理学に対する興味を深めるために、実験動物および摘出組織を用いて様々な薬物の効果を測定することにより、生体と薬物の相互作用の実際に触れ理解を深める。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】【1】
オリエンテーション
【到達目標】・目的意識を強く持ち、薬理学実習に臨むことができる。
・動物実験における倫理観を十分に理解できる。
講義 
【2】【2】
実験動物の扱い方
【到達目標】・動物実験における倫理について配慮できる。E1(1)②1
・代表的な実験動物を適切に取り扱うことができる。E1(1)②2
・実験動物での代表的な薬物投与方法を実施できる。E1(1)②3
実習(実習後)実験動物の必要性・倫理感をレポートに記す。
【3】【3】-【8】循環器系・血圧に作用する薬物1
【到達目標】循環器系・血圧に作用する薬物【到達目標】薬物の作用と血圧の関係を説明できる。E2(3)①4;心臓や血管(循環器系)に作用する薬物の効果を動物実験で測定できる(技能)E2(3)①6、自律神経系に作用する代表的な薬物の効果を動物実験で測定できるE2(1)①4
実習(実習前)薬理学講義で学んだ関連薬について復習する。
(実習後)実験結果を整理し発表できるようにする。
【4】【9】-【14】
循環器系・血圧に作用する薬物2
【到達目標】血圧の調節機構について概説できる。C7(2)⑤1;必要に応じてコンピュータシミュレーションで学習し理解を深める。
実習/
プレゼンテーション、討論、実習と質疑応答
(実習前)講義で学んだ関連薬について復習する。
(実習後)実験結果を整理し発表できるようにする。データを注意深く解析・考察し、結果をグラフや表にして、パソコンでスライドを作成する。このスライドを使って発表の準備・練習をする。
【5】【19】-【22】
中枢神経系に作用する薬物-1(鎮痛薬)【到達目標】痛覚伝導路および鎮痛薬(麻薬性鎮痛薬、非麻薬性鎮痛薬含む)の薬理作用、機序、主な副作用、および臨床適用(WHO 三段階除痛ラダーを含む)を説明できる。E2(1)③2また、その薬物の効果を測定し、効果を評価できる。知覚神経、運動神経に作用する代表的な薬物の効果を動物実験で測定できる。(技能)E2(1)②3
実習(実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。
(実習後)結果を考察する。
【6】【23】-【26】
中枢神経系に作用する薬物-3(抗てんかん薬)
【到達目標】代表的な中枢神経疾患(てんかん)の病態、およびその治療薬の薬理作用が説明できる。また、その薬物の効果を測定し、効果を評価できる(中枢神経系に作用する薬物の効果を動物実験で測定できる、技能)。E2(1)③7、E2(1)③12
実習(実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。
(実習後)結果を考察する。
【7】【27】-【30】
中枢神経系に作用する薬物-3(抗てんかん薬)
【到達目標】中枢神経系疾患の社会生活への影響および薬物治療の重要性について討議する(態度)。E2(1)③13
実習(実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。
(実習後)結果を考察する。
【8】【31】-【34】
中枢神経系に作用する薬物-4(全身麻酔薬)
【到達目標】代表的な麻酔薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。また、その薬物の効果を測定し、効果を評価できる(中枢神経系に作用する薬物の効果を動物実験で測定できる、技能)。E2(1)③1、E2(1)③12
実習(実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。
(実習後)結果を考察する。
【9】【35】【36】
報告書の書き方・プレゼンテーションの方法を学ぶ
【到達目標】・実習で得られた結果を、正確に読み取り、それぞれの薬理作用を考察できる。また、実験結果を発表するためのプレゼンテーション技術も習得する。効果的なプレゼンテーションを行う工夫をする。技能(表現)、態度(関心・意欲)H(9)③3
質問に対して的確な応答ができる。技能(表現)H(9)③4
他者のプレゼンテーションに対して、優れた点および改良点を指摘できる。知識(理解)、態度(関心・意欲)H(9)③5
プレゼンテーション、討論、実習と質疑応答(実習後)データを注意深く解析・考察し、結果をグラフや表にして、パソコンでスライドを作成する。このスライドを使って発表の準備・練習をする。。
評価方法
レポートまたは試験(80%)、実習に取り組む姿勢や態度(20%・ルーブリック評価など)により評価する。
教科書
薬理学実習書(薬理学・薬物治療学講座で編集・作成した版)
参考図書
薬理学, 金子周司(編集), 化学同人, ISBN978-4-7598-1266-4
NEW薬理学(改訂第6版), 田中千賀子・加藤隆一(編集), 南山堂, ISBN-978-4-524-26088-1
薬理学実習の実際とデータの見方 日本私立大学協会薬理学関連教科検討委員会(編), 南山堂 
ISBN 978-4-525-72291-3
備考
【受講心得】
・開始時刻には決して遅れないこと。
・実習が始まる前に、実習書を熟読し内容を理解した上で、実習に望むこと。
・白衣・ネームプレート着用のこと。
・安全性を考慮した容姿(髪型・つめ・靴など)で望むこと。

【オフィス・アワー】
実習終了時~1時間、それ以外にも適宜(山田:研究棟7階薬理学講座、伊藤・松尾・小森:研究棟5階薬物治療学講座)

・問題解決能力の醸成に向けた教育をする科目である。
・すべての実習期間を通して、動物実験における倫理について、十分に配慮すること。
・実習中の写真・動画などの撮影は固く禁止します。
・担当者: 1-2, 35-36 :全員
3-18 :山田麻紀
19-26 :伊藤康一・松尾平・小森理絵
27-34 :伊藤康一・松尾平・小森理絵
【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0.1 0.1 0.1 0.1 0 1.0 0.1
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1~7の合計が担当科目の単位数となる)。

実務経験 山田麻紀 株式会社・三菱化学生命科学研究所 主任研究員2007.12-2008.11