徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    治療薬学2(Pharmacology&Therapeutics 2)

科目番号11416担当教員名山田 麻紀単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2年
授業概要
 消化器、呼吸器、腎泌尿器の構造と機能、これらの器官の代表疾患の病態生理、病理像およびその治療に用いられる薬物の作用、治療上の問題点について学ぶ。
到達目標
①知識(理解)消化器、呼吸器、腎泌尿器、の正常の構造、生理的機能を、またこれらの器官の代表疾患について、どのような変化が様々な症状や病理像につながるかを理解する。②態度(関心・意欲) 薬物治療の対象となる疾病の病態生理に関心を持つ。 ③技能(表現) 患者の病態を、適宜、図やグラフを用いて分かりやすく説明できる。 ④思考・判断 与えられた患者のデータに基づいて、その背景にある病態を読み取り、妥当な処方を組み立て、根拠に基づいた薬物治療を実践できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】得丸:炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎とクローン病)とその薬物治療:
炎症性腸疾患について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(4)②2 (教科書③ p.43~50) 一斉講義形式 潰瘍性大腸炎とクローン病について、相違点をまとめる。配布した演習問題を解く。
一斉講義形式 潰瘍性大腸炎とクローン病について、相違点をまとめる。配布した演習問題を解く。
【2】得丸:下痢・便秘と治療薬: 便秘・下痢について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(4)②7(教科書③ p.16~26) 一斉講義形式 下痢・便秘薬を分類し、それぞれに属する薬物を整理する。配布した演習問題を解く。一斉講義形式 下痢・便秘薬を分類し、それぞれに属する薬物を整理する。配布した演習問題を解く。
【3】得丸:嘔吐と治療薬: 悪心・嘔吐について、治療薬および関連薬物(催吐薬)の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(4)②8(教科書③ p.9~15)一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【4】得丸:肝疾患と治療薬: 肝疾患(肝炎、肝硬変(ウイルス性を含む)、薬剤性肝障害)について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。E2(4)②3(教科書③ p.59~84)一斉講義形式 慢性肝炎の特徴、治療薬の機序を整理する。配布した演習問題を解く。
【5】得丸:胆道疾患と治療薬: 膵炎について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。胆道疾患(胆石症、胆道炎)について、治療薬の薬理、および病態・薬物治療を説明できる。E2(4)②5(教科書③ p.88~90)一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【6】得丸:膵臓系疾患と治療薬: 膵炎について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(4)②4(教科書③ p.91~94)一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【7】山田:呼吸器症状に対する医薬品概説; 鎮咳薬、去痰薬、呼吸興奮薬を列挙でき、それらの薬理作用、機序、主な副作用、および臨床適応を説明できる。E1(4)3、E2(4)①4 教科書①P312-②P471一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【8】山田:呼吸器に関する疾患と治療薬概説1; 気管支喘息についての概要を説明でき、その治療薬を列挙でき、それらの薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。C7(1)⑧1、E2(2)②3、E2(4)①1 教科書①P312-②P471一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【9】山田:呼吸器に関する疾患と治療薬概説2;慢性閉塞性肺疾患および間質性肺炎についての概要を説明でき、それらの治療薬を列挙でき、それらの薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E1(4)3、E2(4)①2、E2(4)①3 教科書①①P312-②P471一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【10】山田:腎臓の基礎事項と利尿薬 腎の構造と機能について概説できる C7(1)⑩1;体液の調節機構について概説できる。C7(2)⑦;尿の生成機構、尿量の調節機構について概説できる。C7(2)⑦2;利尿薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)および臨床適用を説明できる。 E2(3)③1;教科書①P240-②P426③P396一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【11】山田:尿路系疾患の病理と治療 尿路を概説できるC7(1)⑩1C7(1)⑩1;C7(1)⑪1尿路感染症、腎盂腎炎、尿路結石の治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(3)③4,5;E2(7)③4;教科書②P277
過活動膀胱および低活動膀胱,膀胱炎、前立腺肥大症の治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(3)③4,5;E2(7)③4;教科書①P279-②P426③P396
一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【12】山田:尿検査など、検査の目的と異常所見を説明できる;ネフローゼ症候群/糸球体腎炎 治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E1(2)②1;E1(2)②5~6;E2(3)③;教科書②P237一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【13】山田:急性および慢性腎不全/糖尿病性腎症/薬剤性腎障害について、治療薬の薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および病態(病態生理、症状等)・薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(3)③2~5;教科書②P251一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【14】山田:産婦人科系疾患 子宮内膜症、子宮筋腫 E2(3)③6;および妊娠・避妊に関連して用いられる薬物について、薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(3)③7一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
【15】山田:異常妊娠、異常分娩、不妊症について説明できる。E2(3)③8 妊娠・出産に関連して用いられる薬物について、薬理(薬理作用、機序、主な副作用)、および薬物治療(医薬品の選択等)を説明できる。E2(3)③7一斉講義形式 講義内容を要約し、疑問点を明確にすること。テキストをよく読み、疑問点を解決すること。
評価方法
定期試験の成績で評価(100%)するが、授業態度を参考にする。授業・演習などの機会に、勉強の仕方、取り組み方への言及をおこない(プロセス・勉強姿勢に対するフィードバック)、試験に対しては、解答の公開をし、解答を入れて問題文を読むことで理解が深まる試験問題とすることで自分の間違えた問題関連の授業内容を効果的に整理理解する機会とするフィードバックをする。
教科書
教科書:自習用に毎回参照してほしい。
① 薬物治療学(改訂第11版以降)吉尾隆 他(編集), 南山堂, ISBN-978-4-525-72101-5*治療薬学2-6使用予定
② 薬がみえる vol.1メディックメディア、ISBN 978-4-89632-831-8 (4400円 + 税)*基礎薬理学で購入済み
③ 薬がみえる vol.3メディックメディア、ISBN 978-4-89632-640-6(4290円 + 税)*治療薬学1で購入済み
参考図書
 機能形態学(改訂第2版), 櫻田忍・櫻田司(編集), 南江堂, ISBN-978-4-524-40215-1
 カラー図解 薬理学の基本が分かる事典 西東社, ISBN 978-4791617951 (1750円+ 税)特徴)基礎的な用語をまず理解・暗記することで授業の理解が大きく進むと期待できる。薬理が苦手な人は基礎的な用語のイメージを、耳から聞いてすぐ浮かぶまで、しっかりつかんでほしい。
 イラストで理解するかみくだき薬理学, 町谷安紀, 南山堂, ISBN-978-4-525-14081-6 (2,300円 + 税)
 イラストでわかる病態生理-なぜ症状が現れるのか-, 山内豊明(監訳)・青山弘(訳), ISBN-978-4-88378-190-0 (3,400円 + 税)
 みてわかる薬学図解薬理学, 鍋島俊隆・井上和秀(編集), 南山堂, ISBN-978-4-525-72061-2 (8,800円 + 税)
 病気がみえるシリーズ vol.2循環器 ISBN-978-4-89632-643-7など
備考
この授業は得丸(病態生理学講座)が6回分【1】~【6】、山田(薬理学講座)が9回分【7】~【15】を担当する。
【科目ナンバー】ADPC204L
【オフィス・アワー】
 毎週 火の17時-19時(山田:7階薬理学講座、得丸:5階教授室)
急ぎの場合、これ以外の日時でも相談に応じる(長時間を要する時は、事前の予約が望ましい)

【実務経験】
   山田麻紀 株式会社・三菱化学生命科学研究所 主任研究員2007.12-2008.11

【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0 0.6 0.2 0.2 0 0 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1~7の合計が担当科目の単位数となる)。