徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    衛生薬学・免疫学実習（Practice in Pharmaceutical Health Science）

科目番号11591担当教員名野地　裕美単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年次
授業概要
（１）食品の安全性と衛生管理などに関する基本的知識と技能を修得する目的で、油脂の変質試験を実施する。
（２）生態系や生活環境を保全、維持するために、それらに影響を及ぼす環境汚染物質などの成因、人体への影響、汚染防止などに関する基本的知識と技能を修得し、環境の改善に向かって努力する態度を身につける目的で、水質汚濁の主な指標および、室内環境を評価するための代表的な指標を測定する。
（３）免疫反応において、抗原特異的な抗体の産生は重要な柱の一つである。抗体が持つ抗原特異性を利用した抗原抗体反応は、医学、薬学に限らず様々な自然科学の分野で、物質の定性あるいは定量に広く用いられている。特に医療現場では、疾患の診断や治療のために各種の抗原抗体反応が開発され実用化されている。本実習では、代表的な試験管内抗原抗体反応である沈降反応、標識抗原抗体反応、凝集反応の原理と方法について学び、基本的知識と技能を習得する。
到達目標
人とその集団の健康を維持して、「ヒトの生命を衛る」ことができるようになる、あるいは、人の健康にとってより良い環境の維持と向上に貢献できるようになるための基本的な知識、技能、態度を修得する。併せて、薬学や臨床現場において免疫反応に基づく分析技術を適切に応用するために、代表的な免疫学的分析法の基本知識と技能を修得する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】(1-3)実習ガイダンス：免疫学実習の内容について
免疫学実習講義：抗体分子の基本構造、種類、役割を説明できる。
　　　　　　　免疫化学的測定法の原理を説明できる。C8(1)��4、C2(6)��2		講義予習：実習書の該当部分を熟読する。
【2】(4-6)血球凝集反応（１）凝集素力価の測定：ELISA法、ウエスタンブ
ロット法などを用いて抗原を検出、判定できる。C8(2)��4		講義・実習予習：実習書の該当部分を熟読する。復習：レポート
【3】(7-9)血球凝集反応（２）凝集素力価の測定C8(2)㈪4
ゲル内沈降反応（１）オクタロニー法：ELISA法、ウエスタンブロット法などを用いて抗原を検出、判定できる。C8(2)��4		講義・実習予習：実習書の該当部分を熟読する。復習：レポート
【4】(10-12)ゲル内沈降反応（２）オクタロニー法　C8(2)㈪4
エンザイムイムノアッセイ（１）ELISA法による抗体の定量：ELISA法、ウエスタンブロット法などを用いて抗原を検出、判定できる。C8(2)��4		講義・実習予習：実習書の該当部分を熟読する。復習：レポート
【5】(13-15)エンザイムイムノアッセイ（２）ELISA法による抗体の定量
C8(2)��4		講義・実習予習：実習書の該当部分を熟読する。復習：レポート
【6】(16-18)エンザイムイムノアッセイ（３）ELISA法による抗体の定量　
C8(2)��4		講義・実習予習：実習書の該当部分を熟読する。復習：レポート
【7】(19)実習ガイダンス：衛生実習の内容について
衛生学実習講義：油脂が変敗する機構を説明できる。食品の変質を防ぐ方法を説明できる。D1(3)��2, D1(3)��3		講義予習：実習書の該当部分を熟読する。
【8】(20)衛生学実習講義：水質汚濁の主な指標と主な大気汚染物質について説明できる。D2(2)��5, D2(2)��1講義予習：実習書の該当部分を熟読する。
【9】(21-23)油脂の変質試験（1）：油脂の変敗指標の一つである過酸化物価を測定できる。D1(3)��2講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【10】(24-26)油脂の変質試験（2）：油脂の変敗指標の一つである酸価とチオバルビツール酸価を測定できる。D1(3)��2講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【11】(27-29)油脂の変質試験（3）：油脂の変敗指標の一つであるヨウ素価を測定できる。D1(3)��2講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【12】(30-32)水質汚濁試験（1）：水質汚濁指標であるDOとBODを測定できる。D2(2)��5講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【13】(33-35)水質汚濁試験（2）：水質汚濁指標であるCODを測定できる。D2(2)��5講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【14】(36-38)空気試験法（1）：大気汚染物質の濃度を測定できる。D2(2)��2
室内環境を評価するための指標を測定できる。D2(2)��1		講義・実習実習書の該当部分を熟読し、実習内容の予習をする。レポートの作成
【15】(39-40)総括：実習内容の理解度を確認する。C2(6)��2,D2(2)��5講義実習書の該当部分を熟読し、実習内容の復習をする。
評価方法
衛生薬学実習と免疫学実習で、それぞれ出席状況と実習に取り組む態度（40％）、レポート提出状況（20％）、および筆記試験（40％）により、総合的に評価する。また、衛生薬学・免疫学実習としては両実習の評価の平均点を算出し評価する。
教科書
衛生薬学実習書、免疫学実習書、ベーシック薬学教科書シリーズ10　免疫学（第2版）山本弘 編集、化学同人、ISBN978-4-7598-1624-2
参考図書
新衛生薬学系実習、手塚雅勝、山本郁男 編　、地人書館、ISBN-978-4-8052-0774-4
必携・衛生試験法、日本薬学会編、金原出版株式会社、ISBN-978-4-307-47044-5
衛生試験法注解　2015、日本薬学会編、金原出版株式会社、ISBN-978-4-307-47036-2
免疫測定法 基礎から先端まで、生物化学的測定研究会編、講談社サイエンティフィック、ISBN-978-4-06-154385-0
備考
この実習は、大岡（生体防御学講座）が19回分（1〜18および39）を、野地、竹内、桐山（衛生薬学講座）が21回分（19〜38および40）を担当する。
問題解決能力の醸成に向けた教育をする科目である。
担当講座　　4/16-4/25,5/28：生体防御学講座、5/7-5/28：衛生薬学講座
担当教員 生体防御学講座 大岡 嘉治
衛生薬学講座 野地 裕美、竹内 一、桐山 賀充