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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 11607 | 担当教員名 | 代田 修 | 単位 | 1単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 選択 | 開講期 | 後期 | 対象年次 | 24カリ1年 |
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授業概要 |
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天然資源から医薬品を開発する時、また、天然資源そのものを医薬品として用いる時に不可欠なことは、資源となる素材の本質を正しく把握することである。本講義では植物の形態を基礎知識として分類体系を学び、「種」の認識を明確にする。また、これらの資源の保存・保護の意味を学び、薬用資源の問題点と将来性を考える。本講義は、2年次の生薬学、天然物化学および生薬学実習の基礎となる。 |
到達目標 |
薬の発見の歴史について具体例を挙げて概説できる。(理解・思考) シーズの探索に貢献してきた伝統医学、民族植物学を例示して概説できる。(理解・思考) 医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。(知識) 光合成について概説できる。(理解・思考) 代表的な薬用植物の学名(理解・思考)、薬用部位、薬効などを挙げることができる。(知識) 代表的な薬用植物を外部形態から説明し、区別できる。(思考・判断) 植物の主な内部形態について説明できる。(知識・理解) 法律によって取り扱いが規制されている植物(ケシ、アサ)の特徴を説明できる。(知識・理解) 日本薬局方収載の代表的な生薬(植物、動物、藻類、菌類由来)を列挙し、その基原、薬用部位を説明できる。(知識・理解) 日本薬局方収載の代表的な生薬(植物、動物、藻類、菌類、鉱物由来)の薬効、成分、用途などを説明できる。(知識・理解) 副作用や使用上の注意が必要な代表的な生薬を列挙し、説明できる。(知識・理解) 生薬の同定と品質評価法について概説できる。(理解・思考) 微生物由来の生物活性物質を化学構造に基づいて分類できる。(知識・判断) 微生物由来の代表的な生物活性物質を列挙し、その作用を説明できる。(知識・理解) 医薬品として使われている代表的な天然生物活性物質を列挙し、その用途を説明できる。(知識・理解) 天然生物活性物質を基に化学修飾等により開発された代表的な医薬品を列挙し、その用途、リード化合物を説明できる。(知識・理解) 農薬や香粧品などとして使われている代表的な天然生物活性物質を列挙し、その用途を説明できる。(知識・理解) 食中毒の原因となる代表的な自然毒を列挙し、その原因物質、作用機序、症状の特徴を説明できる。(知識・理解) 代表的な食品添加物を用途別に列挙し、それらの働きを説明できる。(知識・理解) 特別用途食品と保健機能食品について説明できる。(知識・理解)[DP5] |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 序論:薬用資源・民間薬・伝統薬・近代薬 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【2】 | 天然資源の化学成分:天然有機化合物 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【3】 | 有毒植物の有毒成分 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【4】 | 生物の進化と分類(1) | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【5】 | 生物の進化と分類(2) | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【6】 | 植物の内部形態と分類 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【7】 | 高等植物の体制 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【8】 | 光合成 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【9】 | 植物のバイオテクノロジー(1) | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【10】 | 植物のバイオテクノロジー(2) | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【11】 | 植物の遺伝子鑑別 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【12】 | 動物・鉱物に由来する薬用資源:動物、鉱物由来の医薬品 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【13】 | 微生物に由来する薬用資源 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【14】 | 海洋生物に由来する薬用資源・海産毒 | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
【15】 | 農薬、香粧品、食品添加物、サプリメント:天然物質の農薬、香粧品などの原料としての有用性について | 講義、質疑 | ノートのまとめ、復習(60分程度) |
評価方法 |
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定期試験(90%)、平常点(10%)により評価する。定期試験の解答は3階リフレッシュルームに掲示し、グーグルクラスルーム等にてフィードバックする。 |
教科書 |
冊子体「薬用資源学講義資料」 |
参考図書 |
植物はなぜ薬を作るのか」、斉藤和季 著、文藝春秋、ISBN 978-4-16-661119-5 「植物 奇跡の化学工場」、黒柳正典 著、築地書館、ISBN 978-4-8067-1554-2 「毒 青酸カリからギンナンまで」、船山信次 著、PHP研究所、ISBN 978-4-569-80285-5 「人の暮らしを変えた植物の化学戦略―香り・味・色・薬効」、黒柳正典 著、築地書館、ISBN 978-4-8067-1596-2 「カラーグラフィック薬用植物 第4版」、北中 進、寺林 進、高野昭人 編、廣川書店、ISBN 978-4-567-41005-2 「Essential 細胞生物学 原書第4版」、中村桂子、松原謙一 監訳、南江堂、ISBN 978-4-524-26199-4 |
備考 |
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本科目に関連の強い項目 対応カリキュラム学修目標 DP配分 DP1, DP2, DP3, DP4, DP5, DP6, DP7, DP8, DP9, DP10 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 1.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0, 0.0 香川薬学部の10のディプロマポリシーへの寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分(DP1〜10の合計が担当科目の単位数となる)。 担当教員:代田 修 オフィスアワー:月曜日-金曜日の5限目、香川薬学研究棟3階生薬・天然物化学講座 実務経験 平成9年〜平成16年:国立医薬品食品衛生研究所生薬部において厚生技官・主任研究官として従事 平成6年〜平成9年:科学技術庁新技術事業団において科学技術特別研究員として従事 平成5年:国際協力事業団において短期派遣専門家としてブラジル・パラー州にて従事 平成2年〜平成3年:株式会社ツムラ分子遺伝学研究所において研究員として従事 科目ナンバー:ADCH112L |