徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    免疫学（Immunology）

科目番号11668担当教員名中妻　彩単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
免疫とは、自分を構成するもの（自己）と、微生物やがん細胞などの異物（非自己）を識別して、非自己を排除するシステムである。これにより、生体は感染症やがんなどに対する抵抗性を保ち、恒常性を維持できる。免疫学では、免疫系の基本的事項を修得し、さらに、免疫系が関わる疾患や、免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得する。
【受講心得】1、2年次の応用生物学、細胞生物学、生理学、生化学、分子生物学の内容を十分に理解しておくこと。感染に対する免疫や予防は、微生物学および衛生薬学1と関連づけて学習すること。
到達目標
�｜亮�(理解)：ヒトの主な生体防御反応としての免疫応答に関する基本的事項を修得する。免疫応答の制御とその破綻、および免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得する。
��態度(関心・意欲)：日常からワクチンや抗体医薬などの新薬開発や、アレルギー、感染症、がん、移植などの医療問題に関心を持つ。
�５伺�(表現)：免疫系の基礎知識に基づき、体の恒常性維持や免疫系が関わる疾患の理解に役立てる。
�せ弭諭θ獣如�免疫反応の臨床応用に関する基礎知識に基づき、健康の維持や疾患の予防・診断・治療方法を提案できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】免疫のしくみの概要（異物の侵入に対するバリアー、自然免疫と獲得免疫、体液性免疫と細胞性免疫）と、免疫に関する器官と細胞・細胞間ネットワーク��
C7(1)��3、C7(1)��1、C8(1)��1〜4、C8(1)��1〜3、C8(1)��1		講義と質疑教科書第1、2、9章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【2】免疫のしくみの概要（異物の侵入に対するバリアー、自然免疫と獲得免疫、体液性免疫と細胞性免疫）と、免疫に関する器官と細胞・細胞間ネットワーク��
C7(1)��3、C7(1)��1、C8(1)��1〜4、C8(1)��1〜3、C8(1)��1		講義と質疑教科書第1、2、9章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【3】補体の活性化経路と役割
C8(1)��1		講義と質疑教科書第3章の6を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【4】B細胞の分化成熟：抗原認識の多様性（遺伝子再構成）および活性化と、クローン選択説
C8(1)��2、C8(1)��3		講義と質疑教科書第3章の3、4を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【5】MHC抗原の構造と機能および抗原提示での役割
C8(1)��2		講義と質疑教科書第6章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【6】T細胞の分化成熟：抗原認識の多様性（遺伝子再構成）および活性化と、免疫反応の特徴（自己と非自己の識別、特異性、多様性、クローン性、記憶、寛容）
C8(1)��2、C8(1)��3		講義と質疑教科書第7章、13章の1〜3を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【7】免疫系に関わる主なサイトカインやケモカイン
C7(2)��1、C8(1)��5		講義と質疑教科書第8章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【8】アレルギーの分類、担当細胞および反応機構��
C8(2)��2		講義と質疑教科書第11章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【9】アレルギーの分類、担当細胞および反応機構��
C8(2)��2		講義と質疑教科書第11章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【10】炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構と、自己免疫疾患の分類および発症機序
C8(2)��1,3		講義と質疑教科書第12章、13章の4を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【11】感染症と免疫反応の関わりと、免疫不全症候群の特徴と成因
C8(2)��3,5		講義と質疑教科書第10章の1と2、14章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【12】臓器移植と免疫反応の関わり（拒絶反応、免疫抑制剤など）
C8(2)��4		講義と質疑教科書第15章、17章の2と5を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【13】腫瘍排除に関与する免疫反応
C8(2)��6		講義と質疑教科書第16章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【14】ワクチンの原理と種類
C8(2)��1,2		講義と質疑教科書第10章の3と4を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
【15】血清療法と抗体医薬
C8(2)��2,3		講義と質疑教科書第18章を読み、課題プリントで予習と復習を行う（1時間）
評価方法
定期試験（90%）、課題プリント・受講態度（10%）により総合的に評価する。
教科書
ベーシック薬学教科書シリーズ10　免疫学（第2版）山本弘 編集、化学同人、ISBN978-4-7598-1624-2
参考図書
医学・薬学のための免疫学（第２版）豊島聰、田坂捷雄、尾崎承一 著、東京化学同人、ISBN978-4-8079-0679-6
薬系免疫学（改訂第３版）、植田正、前仲勝実 編集、南江堂、ISBN978-4-524-40351-6
分子細胞免疫学（原著第９版）中尾篤人 監訳、エルゼビア・ジャパン、ISBN978-4860349172
Janeway’s 免疫生物学（原書第７版）、笹月健彦 監訳、南江堂、ISBN978-4-524-25319-7
備考
【GoogleClassroomのクラスコード】odd5g4p
【オフィス・アワー】金曜日15時〜17時、それ以外にも適宜、薬学研究棟４階 生体防御学講座
【実務経験】平成16年4月〜18年7月　(独)産業技術総合研究所つくばセンター　第1号契約職員
【備考】3年前期の衛生薬学・免疫学実習と並行して開講するため、双方の理解を深めるためには自己学習が必要不可欠である。
抗体分子の基本構造、種類および役割（C8(1)��4）と、免疫化学的測定法の原理（C2(6)��2、C8(2)��2,4）は、衛生薬学・免疫学実習で講義を行う。
【DP配分】
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0 1.2 0.2 0 0 0.1 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる）。