徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    病態生理学1(Pathophysiology 1)

科目番号20185担当教員名宋 時栄単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2年
授業概要
根拠に基づいた薬物治療を実践し、妥当な処方を組み立てることができるためには、個々の疾病の病態生理、病理像の正確な理解が必須であり、病態生理学を学ぶ目的はそこにある。さらに病態生理学は、そのような学習を通じて、これまでに学んだ機能形態学、免疫学、薬理学と、今後学ぶ薬物治療学とを橋渡しする重要な役割がある。機能形態学、免疫学で学んだ人体の正常の構造、生理的機能を踏まえ、それらのどのような変化が様々な症状につながるかを理解できるような授業を行う方針であるが、そうした病態像を基に、薬理学での学習を生かしてどのような薬物治療が妥当なのかを絶えず意識することに努めること。
到達目標
①知識(理解) 医療の高度化に伴って必要性が高まってきているチーム医療において、薬剤師としての専門性を発揮するために必要な病態を理解できる。具体的には、薬剤師が担う的確な薬物治療の基礎としての個々の疾患の病態を深く正確に理解でき、医師との情報交換に際して相手の言うことを理解でき、患者への服薬指導に際して治療の必要性を説明するための病態を理解できる。②態度(関心・意欲) 薬物治療の対象となる疾病の病態生理に関心を持つ。 ③技能(表現) 患者の病態を、適宜、図やグラフを用いて分かりやすく説明できる。 ④思考・判断 与えられた患者のデータに基づいて、その背景にある病態を読み取り、必要な薬物治療を立案できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】序論:病態生理学の到達目標、学習法、基礎的概念(宋)[C14(1)1]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【2】循環器疾患1: 不整脈[C13(2)4-1; C14(2)2-2]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【3】循環器疾患2: 虚血性心疾患[C13(2)4-3; C14(2)2-5]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【4】循環器疾患3: 高血圧[C13(2)4-4; C14(2)2-4]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【5】循環器疾患4: 心不全[C13(2)4-2; C14(2)2-3]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【6】腎泌尿器疾患1: 腎疾患理解の基礎[C8(1)8-1; C8(3)4-2; C13(3)3-1; C14(3)1-1]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【7】腎泌尿器疾患2: 糸球体腎炎[C14(3)1-3,4]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【8】腎泌尿器疾患3: 腎不全、尿路結石[C14(3)1-2; C14(3)1-4]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【9】腎泌尿器疾患4: 薬物性腎障害、前立腺疾患[C14(3)1-1; C14(3)2-1〜3]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【10】腎泌尿器疾患5 前立腺疾患、尿路感染症[C14(3)1-1; C14(3)2-1〜3]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【11】代謝疾患-1: 糖尿病-1[C13(3)5-1; C14(3)5-1]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【12】代謝疾患-2: 糖尿病-2、高尿酸血症[C13(3)5-3; C14(3)5-3]講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【13】代謝疾患-3: 高脂血症(宋)[C13(3)5-2; C14(3)5-2] 講義・宿題(「まとめ」と演習)講義前:配布資料の通覧
講義後:宿題
【14】血液・造血器疾患1: 血液造血器系疾患の代表的な疾患の概論。 貧血(鉄欠乏性、再生不良性、腎性、巨赤芽球性、溶血性など)[C14(2)3-1,2]講義と小レポート演習講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。
講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。
【15】血液・造血器疾患2: 血液凝固系関連の疾患(DIC,血友病、紫斑病)、白血病[C14(2)3-3〜5]講義と小レポート演習講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。
講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。
評価方法
定期試験(100%) 宿題:提出状況は定期試験の再試判定の際に考慮する。
教科書
教科書は指定しない。授業で配布する資料(一部は指定した Web サイトで配信する)を使用する。
参考図書
1. カラー図解 症状の基礎からわかる病態生理第2版(メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92688-1)
2. 疾患からまとめた病態生理FIRST AID (メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92476-4)
3. 疾病と病態生理(南江堂ISBN-13: 978-4-524-40221-2)
4. 図解 薬理学―病態生理から考える薬の効くメカニズムと治療戦略第2版(医学書院ISBN-13: 978-4-260-00451-0)
5. 病態生理に基づく臨床薬理学―ハーバード大学テキスト(メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92461-0)
備考
病態生理学実習は、病態生理学1、2に関連した実習であり、その学習内容の理解が必要である。
担当者:宋時栄(1〜13)、冨永貴志(14、15)

オフィス・アワー
宋:毎週木曜日 16:15 – 18:15(出張等で不在の時を除く) 
 急ぎの場合、これ以外の日時でも相談に応じる(長時間を要する時は、事前の予約が望ましい)。
冨永:毎週木曜日 16:00 – 17:00 (出張等で不在の時を除く)