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徳島文理大学短期大学部 |
科目番号 | 20186 | 担当教員名 | 宋 時栄 | 単位 | 1.5単位 |
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科目群 | 専門 | 必修・選択 | 必修 | 開講期 | 前期 | 対象年次 | 3年 |
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授業概要 |
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根拠に基づいた薬物治療を実践し、妥当な処方を組み立てることができるためには、個々の疾病の病態生理、病理像の正確な理解が必須であり、病態生理学を学ぶ目的はそこにある。さらに病態生理学は、そのような学習を通じて、これまでに学んだ機能形態学、免疫学、薬理学と、今後学ぶ薬物治療学とを橋渡しする重要な役割がある。機能形態学、免疫学で学んだ人体の正常の構造、生理的機能を踏まえ、それらのどのような変化が様々な症状につながるかを理解できるような授業を行う方針であるが、そうした病態像を基に、薬理学での学習を生かしてどのような薬物治療が妥当なのかを絶えず意識することに努めること。 |
到達目標 |
①知識(理解) 医療の高度化に伴って必要性が高まってきているチーム医療において、薬剤師としての専門性を発揮するために必要な病態を理解できる。具体的には、薬剤師が担う的確な薬物治療の基礎としての個々の疾患の病態を深く正確に理解でき、医師との情報交換に際して相手の言うことを理解でき、患者への服薬指導に際して治療の必要性を説明するための病態を理解できる。②態度(関心・意欲) 薬物治療の対象となる疾病の病態生理に関心を持つ。 ③技能(表現) 患者の病態を、適宜、図やグラフを用いて分かりやすく説明できる。 ④思考・判断 与えられた患者のデータに基づいて、その背景にある病態を読み取り、必要な薬物治療を立案できる。 |
授業計画 | 授業形態 | 授業時間外学習 | |
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【1】 | 神経疾患1 脳血管障害、てんかん C13(2)1-4; C14(3)6-2; C14(3)6-3 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【2】 | 神経疾患2 アルツハイマー病、パーキンソン病 C14(4)1-3; C14(3)6-4 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【3】 | 精神疾患1 統合失調症 C13(2)1-5; C14(4)1、2 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【4】 | 精神疾患2 気分障害(躁病・うつ病)、不安神経症、心身症 C14(3)6-5 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【5】 | 内分泌疾患1 甲状腺疾患 C8(1)10-1; C13(3)1-1; C14(3)4-1、2 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【6】 | 内分泌疾患2 副腎、下垂体疾患 C14(3)4-3〜5 | 講義と小レポート演習 | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【7】 | 内分泌疾患3: 性腺疾患、ホルモン依存性腫瘍 (宋)[C13(3)1〜3] | 講義・宿題(「まとめ」と演習) | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【8】 | 免疫疾患1 自己免疫疾患、免疫不全 (宋)[C14(4)6-1〜4] | 講義・宿題(「まとめ」と演習) | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【9】 | 免疫疾患2 アレルギー疾患 C14(4)6-1〜4 | 講義・宿題(「まとめ」と演習) | 講義前:配布資料の通覧 講義後:宿題 |
【10】 | 消化器疾患1: 消化器の機能形態と疾患 酸関連疾患(食道炎、胃炎、十二指腸炎、消化性潰瘍等 [C14(2)4-1、2、6] | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
【11】 | 消化器疾患2: 小腸、大腸疾患(過敏性腸疾患症候群、炎症性腸疾患、大腸炎)[C14(2)4-3、6] | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
【12】 | 消化器疾患3: 肝炎、胆道炎、膵炎[C14(2)4-4〜6] | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
【13】 | 呼吸器系疾患: 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺結核、肺炎 C8(1)6-1 C14(3)3-1〜3 | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
【14】 | 感染症: 細菌感染症、ウイルス感染症 C14(5)1-1; C14(5)2〜10; C14(5)4-1; C14(5)5-1 | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
【15】 | 感覚器疾患: 感覚器疾患(緑内障、白内障、耳鼻咽喉疾患、めまいなど) C14(4)2-1〜3; C14(4)4-1〜4 骨関節疾患(骨粗しょう症、骨軟化症、変形性関節炎) C14(4)5-1,2,4 | 講義と小レポート演習 | 講義前: 講義用webページ上の資料を見ておく。 講義後:同webページの小テストを正解率が100%になるまで繰り返す。自分の小レポートとクラスの小レポートを読み比較する。 |
評価方法 |
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定期試験(90%)、宿題(10%) |
教科書 |
指定しない。授業で配布する資料(一部は指定した Web サイトで配信する)を使用する。 |
参考図書 |
1. カラー図解 症状の基礎からわかる病態生理第2版(メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92688-1) 2. 疾患からまとめた病態生理FIRST AID (メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92476-4) 3. 疾病と病態生理(南江堂ISBN-13: 978-4-524-40221-2) 4. 図解 薬理学―病態生理から考える薬の効くメカニズムと治療戦略第2版(医学書院ISBN-13: 978-4-260-00451-0) 5. 病態生理に基づく臨床薬理学―ハーバード大学テキスト(メディカルサイエンスインターナショナルISBN-13: 978-4-895-92461-0) |
備考 |
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病態生理学実習は病態生理学1、2に関連した実習で、その学習内容を十分に理解理解している必要がある。 担当者:宋時栄志(1〜9)、冨永貴(10〜15) オフィス・アワー 宋:毎週木曜日 16:15 – 18:15(出張等で不在の時を除く) 急ぎの場合、これ以外の日時でも相談に応じる(長時間を要する時は、事前の予約が望ましい)。 冨永:毎週木曜日 16:00 – 17:00 (出張等で不在の時を除く) |